コラム

「ANGELIUM」の構築は果たして可能か? 現世における「アンリアル」出現の可能性について考えてみる

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先週ご紹介しましたこの記事。

VR業界に激震!あの「ルサンチマン」が現実に!ブロックチェーンVR仮想空間「ANGELIUM」が発表

皆さーん、「ルサンチマン」ってマンガ、ご存知ですか? このVRonが始まったころにもご紹介しました、花沢健吾が手掛けた意欲作「ルサンチマン」。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載された、VR ...

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公開直後から猛烈な反響がございまして、記事へのアクセス数が普段の倍になってしまいました。倍ですよ倍!

インターネット以来の革新技術と言われる「ブロックチェーン技術」に、世界初となる「様々な3D空間技術を組み合わせた仮想世界」の中で、アジア中で大人気の実在の著名セクシー女優達をベースにした「人工知能(AI)」を持つ魅力的なアバターと、バーチャル世界での交流を中心に、オンライン上の仮想世界と、オフラインである現実世界をリンクさせた様々な次世代コンテンツを提供するプラットフォーム『ANGELIUM(エンジェリウム)』。

その先に描かれる未来は、まさしく「ルサンチマン」で描かれる仮想空間「アンリアル」そのものかもしれない……とご紹介しましたね(「ルサンチマン」は弊社のバイブルでありまして、記事内によく出てくるのはこのためであります)。

では、そんな「著名セクシー女優をベースにした、AIを持つ魅力的なアバター」と、仮想空間の中で「交流」することなんて、ホントにできるんでしょうか? ブロックチェーンって仮想通貨とかでよく使われるあれでしょー、なんだか難しくってよくわかんない! という方のために、この問いについて考えてみようと思います。

結論から書いちゃいますと……、「実現の可能性、あるんじゃない?!」っすね!

可能性その1 3D技術を駆使した、リアルタイムで動くバーチャルアバターのクオリティ

まずはこの映像をどうぞ。

こちらは、2018年3月に開催された「GDC 2018」において、ゲームプラットフォーム「Unreal Engine」が公開した映像です。

モデルのは中国の女優「Jiang Bing Jie」さん。実はこの映像、女優さんの表情や動きを完全にリアルタイムレンダリングで3DCGで描画してるんです!! 以下がそのメイキング。

実際に体や顔を動かしているのは別の人なんですね。このことから、「もうこれ実写じゃん!」というクオリティで、かつリアルタイムで「バーチャルアバター」の動作が可能になるレベルに来ている、ということがお分かりいただけるかと思います。

でもさ、こういう3Dモデルって、どうしても3DCGっぽさが抜けないんじゃない? ほら、「不気味の谷」って言うじゃん? と思ったアナタ! 勉強してますねー。じゃ、この動画をぜひご覧ください。

こちらはGarateaCircus(telyuka)さんによるプロジェクト「Saya」。昨年の「ミスiD2018」にて「ぼっちが、世界を変える。賞」を受賞したことでも知られます。もちろん、ガッチガチの3DCGです。

ね! もう不気味じゃないでしょ? というわけで、現在の3DCGクオリティはここまで来てる、というご紹介でした。次!

可能性その2 「フォトグラメトリ」技術で、人間の3Dスキャンはよりカンペキに

今回の『ANGELIUM(エンジェリウム)』では、実際のセクシータレントさんをベースにアバターを用意するとされています。となると、実際の人間の体をどこまで正確に3Dデータとして落とし込めるのか、という点も大事になってきますが、そこについてももはや問題ではないかと!

例えば、すでに人間の3Dスキャンについては「PARCO」さんでできますね!

パルコ、渋谷「SR6」にて12月14日より「3Dスキャン」サービスを導入

株式会社パルコ(東京都渋谷区)は8日、物体を複数個所から撮影し、立体的形状を把握してデータ化する「3Dスキャナ」を、当社が渋谷で運営する「SR6(エスアールシックス)」でMARK STYLER株式会社 ...

