大変長らくお待たせいたしましたーーー!(滝汗)
GREE VR Studio Laboratoryは去る7月15日、VRに関する研究をベースにしたワークショップ「VRSionUp! #7」を開催しました。
これまでVRonが取材させていただいておりましたVRsionUp、今回はHubsにてオンライン開催が執り行われました。筆者も参加させていただきましたので、そのご様子をば。
「#VRSionUp!7 Hubs Study」取材レポート
舞台となりましたのは、WebXR技術をフル活用したMozillaによるオープンソース・ネットワークVR「Hubs」。GREE VR Studio LaboratoryさんはこれまでにもHubsでの様々な試みをされております(xR Tech Nagoya主催「Hubs Scrum」への参加など)。
今回は新しい開催スタイルの模索として、VRSionUp!特設スタジオと、VR Studio Laboratoryの研究成果発表会の展示を兼ねたパブリックビューイング会場の2拠点同時開催となりました。
一般公開URLはこちら
https://bit.ly/VRSH2020
こちらがその「Hubs」画面の様子。自らがアバターとなって空間に入り込み、その中で他の参加者と空間を共有して、テキストチャットやボイスチャットなどでコミュニケーションをしていく感じです。オープンソースなだけに、急速な機能強化が進んでいるそう。
こういった形のVRプラットフォームは他にもありますが、特にHubsはオープンソース化されている(かつマルチデバイス対応)ことに加え、独自ホストによるサーバ(Hubs Cloud)を立てられたり、個人レベルならmozillaが提供している本家Hubsでルーム作成が無料でできるなど、mozillaらしいアプローチが光ります。
また、イベント開催後の懇親会スペースとして、発表会場とは別に大きな空間が設けられておりました(下のYoutube動画サムネイルにもなっています)。非常に広大な空間に様々な研究成果が展示されておりまして、動画やポスター展示への来場者の興味や研究開発者との対話が意識された設計と感じましたね。
筆者も懇親会に参加させていただいたのですが、バーチャル空間でありながら非常にアットホームな空間になっていたことが印象的でした。各々が自分のアバターで動き回る光景は見ていて微笑ましく、アバターに近づいてボイスチャットで話しかけるような感じもしっかりとできていて、これがオープンソースなのか! と感嘆すること仕切りでした。同時接続数などまだまだ進化ののりしろが大いにあるそうですので、今後の進化に期待したいところですね。
イベントの模様はYouTube Liveでも公開されましたので、見ていない方はぜひどうぞ!
当日のスケジュールはこちら。GREE VR Studio Laboratoryさんのレポートより引用させていただきます! ※ タイムコードはYouTubeアーカイブへのリンク
- Hubs概要 基本操作と注意事項の説明 0:00:00
- 「Spokeを使ったイベント設営TIPS」 (静岡大学 / GREE VR Studio Laboratoryoratory Virtual Internとーやくん) 0:11:27
- 「福岡XR部でのHubs活用事例報告っ!」 (福岡XR部 代表ながみね) 0:22:36
- 「Hubsをつかった社内コミュニケーション」 (デザイニウム XR エンジニア William Chan) 0:36:58
- 「Hubの日本語化とECサイト利用」 (株式会社デジタル・スタンダード 青柳幸彦) 0:51:31
- 「イベント運営に便利なロール機能」 (株式会社 Wright Flyer Live Entertainment 中村清人) 1:08:00
- GREE VR Studio Laboratory研究成果紹介 (GREE VR Studio Laboratoryoratory 白井暁彦) 1:21:36
- 「熱狂共有技術『VibeShare』とVRStudioの研究生活」 (東京工業大学 / GREE VR Studio Laboratoryoratory 山崎勇祐) 1:27:21
- 「Hubs Cloud研究 -公開リポジトリを中心に-」 (白井暁彦) 1:44:08
- Hubs日本語ドキュメント 2:07:37
- VTech Challenge 2020 公開 (VTC20事務局) 2:13:52
- パネルディスカッション 2:22:00
- クロージング(フォトセッション)交流会 2:21:01
今回GREE VR Studio Laboratoryさんは実際にHub Cloudへのアプローチを進められており、その紹介を白井先生自らされていました。こちらの記事でも紹介したようにバーチャルビジネスイベント制作プラットフォーム「REALITY Spaces」を提供しつつも、オープンソースで独自のWebVRイベントが開催できる Hubs、めっちゃくちゃ興味が出てきましたよ!
GREE VR Studio Laboratoryさんのレポートでは、各発表のスライドなどが公開されておりますので、上記YouTube Liveのお供にぜひ。
「VTech Challenge 2020」の全容が明らかに、応募締切迫る!
さて、本イベント最大のポイントがこちら、「VTech Challenge 2020」の詳細大発表でございます!
「VTech Challenge 2020」はブラウザで利用できるオープンソース・ネットワークVR「Hubs」を舞台に、魅力的なアバターやワールド、オープンソースならではのカスタマイズや実際の利用例などのテクニックを共有する、オンラインハッカソンプログラムとして開催されます。
7月15日~9月30日の応募期間中に複数回のオンラインワークショップが実施され、10月に開催予定の最終発表会まで続きます。まずは応募資格など概要をご紹介しましょう。
応募対象
WebVRに関心があり、最初の一歩を踏み出したい個人及びグループ(学生・お勤めの方、どなたでも)
ということで、今回は学生だけでなく、広く門戸が開かれています。レッツチャレンジだぜ!
