1月の寒波が吹き、寒さが身に染みる本日1月25日。
我々VRon取材班は、池袋におりました!
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VRSionUp! #1へ行って、世界に挑戦する情熱と「アバター・ボイスチェンジ研究」の最前線を感じてきました!
2019年一発目の取材は、こちらでございます! GREE VR Studio Labは11日、VRに関する研究をベースに ...
2019年の最初を飾った外部取材となりました、グリーの白井暁彦さんが主催された「VRSionUp! #1」、そのイベントに参加されていたのが「立教池袋中学校・高等学校 数理研究部」の皆さんです。
入場して早速「ARCO」の実演がおもむろに始まりましたー! #VRSionUp pic.twitter.com/o8wlumrMmg
— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) January 11, 2019
彼らが昨年に制作したのが「ARCO」(Avoid the Risks of CO)。「見えない恐怖を体験する」というテーマで作られたVR作品で、火災発生時の事故として見落とされがちな「一酸化炭素中毒」に着目し、UE4で制作されたVR空間で「見えない恐怖・危険」を表現すべく2つの装置を自作した……という研究発表です。
で、実はと申しますと、私共VRonがこちらの「ARCO」を取材したのは「VRSionUp! #1」が初めてではありませんでした!
昨年の「DCEXPO 2018」(Inter BEE 2018と併催)にて開催されました、国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC, International collegiate Virtual Reality Contest)の2018年度大会におきまして……
U20(ユース)部門・金賞を受賞! さらに……
グリー賞、メルカリ賞も同時受賞する、という快挙を成し遂げたのです!
こちらの写真が授賞式での一コマ。白井さんとご一緒にパチリ!
この時に筆者は顧問の先生とご挨拶させて頂き、彼らが作り上げた「ARCO」についてお話をさせていただいておりました。そして今年の「VRSionUp! #1」にて皆さんと再会しまして、「ぜひ、ぜひ取材させてください!」とお願いに上がった次第。
今回ご快諾いただき晴れて取材の運びとなった、というわけであります。
聞いたら、調べたら、もっともっと凄かった! 立教池袋中高・数理研究部の「超アクティブ」な実績
今回の取材にあたりまして、「立教池袋中学校・高等学校 数理研究部」の皆さんについていろいろ勉強させていただいたのですが、まーーーー、ものすごくアクティブに活動されているんですよ!
これまでに数理研究部では……
- 2014年…IVRC 2014:ユース部門・金賞(最優秀賞)、マイクロソフト賞、未来観客賞受賞
- 2015年…IVRC 2015:ユース部門・銅賞、未来観客賞受賞 / Laval Virtual 2016にて採択
という輝かしい実績を積み上げてきました。また……、
続いてユース部門銀賞は、立教池袋高校「走れ!走れ!走れ!」です! #ivrc
— IVRC2020@書類審査結果発表!! (@IVRC) October 28, 2017
2017年のIVRC 2017でも銀賞・未来観客賞を受賞。さらに翌年2018年に行われた世界最大のVRフェスティバル『Laval Virtual 2018』へも参加、2年ぶりに見事採択され6日間に渡る展示を敢行した、というのですから、驚きの連続です!
このときの作品「RUN! RUN! RUN!」を手がけた(当時)高校1年生のチームが2年へ進級し、IVRC 2018にて投入したのが……
こちらの「ARCO」だった、というわけ。その後の受賞についてはもうご案内したとおりですね!
「ARCO」は、次の舞台へ向けて進化を始めていた
そんな彼らが作り上げた「ARCO」は、今現在はどのようになっているのか。顧問の先生にご案内頂き、部活動中の教室にお邪魔しましたら……
土台を残して綺麗サッパリと「リブート」されておりました!
IVRC 2018のユース部門を制した高校2年の「カツゾー避難する」チームは、次の舞台に向けて「ARCO」をアップデートしていたんですねー。
彼らが行っているのは、自立歩行デバイス「TATAMI 360」の土台部分を構成している板の制作作業。
IVRC 2018 / VRSionUp! にて公開したバージョンでは土台の板の厚さが「1cm」だったのですが、展示に際して体重の重い人が乗ると「しなる」という現象が発生していたそう。そこで彼らは土台の板を「1.5cm」へと厚くすることにしたとのこと。取材に訪れたときは、まさにその1.5cmの板にカンナ掛けをしている真っ最中でした。
上がアップデート前の「TATAMI 360」。で、下の写真が現在。今は土台の畳で覆われた板の部分のみが残っている状態ですね。
「これで「しなる」ことはそうそうないんじゃないのかな、と思います」、と顧問の内田先生は嬉しそうにお話されていました。こうやって日々アップデートしているわけですね!
後編では「ARCO」を手がけたメンバーのインタビューをお届け!
さて、今回の取材は「この先」が本番です。
後日お送りいたします「後編」では、2017年の「RUN! RUN! RUN!」に続き「ARCO」を世に出した「カツゾー避難する」チームメンバーお二人のインタビューをお届けいたします!
数理研究部を通じた活動で世界へチャレンジする皆さんが何を考え、何を思い、この研究発表を行っているのか……。ソフトウェアとハードウェアの開発に取り組んだお二人からじーっくりとお話を伺ってきましたので、どうぞご期待くださいませ!
取材協力:立教池袋中学校・高等学校 数理研究部の皆さん