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Meta、スタンドアローンXRHMDの新作「Meta Quest Pro」を発表

いよいよ来ましたね!

Meta社は米国時間の11日に「Meta Connect」を開催し、新しいHMDモデル「Meta Quest Pro」を発表しました。米国時間の25日(日本時間26日)に発売します。

気になる価格は22万6800円。公式ストアにて予約が始まっていますが、ちょっと日本からの予約で「予約したのにいきなりキャンセルされた」なんてケースがTwitterで散見しておりまして、購入手段(カードなど)の判定が厳格になっている様子。

Project Cambriaが「Pro」としてついに降臨。コンシューマ向けVRHMDからハイエンド・クリエイティブ・ビジネス向けのXRHMDへ

じゃ、さっそくスペックから。

  • ディスプレイ:1800×1920px(片目)、最大90Hz(72Hz~)
  • 視野角:平行106度・垂直96度
  • IPD調節:55~75mm
  • プロセッサー:Snapdragon XR2+
  • メモリー:12GB
  • ストレージ:256GB
  • センサー数:10
  • オーディオ:内蔵スピーカー・3.5mmミニプラグ
  • 無線LAN:Wi-Fi 6E
  • Bluetooth:Bluetooth 5.2
  • バッテリー駆動時間:1〜2時間(付属の2mケーブルを使って給電利用OK)
  • PCとの接続:有線・無線(AirLink)でOK
  • 重量:722g
  • パススルー機能:カラーで実装
  • Quest 2との後方互換性:あり

ということで、ディスプレイや視野角はさほどQuest 2と大きな違いはありませんが、Snapdragon XR2+の搭載でパワフルになっているみたいですね!

こちらがもう一つのティザームービー。公式サイトでも明らかな通り、明確に「クリエイティブ」「ビジネス」色を全面に押し出してきたともに、明快に「MR」へのアプリーチを仕掛けてきました。

プレスリリースいわく「Meta Quest 2の1.5倍高い動作性」。Quest 2では白黒だったパススルーがカラー化し、さらにパススルー時の映像解像度が4倍になり、複数カメラにより立体把握がしやすくなったそうです。また、HMDのカメラによるセンシングも進化し、予めアナウンスされていたアイトラッキングだけでなく「表情のトラッキング」も実現するそう。ほー!

もう一つ。大きな目玉はこちらの「Meta Quest Touch Proコントローラー」。コントローラーに3つのセンサーを配置することでハンドトラッキングが更に安定(360度のフル可動域を実現)するそうで! これはヤバイですね! なおこのコントローラー、 年内に37,180円(税込)で単品販売も予定されています。

 

個人的に注目したい点は、これまでのMeta製HMDにしてはかなりヘッド部分が開放型になっていること。これまでのシェル型ではなく、どっちかというとHoloLensのようなフォルムです。

おまけに付属品として「部分遮光ブロッカー」が用意されていて没入感を高めるパーツが別になっている他、さらにMeta Quest Proフル遮光ブロッカーなる別売りパーツまで用意している、というところからも、今回のプロダクトがVRHMD的没入感のベクトルだけでなく、MRグラス的アプローチを意識しているのがわかります。

リリースでも「多機能なVR/MRデバイス」とはっきり書かれていることがわかります。これはまさしく、Meta Quest Proがターゲットとして向いている競合他機種が「ハイエンドVRHMD」ではなく「MRグラス」であることを示しているのではないでしょうか。違うかな?

だとすると、この強気の価格設定にも納得がいきます。比べるべきはHoloLensやMagic Leap、はたまたNrealの方であろうと。スタンドアローン時の連続駆動時間が「1~2時間」というのもこれで合点が行きますね!

さあ、このMeta社の一手は吉と出るのか凶と出るのか。今後の動向に注目していきましょう!

記事元:Meta社プレスリリース

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