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ドワンゴの新事業「バーチャルキャスト」がバーチャルYouTuberブームに与える影響とは?

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株式会社モノビットは16日、ドワンゴ社及びインフィニットループ社が提供するVRライブ・コミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」にリアルタイム通信エンジン「Monobit Unity Networking 2.0」及び「VR Voice Chat 2.0」が採用されている事を発表しました。

先だって13日に発表されたのが、株式会社ドワンゴによるVRライブ・コミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」。本日は、昨年からフィーバーが続いている「バーチャルアバター」ブームに一石を投じるであろう、ドワンゴさんのこの新しいサービスについて、まるっと纏めてみることにしましょう。

まず「バーチャルキャスト」とは何ぞや?

一番初めに、今回ご紹介する「バーチャルキャスト」そのものについてご説明しないと!

バーチャルキャストは、バーチャルキャラクターになったユーザーがVR 空間のスタジオでリアルタイムにコミュニケーションできるVRライブ・コミュニケーションサービス。ニコニコ生放送などの生配信サービスを介してスタジオを公開したり、その公開中のスタジオに乱入することで誰でも気軽に、好きなキャラクターでコミュニケーションをすることができます。

視聴者を楽しませる様々なアイテムや、好きなバーチャルキャラクターモデルを取り込んで使える機能など、配信のための番組作りに欠かせない機能も盛り込まれており、昨今賑わいを見せている「バーチャルYouTuber」の動きをかなり意識したサービス内容になっています。

特筆すべきはその対応配信プラットフォーム。ニコニコ生放送はもちろんのこと、YouTube Live、ツイキャス、Twitch、OPENREC.tvなど、著名な配信サービスに対応しているんですね。

現在のところはHTC Viveを使うことで、バーチャルキャラクターとしてバーチャルキャストを利用することができます。このサービスの「物理同期」や「ボイスチャットのリアルタイム通信」を実現する為に、モノビット社製の『Monobit Unity Networking2.0』、『VR Voice Chat』を採用している、というわけ。

もう一つの大事な動き、VR向け3Dアバター形式「VRM」とは

さて、13日から始まったこのバーチャルキャストなのですが、この発表と同時にドワンゴさんはもう一つ、バーチャルアバターにおける大きな発表を行いました。それがVR向け3Dアバター形式「VRM」です。

「VRM」は、プラットフォーム共通のファイル形式。対応アプリケーション全てにおいて同じアバター(3Dモデル)データを使うことができます。これにより、生放送、動画、ゲーム、チャットなど、それぞれで存在するVR世界が繋がり、プラットフォームを超えた自由なコラボレーションが実現できるんですね。

また、「VRM」形式とその標準実装(Unity対応)がすべて無料かつ自由に使用できるようオープンソースで公開されています!( https://dwango.github.io/vrm/

「VRM」は、人型のキャラクター・アバターを取り扱いやすく、かつプラットフォームに依存しないのが大きな特徴。このため、他のエンジンや環境でも取り扱うことができます。さらに、オリジナルの3Dモデルを公開する際に避けて通れない「再配布規定」の部分についても非常に細やかな設定を決められるよう設計されておりまして、例えば「モデルデータを使用して「人格を演じる」ことについての可否」とかをフォーマットの中に設定することができるようになっているんですね。

極めつけは、今回の仕様策定に賛同した企業のラインアップ。日本でVRプラットフォームやバーチャルアバターに携わっている錚錚たる面々が名を連ねています(50音順)。

  • 株式会社インフィニットループ(バーチャルキャストを開発)
  • 株式会社エクシヴィ(「東雲めぐ」で知られる「Anicast」を開発、代表は元Oculusの近藤『GOROman』義仁さん)
  • 株式会社オーナカ(元Unityエバンジェリストとして知られる伊藤周さんの会社。『おなかソフト』)
  • Gugenka(R) from CS-REPORTERS.INC(「東雲めぐ」「HoloModels」などの開発元)
  • クラスター株式会社(VRプラットフォーム「Cluster.」を運営)
  • 株式会社Psychic VR Lab(VRプラットフォーム「STYLY」を運営)
  • 株式会社ViRD(「MAKEBOX」などのVR・ARアプリケーション開発元)
  • 株式会社ハシラス(ロケーションVRの分野で数多くのアトラクション・コンテンツを開発)

「バーチャルキャスト」と「VRM」の登場で、バーチャルアバターの地平線が変わるかも?

さて、今回ドワンゴさん、モノビットさんが行ったこの2つのリリースは、いったい何を意味するのでしょうか?

まず、今回の「バーチャルキャスト」の登場により、とりあえず「HTC Vive」と「HTC Viveが動くPC」、そして「アバターのデータ」さえあれば、誰でも「バーチャルYouTuber」になれるという門戸が開いたことになります。しかもバーチャルキャストベースであれば、自分が変身している3Dアバターで他人の配信に乱入までできちゃう! など、プラスワン以上の機能をもたらしたわけです。

そして「VRM」の登場により、バーチャルアバター向け3Dモデルの開発環境が一気に整備されることになるでしょう。

これまでプラットフォームごとに調整をしないと使えなかった3Dアバターがプラットフォームを横断できる……ということは、様々な場所で使えうことのできる3Dアバターの公開をカンタンにするだけでなく、それを多くの人々に使ってもらいやすくなる……ことを意味します。

その結果、3Dアバターの需要が増えるとともに供給も増え、ビジネスベースを含めた様々な可能性が広がっていく。今回の発表はおそらく、そういった「バーチャルアバター」の可能性を大幅に広げる契機になるだろうし、なってほしい! 筆者はそう強く願うのであります。

ドワンゴさんが本気出す!「ニコニコ超会議」に著名VTuberが多数登場

そんなドワンゴさん、今回の発表に合わせて様々な取り組みを実施しています。

  • 東京・品川にモーション収録・生放送が可能な高性能大型スタジオを開設、稼働開始
  • 池袋・ニコニコ本社スタジオに有機ELモニター導入、バーチャルアバターを投影した配信を可能に

さらに、今年開催されます「ニコニコ超会議」では、以下のVtuberの皆さんが登場します!

  • キズナアイ
  • ミライアカリ
  • バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん
  • ばあちゃる
  • 月ノ美兎
  • 田中ヒメ

バーチャルYouTuberブームをきっかけに、ドワンゴさんがものスゴイ勢いで攻勢をかけてきた感じがプンプンしますね! 同業他社からの遅れがささやかれ始めていたさなかのこの取り組みこそが、ニコニコ動画の「本気印」の現れだと言ってもいいでしょう。この一手が今後どのように影響していくのか……目が離せません!

記事元:誰でも気軽にバーチャルライバーになれるVRライブ・コミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」にモノビットエンジンを採用! -PR TIMES
記事元:株式会社ドワンゴ プレスリリース(1)(2)

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