テーマ:「Withコロナ時代の社会問題の解決」
新たな感染症によって失われてしまった日常生活、仕事、学び、交流…新しく生まれた社会問題を解決する提案や実践的な使い方、アバターやワールド制作などのデザインを募集します。例えば大学生であれば、授業やゼミ、オープンキャンパス、学園祭、アルバイトなど…ネットワークVRを使うことでできる社会課題の解決をHubs内のモックアップとして自由なフォーマットで制作してください。
VTC20公式ページより引用
今回は特に本イベントの舞台にもなりました「Hubs」がベースのプラットフォームになります。テーマも現在の社会情勢を色濃く反映した内容になっていますね。
評価要素
・魅力的なアバター
・ワールド
・カスタマイズや運用事例など
上記を中心に総合的に評価するそうです。オンラインハッカソンプログラムとして開催されるのが大きなポイント、かつ昨年と大きく違う点になります。
応募資格
・Hubsを使った作品を一般公開できる人
・応募規約に同意し、日本語でのコミュニケーションが行えること
・チームでの応募も可能OK。ただし、代表者が明確であること。
・学生や職業に限らず、アバター名などによるエントリーも可能
個人だけでなく、チームでの参加がOKになりました! さらにアバター名エントリーも可能ということで、様々な分野からの参加が期待できますね!
最優秀作品への賞品
スタンドアロンVR-HMD Oculus Quest (64GBモデル)
Hubsも対応しているQuestが優勝賞品となりますよ! その他協賛各社さんから昨年同様、様々なオファーがありそうですね……!
開催スケジュール
・エントリー
2020年7月15日(水)~2020年9月30日(水)
・応募フォーム
※入力項目
・提案タイトル
・提案概要
・HubsでアクセスできるルームのURL
・Google Slidesによる提案資料(16:9,ページ数制限なし)
【参考】 GREE VR Studio Laboratory によるHubs関連資料「Mozilla Hubsが拓く新世代WebVRのススメ」
・提案している作品に関係がある要素、外部での展開事例や受賞歴など
なお、今回は未発表作品に限っていないことが大きな特徴の一つです。所属企業や研究室の研究など、自身以外の活動以外に参照すべき成果や参考文献の記載も推奨されています。
・予選選考
2020年10月上旬に予定されています。通過者にはエントリー時の連絡先に予選通過の連絡が行われ、併せて最終発表会ノミネート時の公開情報の確認も実施されます。
・最終発表会
2020年10月23日(予定)
最終作品を決定するイベントを開催します。
VTC20公式サイトはこちら!
締め切りまで1ヶ月を切りましたが、まだまだ参加募集中です。ぜひ奮ってご参加くださいませ!
というわけでございまして、上記YouTube Liveでもご紹介いただきましたとおり、弊社VRonWEBMEDIAは今年もメディアパートナーとしてVTC20を協賛させていただきます。何卒よろしくお願いいたします!
次回 #VRSionUp!8 は「WebVRオンラインイベント開発」。9月8日開催、新スタイル!
さて、次回の「VRsionUp!」の開催が発表されました!
次回 9/8 の #VRSionUp!8 特集は
「#WebVRオンラインイベント開発」
コロナ禍においてオンラインイベントの技術開発が急速に求められています。このようなオンラインイベントをWebVRを活用して実施するテクニックを共有します。詳細https://t.co/RUOqcLSaom
リマインダ登録https://t.co/v3hxXSPj6X— GREE VR Studio Lab (@VRStudioLab) September 2, 2020
次回は9月8日。テーマは「WebVRオンラインイベント開発」です。
コロナ禍においてオンラインイベントの技術開発が急速に求められています。 今回のVRSionUpでは、このようなオンラインイベントをWebVRを活用して実施するテクニックを共有します。 あわせてGREE VR Studio Laboratoryoratoryの研究開発報告、とくに米国SIGGRAPH2020での発表や研究紹介、デモ、VTech Challenge 2020エントリー企画の紹介を行います。
VRsionUp! #8 connpassイベントページより引用
一番注目したいのが「SIGGRAPH2020での発表」。今年も「World VTuber Showcase 2020」が開催されましたので、そこらへんのよもやま話が聞けるんじゃないかと今からワクワクしております!
こちらが「World VTuber Showcase 2020 Fast Forword」の動画。今のうちに予習するべし!
今回は「発表者」が全員 Mozilla Hubs内 特設スタジオで発表を行い、聴講者はYouTube Liveにて見る形です。当日はこちらをチェック!
また番組の最後に交流会のURL掲示を予定しているそうですので、ぜひそちらについてもご参加を。もちろん、我がVRonも参加させていただきます。
詳しいイベント内容については、以下のconnpass公式ページを御覧ください!
https://gree.connpass.com/event/187716/
それでは、また8日にお会いしましょう~!