VRC 2022運営委員会は来る11月5-6日にかけて、「IVRC 2022 LEAP STAGE」を東京・テレコムセンターで開催されます「サイエンスアゴラ」内にて実施します。
グランプリ、フランス行きを決めるのは果たしてどれか!? 大注目のLEAP STAGEは今週末!
先日にもご紹介させていただきましたIVRC。いよいよ12チームにまで絞られた精鋭が東京・有明にありますテレコムセンターにて、サイエンスアゴラの舞台で相対します。
IVRCは、学生が企画・制作したインタラクティブ作品の新規性・技術的チャレンジ・体験のインパクトを競うコンテスト。1993年から開催され今年で28回目。これまでにVRの既成概念を拡張するような、独創的で親しみの持てる作品を数多く生み出してきています。
さて、9月に日本VR大会にて「本選」に相当する「SEED STAGE」が開催されました。上のYouTube再生リストは全22作品を一気見できる公式動画です。
この中から、以下の10作品+フランス「Laval Virtual」招待枠1作品+チャレンジ枠1作品の合計12作品が、「決勝」に相当する「LEAP STAGE」に進出しました。こちらです!
LEAP STAGE進出10作品
- 壁歩き体験~ヤモリになろう!~ <慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科>
- 究極の砂時計体験 <慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科>
- 自宅でも遭難がしたい! <会津大学 A-PxL>
- 成長する竹馬 <慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科>
- 適法!日本酒醸造シミュレータ <慶應義塾大学理工学部>
- 手んぷら <東北大学 電気通信研究所>
- Vivid Ground Generator - VR空間を足で堪能するハプティクス - <中央大学理工学部>
- Mechanical Brain Hacking:ロボットアバタを用いた自らの脳改造・身体システム改造体験 <東京大学大学院学際情報学府/東京大学大学院情報理工学系研究科>
- MEcholocation <岐阜大学工学部>
- やがて雪だるまになる <甲南大学>
Laval Virtual招待枠1作品
- Rustle (Cnam-Enjmin)
チャレンジ枠選出1作品
- 育て台風君 <サレジオ工業高等専門学校>
こちら12作品が今週末にサイエンスアゴラ5階にて一同に介し、一般の来場者向けに展示を行います。日本とフランスの学生たちが知恵と発想を振り絞って作り上げてきた、拡張現実へのアプローチを体感できるまたとないチャンスです!
また、SEED STAGE後に行われた表彰式では、各スポンサーの皆さんが選定する「企業賞」も発表されました。
企業賞受賞作品
- さくらインターネット賞:MEcholocation <岐阜大学工学部>
- teamLab賞: 壁歩き体験~ヤモリになろう!~<慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科>
- GREE賞: 適法!日本酒醸造シミュレータ <慶應義塾大学理工学部>
- ソリッドレイ賞: Mechanical Brain Hacking:ロボットアバタを用いた自らの脳改造・身体システム改造体験<東京大学大学院学際情報学府/東京大学大学院情報理工学系研究科>
- Unity賞: MEcholocation<岐阜大学工学部>,Mechanical Brain Hacking:ロボットアバタを用いた自らの脳改造・身体システム改造体験<東京大学大学院学際情報学府/東京大学大学院情報理工学系研究科>
特に目立ったのが……
MEcholocation(岐阜大学工学部)
イルカやコウモリが超音波の反響を使って周囲の物体の位置や大きさを把握する「エコロケーション」を、「舌打ち音の反響」をVR内で視覚化させることで疑似体験するという「MEcholocation」。さくらインターネット賞・Unity賞をダブル受賞しました。反響音による空間認識を3Dスキャンフル活用でビジュアライズし、体験に昇華させる、という発想力がひときわ目を引いていましたね。
もうひとつ。
Mechanical Brain Hacking:ロボットアバタを用いた自らの脳改造・身体システム改造体験(東京大学大学院学際情報学府/東京大学大学院情報理工学系研究科)
脳をいじられているような感覚、を掲示するという非常に野心的なコンセプト。ロボットアームをモチーフにしつつ「ブレインハック」を表現している様は、さながら映画「マトリックスシリーズ」のようで! こちらもソリッドレイ賞・Unity賞をダブル受賞しています。
それ以外の10作品も、それぞれ個性的な内容で興味津々です!
LEAP STAGEの体験には「サイエンスアゴラ2022・実地開催」への事前参加登録が必要ですが、無料です! peatixを通じて申込みができますので、以下のボタンから公式サイトへアクセス!
今回、久しぶりにVRonは取材に赴かせていただきます。当日は可能な範囲で現地よりツイートでご紹介させていただく他、後日レポート記事もお届けする予定です。お楽しみに!
協力:IVRC実行委員会