IVRC 2020、LEAP STAGEが11月14日に開催【直前ガイド】

日本バーチャルリアリティ学会 IVRC実行委員会は今週土曜日の11月14日、本年度の大会「IVRC 2020」の最終ステージ「LEAP STAGE」を開催します。

今年再起動した「IVRC 2020」、いよいよ最終ステージが開催

IVRCは、学生が企画・制作したインタラクティブ作品の新規性・技術的チャレンジ・体験のインパクトを競うコンテスト。1993年から開催され今年で28回目。これまでにVRの既成概念を拡張するような、独創的で親しみの持てる作品を数多く生み出してきています。

今回から装いも新たに以下のような変更が行われております。

  • 今回は、発表者が作品を宅急便で郵送して審査員が自宅等で体験する、また審査員が発表者の場所に赴く、さらに最終的な発表はオンラインで開催する、という多数の世界を活用した「Interverse開催」に
  • 「SEED STAGE」「LEAP STAGE」の2ステージ制。「SEED STAGE」をメインステージと位置づけ、 「LEAP STAGE」ではスポンサー企業の支援を受けたり、SEED STAGEのフィードバックを反映させさらに作品を進化させ、「世界に通用する作品にブラッシュアップするステージ」として位置づけられる
  • 審査員に新たに「ゲスト審査員」が加わる
    大石佳能子さん(株式会社メディヴァ代表取締役社長)
    川島優志さん(Niantic Inc.アジア担当副社長)
    久保田雅人さん(NHK「つくってあそぼ」の『ワクワクさん』)
    近藤"GOROman"義仁さん(株式会社エクシヴィ代表取締役社長)
    八谷和彦さん(東京芸術大学准教授・メディアアーティスト)
IVRC 2020、SEED STAGE審査会を開催、LEAP STAGEへ進出する各賞受賞チームが決定

記念撮影#IVRC pic.twitter.com/VReF6uQ5lj — IVRC2020@11月14日 ...

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さて、「SEED STAGE」に進んだ26チームから、今年は10チームが「LEAP STAGE」に進出しました。早速その10チームを順にご紹介していきましょう。

LEAP STAGEに進出した10チーム

きっとCutKit: 完全感覚Nail Clipper (電気通信大学 情報理工学域)

いつでも「爪切り体験」ができちゃう! という感覚掲示であります。爪切りって気持ちいいですよねー。なんでだろ。

スマートフォンをベースに開発することで制作に必要な部品を最小限に抑え、コンパクトかつ手軽に作れるような工夫がなされています。右手のレバーは割り箸!

Augmented Sequencer: TaniHaru (石川工業高等専門学校 電子情報工学科)

AugmentedSequencerはミュージックシーケンサを「触覚フィードバック」と「オーディオリアクティブな映像」で拡張することで,より直感的に楽しい操作体験を実現することを目指しています。

SEED STAGEにて拝見しましたが、実際の動作はぜひこちらの公式動画をご覧いただくのが一番早いです。非常にインターフェイスが洗練されていて、かつフィードバックとの連動性を利用した没入感がきっちりと表現されています。

ネイバー・インベイダー: 時空警察 (電気通信大学 大学院情報理工学研究科)

こちらはVRHMDとスマートフォンを連動させて楽しむ作品。お家の中でもエンターテインメント施設のアトラクションのような体験を行えるシステム。

SEED STAGEでは「八谷和彦賞」「GREE賞」をダブル受賞。大掛かりな機材を使うロケーションXR的発送から転換し.SF風のストーリーを提示と友人や恋人,家族に「協力者」として体験に参加してもらいコンテクストを掲示するインタラクションを行うことで、体験の没入感を向上させる、という内容になっています。

そそぎそそがせ: 日本のんだくれ連合 (大阪大学 大学院情報科学研究科)

