IAMAS 2020 Youthのチカラ コラム

情報科学芸術大学院大学「IAMAS 2020」へ行って、メディアアートの進化と今を見てきました!(1・現地レポート)

その時、筆者は大垣におりました!

2月21日から24日までの4日間、岐阜県にあります情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の第18期生による修了研究発表会および2019年度プロジェクト研究発表会「IAMAS 2020」が開催されました。

IAMAS(情報科学芸術大学院大学)は、岐阜県の情報産業拠点ソフトピアジャパンプロジェクトの一環として、1996年に岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(専修学校)として開学。その後2001年に修士課程のみの大学院大学として設立。各期生が「20名」という超少数定員にて募集され、芸術、工学、デザイン、社会学といった様々な専門領域を持つ人が、他の領域に跨って制作・研究を行っていく、というスタイルで学んでいます。

現代音楽家の三輪眞弘さん(学長)や、「Gainer」などの開発で知られる小林茂さん、現代美術家のクワクボリョウタさん……といった、現在も各分野の第一線で活動をされている方々を教鞭をとっておりまして、まさしく「メディアテック」的な先端研究をするにはぴったりな学び舎、と言えるでしょう。

そんなIAMASで学ぶ第18期のみなさんによる卒業記念展示、それが「IAMAS 2020」です。

我々VRonは昨年に引き続き、こちらのIAMAS 2020を取材させていただきました。実に3日間! 今年も個性あふれる展示ばかりで刺激を受けることこの上なく、とってもエキサイティングな毎日でした。ご協力くださいました皆様に、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。

本日は1回目としまして、当日の模様を中心としたレポート、そして本企画の予告を兼ねましたご紹介をさせて頂ければ幸いです。

 

1階のエントランスを彩っていたのは、多くの楽器の数々!

タイムベースドメディア・プロジェクト

こちらの楽器はインドネシアのジャワ・ガムランで使われるもの。タイムベースドメディア・プロジェクトで展開されている「IAMASガムラン楽団」の取り組みの一環として、今回はホワイエにてライブパフォーマンスが行われ、ジャワガムラン・アンサンブル「マルガサリ」をゲストに迎え、古典楽曲、三輪眞弘作品が演奏されました。

東南アジアの民族音楽の中でも比較的耳にする機会の多いガムランですが、実際に公演を間近で体験させていただくと、その「音圧」の凄さに驚かされますね! 特に写真奥にある楽器から出る低音部分の音がズシーン、と来ます。

森田 了「Sar/on rails」

さて、そのガムランを題材に卒業制作をされたのが森田了さん。「Sar/on rails」は、インドネシアの民族音楽「ガムラン」の根底に存在する精神「ラサ」に着想を得た音楽作品で、ガムランを演奏する際の「叩くと同時に一つ前の音を止める」という動作を反復することで生まれる、独特なフロー体験を一種の「ラサ」と捉え、このラサを最小限の動作・音楽の構成要素から得る、というテーマのもと製作されています。

非常にミニマムな演奏のシークエンスから、徐々に浮かび上がる全体の流れやグルーブ感が非常に独特で、聞き惚れてしまいました……。

日比野 光紘「/module/Whom」

こちらは日比野 光紘さんによる「/module/Whom」。

プログラミング、というものを「自身の思考の表現手段」と位置づけ、自分の思考ルーチンを実際のプログラミング言語(Javascript)を使って擬似的に記述していく様を題材にしたインスタレーションです。

iPad上で実際にプログラムを記述しながら、モジュールの呼び出し動作に伴ってiPadを移ろい、さらに記述を深めていく……という趣向になっています。実際に各タブレット上でムービーを動作させ、その動作に併せてWebSocketを駆使し、各iPadを連動させるという凝った仕組みです。

非常に静かなインスタレーションではありますが、人間の思考ルーチンの言語化、というアプローチがとっても新鮮でございました!

平塚 弥生「みんなで作ろう、食べよう」

こちらは平塚弥生さんによる「みんなで作ろう、食べよう」という、ワークショップ形式の卒業制作であります。核家族化や「孤食」などを背景に、共に作って食べる事で人と人の繋がりを生み、コミュニケーションが誘発する仕組みをモデル化する、という趣向です。

実際にこのような形でサンドイッチを共同で作り上げるワークショップが実施されていました。平塚さんは「ちょいみせキッチン」を運営、自身の研究に基づいて実際に店舗展開されています。

NxPC.Live vol.42

今年も行われましたNxPC.Live。今回は展示終了後の3階ホール前を使って行う、という趣向になっておりまして、広いホールの残響が心地よかったです!

また、今回ゲストとして「AIセバスちゃん」が招かれパフォーマンスをされておりました!

上記ツイートにもあります通り、その場でディープラーニングで作曲しながらDJするという、非常にハイエンドなパフォーマンスを実践されていました。すごっ!!

次回予告

 

さて、今回はその他にも様々な展示が行われました。例えば……

「移動体芸術、Critical Cycling」の展示ではばいそんもりしたさんによる、からだを瞬時にコピー&ペーストして自由に配置し直せるARアプリケーション「ARama!」がプレイアブル展示されたりですとか、ゲストトーク「映像の質感」では、あの岩井俊雄さんが准教授のクワクボリョウタさん、実行委員長の柴田一秀さんと興味深いトークをされるなど、盛りだくさんでございました。とっても楽しかったですね!

さてさて、今回の取材のメインは……、こちらの皆様!

 

そうです! 今回、VRonは修了生6名のインタビューを敢行させていただきました!

各修了生の皆さんの作品をご紹介しながら、お一人ずつのインタビューを交えて詳しく作品と人となりを掘り下げてご紹介できればと思っております。お楽しみに。

そして、それだけではございません!

今回、お忙しい中お時間をいただき、学長の三輪眞弘先生にお話を伺ってまいりました! IAMASという学術機関が目指すもの、そして三輪先生がIAMASを通じて伝えていかれようとしている思いとじっくりと伺ってまいりましたので、どうぞご期待くださいませ。

次回よりIAMAS 2020の連載がスタートいたします。飛び飛びになるやもしれませんが、めちゃくちゃ濃い内容となっておりますので、ぜひともお付き合い頂ければ幸いです。それでは、次回をお楽しみにー!

取材協力:情報科学芸術大学院大学 IAMAS事務局

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