IVRC 2020、書類審査を通過したSEED STAGEの進出作品が決定

昨年のIVRC2019・本選の様子

日本バーチャルリアリティ学会 IVRC実行委員会は27日、本年度の大会「IVRC 2020」の書類審査結果を公開し、昨年までの予選に代わる第1ステージ「SEED STAGE」進出者を発表しました。

今年から装いも新たにリニューアルされたIVRC、SEED Stageに臨むチームが発表!

IVRCは、学生が企画・制作したインタラクティブ作品の新規性・技術的チャレンジ・体験のインパクトを競うコンテスト。1993年から開催され今年で28回目。これまでにVRの既成概念を拡張するような、独創的で親しみの持てる作品を数多く生み出してきています。

また、IVRCが昨年まで「「国際」学生対抗コンテスト」と銘打たれていた通り、このコンテストはインターナショナルな視点・ベースに基づいて開催されています。特にフランスで毎年開催されます「欧州最大のVRイベント」こと「Laval Virtual」との関係は深く、2003年から相互に学生コンテストの優秀作品の招待参加を実施しています。

特に毎年決勝大会ではLaval Virtualから招いた審査員により選出される「Laval Virtual Award」が制定されていまして、受賞作品は次年のLaval Virtualへ招待される、というのが毎年恒例になっているんですね。

さて、そんなIVRCさん、今年から大きく様変わりしました。まず名前が「International Virtual Reality Contest」から、「Interverse Virtual Reality Challenge」に変わりました。それにはこんな経緯と目的があります。

VRを取り巻く環境が大きく変化した2020年、1993年の第1回から28年目を迎えるIVRCは、次の時代のVRコミュニティを生み出すため、大きく変わります。

International から Interverse へ

― 私たちにとってのリアルとは、もはや物理世界(universe)と情報世界(metaverse)という対比を超えて、あらゆる世界が融合(interverse)した概念となっています。このような時代にVRはどう進化していくのか? 旧来のVRの概念を超えたチャレンジを募集します。

Contest から Challenge へ

― VRの可能性は単なるテクノロジーを超えて私たちの社会や文化のあらゆるところに拡がっています。そのような時代に、1つの視点で優劣を競うContestではなく、様々な視点からのChallangeを評価をする場を創ります。

IVRCは新たな世界を創造するコミュニティへ

― まだ名前のついていない未知の何かに挑戦するあなたが、あなたしか想像できない何かを具現化して人々に届ける。IVRCはそんな人たちが集うコミュニティです。IVRCを取り巻く様々な人々が、あなたのチャレンジを後押しします。

公式サイトより引用

新型コロナウイルスにより世界中の常識が大幅に変わっていく中で、VR学会の皆さんが決断されたのは「新たなるIVRCの形」でありました。

これに合わせる形で、実行委員の改選などが行われまして、新たに東京大学の稲見昌彦教授が実行委員長に就任されています。そして、大会の流れも大きく変わりました。かいつまんでまとめますと……。

  • これまでの「予選を日本VR学会総会で、本選を公開会場にて開催」を「審査委員と聴衆とをオンラインで接続した「Interverse開催」」主体に変更
  • 一般とユース、予選と本選の区別が廃止され、「SEED STAGE」「LEAP STAGE」の2ステージ制に。「SEED STAGE」をメインステージと位置づけ、「LEAP STAGE」ではスポンサー企業の支援を受けたり、複数のチームが協力したチャレンジにトライする「世界に向けて打ち上げるステージ」として位置づけられる
  • 審査員に新たに「冠審査委員」が加わる。
    大石佳能子さん(株式会社メディヴァ代表取締役社長)
    川島優志さん(Niantic Inc.アジア担当副社長)
    久保田雅人さん(NHK「つくってあそぼ」の『ワクワクさん』)
    近藤"GOROman"義仁さん(株式会社エクシヴィ代表取締役社長)
    八谷和彦さん(東京芸術大学准教授・メディアアーティスト)
    がゲスト審査員として参加することが発表されている

と、かなりドラスティックな変更が行われました。大きな違いは「オンライン開催へのシフト」と「一般・ユース部門の区別廃止」でしょう。より柔軟に、より今の社会情勢を見据えた「進化」と言ってもよいかもしれません。いやー、ワクワクさんが審査員ですか!

