記念撮影#IVRC pic.twitter.com/VReF6uQ5lj
— IVRC2020@11月14日LEAP STAGE!! (@IVRC) September 12, 2020
日本バーチャルリアリティ学会 IVRC実行委員会は12日、本年度の大会「IVRC 2020」の第1ステージ「SEED STAGE」審査会を開催しました。
装いも新たに始まった「IVRC 2020」、珠玉の26作品を見よ!
IVRCは、学生が企画・制作したインタラクティブ作品の新規性・技術的チャレンジ・体験のインパクトを競うコンテスト。1993年から開催され今年で28回目。これまでにVRの既成概念を拡張するような、独創的で親しみの持てる作品を数多く生み出してきています。
今回から装いも新たに以下のような変更が行われております。
- 今回より「審査委員と聴衆とをオンラインで接続した「Interverse開催」」主体に
- 「SEED STAGE」「LEAP STAGE」の2ステージ制。「SEED STAGE」をメインステージと位置づけ、「LEAP STAGE」ではスポンサー企業の支援を受けたり、複数のチームが協力したチャレンジにトライする「世界に向けて打ち上げるステージ」として位置づけられる
- 審査員に新たに「ゲスト審査員」が加わる
大石佳能子さん(株式会社メディヴァ代表取締役社長)
川島優志さん(Niantic Inc.アジア担当副社長)
久保田雅人さん(NHK「つくってあそぼ」の『ワクワクさん』)
近藤"GOROman"義仁さん(株式会社エクシヴィ代表取締役社長)
八谷和彦さん(東京芸術大学准教授・メディアアーティスト)
ということで! そんなIVRCの新たなるメインステージ「SEED STAGE」が12日に賑々しく開催されました。まずは当日の配信にて紹介されました、これまでの流れをご紹介していきましょう。(以下画像出典:「IVRC 2020 SEED STAGE」)
実際の審査はこのように行われました。各チームはレギュレーションに基づいて機材を体験審査員の元に郵送、審査員が郵送先で作品をセットアップした上で審査を行います。また動作するまでにslackとzoomでトラブルシューティングが行われるなど、サポートも実施されています。
SEED STAGEでは、1分の作品紹介PVが流れた後に3分間の質疑応答時間が設けられました。審査員の皆さんからかなり鋭い質問も飛び交うなど、なかなかシリアスな感じ。そして審査にて「企業賞」「ゲスト審査員賞」「審査員特別賞」を受賞したチームが……
11月14日にサイエンスアゴラ内にて行われます「LEAP STAGE」に進出、グランプリが決まる……、という流れです。SEED STAGEに進出したのは以下の26チーム(予選後に作品名に変更がありましたので、そちらを反映させています)
- 瞼内映像投影装置: FuGu (東京大学 教養学部)
- 手レポ腕ーション: アームワーパー (大阪大学 大学院情報科学研究科)
- そそぎそそがせ: 日本のんだくれ連合 (大阪大学 大学院情報科学研究科)
- バルーン割るーん: どきどきのこ (甲南大学 知能情報学部 / 文学部, 奈良女子大学 大学院人間文化総合科学研究科)
- 在宅茶会: MHK2020 (青山学院大学 総合文化政策学部)
- あ…ありのまま今起こったことを話すぜ! 「絵を描いていたら指が短くなっていた」: Tと奇妙な仲間たち~ぬりぬりめりぬり~ (大阪大学 大学院情報科学研究科)
- Durahan: 首無し (慶応義塾大学 理工学部 / 大学院理工学研究科)
- くすぐってみ~な: くすぐり隊 (奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科)
- お散歩彼女: みのむし (岐阜大学 工学部)
- 警備体験: チーム警備体験 (多摩大学 経営情報学部)
- 頭のネジを取り戻せ!: ネジ取り戻し隊 (熊本県立大学 総合管理学部)
- ネイバー・インベイダー: 時空警察 (電気通信大学 大学院情報理工学研究科)
- 老化タイムラプス: HGW (電気通信大学 情報理工学域)
- コロクリHOUSE: コロポックル (電気通信大学 情報理工学域)
- Infinit Hula hoop: ロードオブザフラフープ (神奈川工科大学 KaitVR)
- 運命の赤い糸: 運命を信じ隊 (東北大学 大学院情報科学研究科)
- 線香花火: マンゴミルク (慶應義塾大学 メディアデザイン研究科)
- きっとCutKit: 完全感覚Nail Clipper (電気通信大学 情報理工学域)
- 匂いの回路 : 9bit (慶應義塾大学 環境情報学部/総合政策学部)
- 命の火朧: Hamaji (静岡大学情報学部,兵庫県立大学工学部)
- Heart Box : ヤブ外科医院 (筑波大学 理工学群工学システム学類 / 知能機能システム専攻 / 大学院デザイン学)
- 蘇るゾンビ 物の怪 (慶応義塾大学 メディアデザイン研究科)
- てんほこ: さるるるると愉快な仲間たち (松本工業高等学校 電子工業科)
- おててで遊ぼう: てあそび (立教池袋高等学校 数理研究部)
- 物語ハコ便: Uber Stories (電気通信大学 情報理工学域 / 大学院情報理工学研究科)
- Augmented Sequencer: TaniHaru (石川工業高等専門学校 電子情報工学科)
実際の審査の模様はすべてYouTubeでご覧いただけますので、ぜひそちらをご覧くださいませ。では、早速各賞をご紹介しましょう!
