アメリカ、ロサンゼルスを拠点とするエンターテイメント企業NOBORDERSを中心として、米国、韓国、日本、中国、インドネシア出身のクリエイターにより結成されたANGELIUM(エンジェリウム)実行委員会は9月23日、次世代仮想空間『ANGELIUM(エンジェリウム)』のカンファレンスイベント「ヘヴンズ・デイ」を開催しました。
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次世代仮想空間『ANGELIUM』発表セレモニーに行って、エンジェリウムの真価を確かめてきました!
アメリカ、ロサンゼルスを拠点とするエンターテイメント企業NOBORDERSを中心として、米国、韓国、日本、中国、インドネシア出身のクリエイターにより結成されたANGELIUM(エンジェリウム)実行委員 ...
昨年、発表会の取材をさせていただきました我々VRon、今回お招きいただき取材をさせていただくこととなりました。エンジェリウムが目指すものとはなにか? エンジェリウム実行委員会のファウンダー、久保武士(Rio)さんによるプレゼンテーションを中心にご紹介していきましょう。
まずは、エンジェリウムについてのおさらいから。
エンジェリウムは、インターネット以来の革新技術と言われる「ブロックチェーン技術」に、世界初となる「様々な3D空間技術を組み合わせた仮想世界」の中で、アジア中で大人気の実在の著名セクシー女優達をベースにした「人工知能(AI)」を持つ魅力的なアバターと、バーチャル世界での交流を中心に、オンライン上の仮想世界と、オフラインである現実世界をリンクさせた様々な次世代コンテンツを提供することを目指したプラットフォームです。
昨年にICO(イニシャル・コイン・オファリング)を終了、今年には公式のウォレットも公開されました。現在はエンジェリウム内で展開されるコンテンツの開発や取引所の開設などについて鋭意開発を続けられています。
昨年の発表会と今回のカンファレンスで大きく違う点は、エンジェリウムさんが目指すコンテンツ市場のターゲッティングが大きく広がった、という点です。昨年の時点では「アダルト市場」にフォーカスが当たっていましたが、今回はアダルト市場だけでなく、「ゲーム」「ソーシャルメディア」、そして「教育」分野へのアプローチを行う点を強調されていました。
特に教育分野については「XSCHOOL」と銘打たれ、大きくフィーチャーされていました。今回の発表で、まさしく「エンジェリウム経済圏」とも称すべきメタバース空間の創造に向かって邁進されている印象を強く持ちましたねー。
こちらがEC部分である「XMALL」のイメージ。すでに社会貢献型暗号資産専用プラットフォーム「cryptomall(クリプトモール)」との業務提携も発表されていまして、かなり具体的なビジョンが見えつつありますね!
さて、エンジェリウムは今年「ウォレット」をリリースしました。このウォレットを窓口として、様々なコンテンツへのアクセスやエンジェリウムが発行した仮想通貨である「ANL」「ANX」などの取引が可能になっていくわけですが、その展開が発表されたコンテンツがこちら!(太文字はすでにサービス提供が開始されているもの)
- XGAME →エンジェリウム内でのゲームコンテンツ
- XWISH →「クラウドファンディング」に近いシステム。エンジェリウムに参加している「エンジェル」によって設定されたリターンに対し、ANXを使い支援を行う
- XLOVE →チャット機能
- XTICKET →電子チケット発行システム。9月23日の「ヘブンズデイ」はこの機能を使ってチケットが発行された
- XMALL →プラットフォーム内におけるショッピングモール
- XTV →ブロックチェーン技術を使った映像コンテンツ
- XSTAR →VRとリアル双方でライブコンテンツを提供するというもの。タレントプロジェクト「AiVy Project」など
- XSCHOOL →教育系コンテンツ
- XTRAVEL →VR内で旅行を楽しめる、というもの。すでに中国の洪门世纪控股集团と「クロスリアリティ旅行サービス」に関する業務提携を締結済
この中から、まもなくリリースを予定しているXGAME内の「ANGEL RACE」が紹介されました。これは、現在広く流通している仮想通貨を「ANGEL」に見立て、仮想通貨の価格変動をレース化し、その行方を予想する、というもので、RIOさん曰く「こちら、めちゃくちゃ面白いのでぜひやってもらいたいですね。今からリリースが待ち遠しいです」とお話されていました。
さて、今回もメインでフィーチャーされていたのが、エンジェリウム最大の特徴である「成人向け市場へのアプローチ」です。RIOさんは上記写真にありますように「アジア圏の男性の90%、実に9億人の男性が日本の成人向けコンテンツのファンなんです」とのリサーチ結果を明らかにし、この分野のポテンシャルが如何に大きいのかをアピールされていました。
ここで、XLIVEでフィーチャーされます、セクシータレントによるアイドルプロジェクト「AiVy Project」に参加される皆さんが登場!