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東京・港区には著名な写真家、桐島ローランドさんが代表を務めるスキャン専門スタジオ「AVATTA」さんもあります。

こういった3Dスキャンによるデータ化を可能にするのが「フォトグラメトリ」という技術です。

これは弊社で行っているフォトグラメトリ実験のオリジナル画像を撮って出しでお見せしているのですが、いったい何をしているのかと言いますと、

  • 被写体(「帽子」)をあらゆる方向から撮影する(iPhone Xを使って50枚くらいしか撮影してないので、まだ全然粗いですねー)
  • 撮影した画像を解析して、三次元上の位置や形状を測定
  • 測定したデータに基づいて、3D空間上にオブジェクトを作成する

ということをしています。右の帽子は、実際に3D空間上で「立体」として表示されているんですねー。これを人間でやっているのが、PARCOさんやAVATTAさんで行っている3Dスキャン、というわけ。

つまり、「3Dスキャンしたセクシータレントのデータ」をベースにしたアバターを「リアルタイムレンダリングでフォトリアルに表示」させることは可能! ということになります。

可能性その3 膨大なAIによる自然言語処理だって、3DCG処理だって、ブロックチェーンがあれば!

さあて、ここまで来ますと、あとはこれらの3Dリアルタイムレンダリングなどの膨大な演算処理をどうやってこなすのか、ということになります。

そこで登場するのが「ブロックチェーン」。仮想通貨の分野で多く耳にする「ブロックチェーン」、これは言ってしまえば「分散型のネットワーク」を意味します。

ビットコインなどの仮想通貨がなぜ「お金の価値」を持っているのかというと、ブロックチェーンによりたーくさんのパソコンが演算を行い、仮想通貨間の取引を「保証」しているから。だから、世界中どこでもお金として通用するんですね。

また、ブロックチェーンの大きなポイントは、ネットワークに対してパソコンの演算能力を多く提供すればするほど、つまりブロックチェーンに貢献すればするほど、それに対する見返りがもらえる、という仕組みになっていることにあります。よく「マイニング」と呼ばれるのは、こういった見返りを得るためにパソコンの処理能力を提供するのと同じ意味です。

つまり……『ANGELIUM(エンジェリウム)』の場合はこのブロックチェーン技術を使って膨大な演算処理を分散させることで、「アンリアル」のような仮想空間を実現させよう、ってわけなんですね。今回のような高度な3DCG演算を行う場合、通常ならハイスペックなマシンが必須になりますが、ブロックチェーンを用いれば低スペックのマシンやスマホでも利用が可能になるわけですから、ブロックチェーンの活用はより理にかなっている、と言えます。

それと、今や「Hey Siri!」「Ok, google」でおなじみの音声アシスタント機能を支えている「AIによる自然言語処理技術」が、アバターによる相互会話を可能にしてくれそうですね。英語ですがGoogleのサイト( https://ai.google/research/teams/nlu/ )を読んでいただければ、その一端がお分かりになるかと。

あとは触覚。こちらの記事( https://virtualrealitytimes.com/2017/02/28/list-of-full-body-virtual-reality-haptic-suits/ )は去年の記事ですが、すでに全身に触覚フィードバックを提供するスーツの開発が進んでるみたいですね!

これらの可能性を総合して考えれば、『ANGELIUM(エンジェリウム)』というプラットフォームは実現が可能な範囲にあるんじゃない?! と言えるのではないでしょうか?

まずは6月5日の発表セレモニーに注目!

というわけで、今回は『ANGELIUM(エンジェリウム)』が実現可能なのか、その可能性を技術的側面から考察してみました。

何はともあれ、6月5日に開催予定の発表セレモニーが楽しみで楽しみで仕方ないですね! ANGELIUMの全容がどこまで明らかになるのか、引き続き追いかけてまいりますよー!

ANGELIUMについてご興味がある方は公式サイトからどうぞ(英語ページですが、右上に日本語版ページへのリンクがあります)。ブロックチェーンの詳細やICO、プレセールに関する情報が記載されていますので、ぜひ!

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