LEAP STAGEへ進出する各賞受賞チームは……!(各賞発表順)
八谷和彦賞
ネイバー・インベイダー: 時空警察 (電気通信大学 大学院情報理工学研究科)
川島優志賞
手レポ腕ーション: アームワーパー (大阪大学 大学院情報科学研究科)
久保田雅人賞
きっとCutKit: 完全感覚Nail Clipper (電気通信大学 情報理工学域)
近藤義仁賞
Augmented Sequencer: TaniHaru (石川工業高等専門学校 電子情報工学科)
大石佳能子賞
そそぎそそがせ: 日本のんだくれ連合 (大阪大学 大学院情報科学研究科)
審査委員会賞
瞼内映像投影装置: FuGu (東京大学 教養学部)
物語ハコ便: Uber Stories (電気通信大学 情報理工学域 / 大学院情報理工学研究科)
匂いの回路 : 9bit (慶應義塾大学 環境情報学部/総合政策学部)
さくらインターネット賞
手レポ腕ーション: アームワーパー (大阪大学 大学院情報科学研究科)
Unity賞
老化タイムラプス: HGW (電気通信大学 情報理工学域)
hp賞
そそぎそそがせ: 日本のんだくれ連合 (大阪大学 大学院情報科学研究科)
HP REVERB G2 VRHMD
teamLab賞
瞼内映像投影装置: FuGu (東京大学 教養学部)
GREE賞
ネイバー・インベイダー: 時空警察 (電気通信大学 大学院情報理工学研究科)
DMM.com賞
在宅茶会: MHK2020 (青山学院大学 総合文化政策学部)
ソリッドレイ賞
老化タイムラプス: HGW (電気通信大学 情報理工学域)
ということで、以下の10チームがLEAP STAGEに進出しました。おめでとうございます!!(発表された順)
- ネイバー・インベイダー: 時空警察 (電気通信大学 大学院情報理工学研究科)
- 手レポ腕ーション: アームワーパー (大阪大学 大学院情報科学研究科)
- きっとCutKit: 完全感覚Nail Clipper (電気通信大学 情報理工学域)
- Augmented Sequencer: TaniHaru (石川工業高等専門学校 電子情報工学科)
- そそぎそそがせ: 日本のんだくれ連合 (大阪大学 大学院情報科学研究科)
- 瞼内映像投影装置: FuGu (東京大学 教養学部)
- 物語ハコ便: Uber Stories (電気通信大学 情報理工学域 / 大学院情報理工学研究科)
- 匂いの回路 : 9bit (慶應義塾大学 環境情報学部/総合政策学部)
- 老化タイムラプス: HGW (電気通信大学 情報理工学域)
- 在宅茶会: MHK2020 (青山学院大学 総合文化政策学部)
電通大から4チーム、大阪大学から2チームが進出。筆者的に一番気になったのが「Augmented Sequencer: TaniHaru 」(石川工業高等専門学校 電子情報工学科)でした。アプリケーションとしての出来が出色! HapBeatとの連動も含めた「気持ちよさ」を実現している感じが非常に洗練されてましたねー。
以上10チームは11月のLEAP STAGEへ向けてサポートを受けながら、さらに作品をアップデートしていきます。この「アップデート」もIVRCの醍醐味の一つ! 果たして、グランプリを手にするのはどのチームか……。今から11月が待ち遠しい!