特に七沢みあさんは当日に3Dスキャンにも臨まれていたそうで、「出来上がりがどんな感じになるのか楽しみです!」とお話されておりました!
また「XTV」は、史上初のブロックチェーン技術を使ったテレビコンテンツ、ということで、タイの「GOBA TV」との協業で「XSTARTV」として展開が行われることも併せて発表されています。「GOBA TV」についてはすでに中国などとの提携も行われているそうで、アジア全体をターゲットにしていくそうです!
後半では、エンジェリウムの今後の展開について説明が行われました。現在は上の写真でいうところの「EP.1」のウォレット公開、配布型トークン「ANX」の発行まで進んだ状態で、今後はまず取引所が整備され、2020年からはコンテンツやペイメント部分を中心に注力がなされるとのこと。その後メタバースの構築、エンジェル(セクシータレントさんの3Dアバター)の実装を経て、いよいよエンジェリウムさんの本領となります「プルーフ・オブ・レンダリング」に突入する、としています。
そして今後のユーザー規模については、まず取引所の開設により10万ユーザー、その後コンテンツの展開を経て50万、メタバース構築の時点で100万、そして最終的には1000万ユーザーを目指していきたい、とのことでした。
マレーシア政府の予算の元で運営されている人材育成期間MARA教育財団、及び同財団が支援している「Flystudio」との提携発表など、昨年から今年にかけて多くのアジア企業、財団との提携を進めているエンジェリウムさん。まずは実際のコンテンツサイドを充実させていき、ユーザーボリュームを広げていった上で展開を加速させていくようですね!
イベント終了後、RIOさんにお話を伺うことができました!
ーお疲れさまでした! まずは今の率直な感想をお聞かせください。
RIO「このためにこの数ヶ月間、神経注いで作り上げてきました。でもここまでこれたのもフォロワーやユーザーの皆様のおかげです。今日という日を迎えられたのは本当に感謝しかないです。ありがとうございます!」
ー今後について教えていただけますか?
RIO「まずは取引所です。今すでに仮オープンしていますが、今月(9月)に取引所が正式にオープンします。その後に今日発表しているコンテンツのうち半分くらいが来月(10月)を目処に開始する予定です。XLOVE、XWISHとかですね!」
ーVRonを見ている方へのメッセージを頂けますか?
RIO「エンジェリウムは常にチャレンジをし続けながらここまでやってきました。これからも最先端技術を駆使しながらチャレンジをし続け、しっかりとビジネスに変えながら皆さんに楽しんでいけるようなエンターテイメントに昇華していければと思っていますので、ぜひ応援をよろしくお願いします!」
取材をさせていただく中で、エンジェリウムの皆さんはその時その時で最善手を打ちながらも果敢なトライをされているんだな、との思いを強くしました。昨年の発表会からアジアの様々な団体・企業との結びつきを強め、ターゲットを大きく広げた点についても、非常に現実的な目線をキープしながら、あの「ルサンチマン」の世界を目指して邁進されている……、そんな印象を受けました。
VRonではエンジェリウムさんの今後についても追いかけていければと思っておりますので、今後の展開をお楽しみに!
取材協力:ANGELIUM実行委員会
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