VRHMDを使って「お酒を酌み交わす」体験を掲示する、というなかなかトンチの効いた作品です。

自分で自分のコップにお酌をしているのにも拘らず、相手にお酌をしている、同時にされているように感じるような双方向的な体験をHMDでの視覚体験により実現しておりまして、「オンライン飲み会のさらなる可能性を探る」ってのも非常に面白い着眼点です。大石佳能子賞、hp賞をダブル受賞。

手レポ腕ーション: アームワーパー (大阪大学 大学院情報科学研究科)

箱型のデバイスを用い,ユーザの手だけが世界中の砂漠や熱帯雨林といった別空間に飛ばされる(テレポーテーションする)感覚を味わえる、という作品。

白井先生のツイートを引用させていただきます。コンパクトな箱の中に異なる温度・湿度・風を再現した箱を用意し、その中に手を突っ込むことで手だけが海外旅行する、という趣向。パンフレットや箱、PCのUIデザインなど、トータルなアートディレクションの高さも感覚掲示にプラスに働いています。

在宅茶会: MHK2020 (青山学院大学 総合文化政策学部)

茶道における「茶会」をテレイグジステンスで遠隔再現してしまおうという意欲作。HMD、モーキャプ、ロボットアームを駆使してVRChat上に茶室を再現し、遠隔地に居る亭主がお茶を点てるとロボットアームが同じようにお茶を点てるという非常にこった作品。DMM賞を受賞したことで審査会もDMM.make.AKIBAで実施されています。

匂いの暗号 : 9bit (慶應義塾大学 環境情報学部/総合政策学部)

「匂いの回路」から作品名がバージョンアップしています。微細な平面空間に対して高密度に付与された匂い成分を知覚することで,自身の嗅覚における空間分解能が擬似的に拡張されたと感じる体験を掲示します。高速に匂いを切り替える機構を制作し、匂いの違いで「暗号」の解読を目指す、という内容。ウェアラブル嗅覚ディスプレイは「犬型」です。

物語ハコ便: Uber Stories (電気通信大学 情報理工学域 / 大学院情報理工学研究科)

「物語ハコ便」は箱型のインタラクティブ作品。箱に対する「開ける」「持ち上げる」といった動作をインタラクションのきっかけとすることで,物語に合った様々な触覚情報と聴覚情報を提示する、という内容です。

ちょっと文字だけではわかりにくいので公式動画をぜひ。SCP財団ネタを使っているのも面白いですね!

老化タイムラプス: HGW (電気通信大学 情報理工学域)

審査委員会賞、ソリッドレイ賞をダブル受賞。周りの景色(室内,外の街並み)がタイムラプスのように急速に変化しつつ、それらを観察している自身も急速に老化(筋力低下,手の震え,視力低下,聴力低下)が進んでいく体験を提案しています。体験者はレバーを回転させることでタイムラプス映像がVRHMDに映し出され、回していくうちにHMDの映像やレバーの抵抗・振動などで感覚が変化させることで「老化」を表現する、という凝った仕組みです。

瞼内映像投影装置: FuGu (東京大学 教養学部)

審査委員会賞、teamLab賞をダブル受賞。まぶたを閉じた目の上から映像を映写することで新しい視覚メディアを掲示する、という異色の作品。映像投射にあたり肌に直接光量の強い光を投影するため、熱を持たない光ファイバーを集積させてディスプレイにする、という工夫がなされています。

以上、10作品がすでに各地で行われた審査会に挑んでおり、その模様は14日の当日に公開されます。当日はYouTube Liveでオンライン配信されますので、皆様ぜひご参加を。以下スケジュールと概要!

IVRC 2020 LEAP STAGE 概要

もしお時間がありましたら、10月20日に行われました「SEED STAGE」を先にご覧いただくと、この3週間弱の間に各チームがどこまで作品の精度を上げているのかが垣間見れてさらに面白いですよ! ぜひぜひ!

SEED STAGE(10月20日)

もちろん、VRonは当日もきっちりとオンラインから取材させていただきます。ではでは、14日にお会いしましょうー!

出典:IVRC2020公式サイト

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