こちらを踏まえて今年の5月にYouTube・ZOOM上にて説明会が行われました。そちらがこちらのアーカイブです。

今回の変更に伴い、参加資格も以下のようになりました。

過半数が学生(中高校生、高専生、大学生、大学院生)で構成されるチームあるいは個人

  • 社会人が含まれていても構わない。
  • ただし教員がチームメンバーとして参加することは認めない。
  • ユース部門などの区別はなくなります。

というわけで、過半数でなければ社会人の参加もOKになったところも大きなポイントです。

SEED Stage進出チーム一覧

6月26日に応募が締め切られた書類審査。厳選なる審査の結果、81件の応募の中からSEED Stageに進出したのが……、こちらの皆さんです!

  • 花瞼: FuGu (東京大学 教養学部)
  • 手レポ腕ーション: アームワーパー (大阪大学 大学院情報科学研究科)
  • そそぎそそがせ: 日本のんだくれ連合 (大阪大学 大学院情報科学研究科)
  • バルーン割るーん: どきどきのこ (甲南大学 知能情報学部 / 文学部, 奈良女子大学 大学院人間文化総合科学研究科)
  • 在宅茶会: MHK2020 (青山学院大学 総合文化政策学部)
  • あ…ありのまま今起こったことを話すぜ! 「絵を描いていたら指が短くなっていた」: Tと奇妙な仲間たち~ぬりぬりめりぬり~ (大阪大学 大学院情報科学研究科)
  • Durahan: 首無し (慶応義塾大学 理工学部 / 大学院理工学研究科)
  • くすぐってみ~な: くすぐり隊 (奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科)
  • お散歩彼女: みのむし (岐阜大学 工学部)
  • 警備体験: チーム警備体験 (多摩大学 経営情報学部)
  • 頭のネジを取り戻せ!: ネジ取り戻し隊 (熊本県立大学 総合管理学部)
  • ネイバー・インベイダー: 時空警察 (電気通信大学 大学院情報理工学研究科)
  • 老化タイムラプス: HGW (電気通信大学 情報理工学域)
  • コロクリHOUSE: コロポックル (電気通信大学 情報理工学域)
  • ウイルス撲滅!フラフープシューター: ロードオブザフラフープ (神奈川工科大学 KaitVR)
  • 運命の赤い糸: 運命を信じ隊 (東北大学 大学院情報科学研究科)
  • 打ち上げ花火: マンゴミルク (慶應義塾大学 メディアデザイン研究科)
  • きっとCutKit: 完全感覚Nail Clipper (電気通信大学 情報理工学域)
  • 匂いの回路 : 9bit (慶應義塾大学 環境情報学部/総合政策学部)
  • 命の火朧: Hamaji (静岡大学情報学部,兵庫県立大学工学部)
  • Heart Box : ヤブ外科医院 (筑波大学 理工学群工学システム学類 / 知能機能システム専攻 / 大学院デザイン学)
  • 蘇るゾンビ 物の怪 (慶応義塾大学 メディアデザイン研究科)
  • てんほこ: さるるるると愉快な仲間たち (松本工業高等学校 電子工業科)
  • おててで遊ぼう: てあそび (立教池袋高等学校 数理研究部)
  • 物語ハコ便: Uber Stories (電気通信大学 情報理工学域 / 大学院情報理工学研究科)
  • Augmented Sequencer: TaniHaru (石川工業高等専門学校 電子情報工学科)

非常にバラエティに富んだチームが名を連ねました。電気通信大学と慶應義塾大学から4チーム(うちKMDから2チーム)、大阪大学から3チーム、昨年優勝した筑波大学からも1チームが進出しています。また、ユース部門を長年制してきた強豪、立教池袋中高数理研究部も1チームが進出しました。

SEED Stageでは、オンライン審査(審査委員による作品体験)と、第25回日本バーチャルリアリティ学会大会内でのオンライン口頭発表が予定されている、ということで、昨年と大幅に作品制作が様変わりします。制作物の大きさがより限定され、それらを審査委員に配送する、という形で審査が行われることに。

さてさて、ここから抜け出すのはどのチームでしょうか。今からSEED Stageが楽しみですね!

出典:IVRC2020公式サイト

 

 

-Youthのチカラ, 最新ニュース
-,

© 2020 Youthのチカラ / VRonWEBMEDIA