新年、あけましておめでとうございます! 今年も更新を始めさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
さあてと、SIGGRAPH Asia 2021の続きを……と思っておりましたが、こんなビッグニュースが飛び込んできましたので、記事初めはこちらから参ります。
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは日本時間で5日、現在開催されているCES 2022にて、PlayStation®5(PS5™)向け次世代バーチャルリアリティシステムの正式名PlayStation®VR2、新しいVRコントローラーの正式名称をPlayStation VR2 Sense™コントローラーに決定し、製品の詳細を公開したことを発表しました。
いよいよ、次世代PSVRのスペックが公開!
さあ、いよいよ次世代PSVRのベールが脱がれつつありますよ!
今回CESで発表されたのは正式名称とスペックで、PSVR2本体と以前公開されたコントローラー(上写真)の構成になることも発表されています。ただ、フォルムや影も含め、実機イメージの発表は一切なし。ソニーさんじらしますねー!
まず気になるディスプレイは有機ELで、解像度は片目2000px×2040px、両目の横幅解像度がジャスト4Kとほぼ倍になりました(初代はFullHD)。視野角も10度広がって110度。しかもフォービエイテッド・レンダリング搭載ということで、PS5の高い描画能力をさらに引き出しそうですね。リフレッシュレートも90/120Hzと前作と同クオリティ。
そして、今回「おおっ!」となったポイントが2つあります。
インサウドアウトトラッキングを採用
PSVRといえば、コントローラーの光をPS4側に接続したカメラでトラッキングする「アウトサイドイン」でしたが、VR2ではインサウドアウトになります。つまり、HMD側にカメラが付く、ってこと!
HMD側に搭載されるカメラは4つ。パススルーの情報は出ていませんが、もしかしたら搭載されるかもね。
アイトラッキング機能を搭載
もう一つ! それがアイトラッキングの実装です。「PlayStation VR2 Senseテクノロジー」とひとくくりで紹介されていますが「視線トラッキング」という表現で、IRカメラが2つHMD内に仕込まれますよ。
また、ヘッドセットに内蔵したモーターの振動によって触覚要素を加える「ヘッドセットフィードバック」も搭載! デュアルショックの生みの親、振動フィードバックをメジャーにしたソニーさんならではのアプローチですね! これにPS5のTempest 3Dオーディオ技術が加わるとなると、ちょっと没入感のクオリティに期待が持てそう! もちろんPS5との接続はUSB-C1本のみ。この簡便さもアドバンテージになりそうです。
なお、同時にオリジナルタイトルとして『Horizon Call of the Mountain』をGuerrilla(ゲリラ)とFirespriteが開発中であることもあわせて発表されております。やっば! これはマジ期待大! 以下仕様詳細!
PlayStation VR2の主な仕様
ディスプレイ方式 | 有機EL |
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パネル解像度 | 左右の目それぞれに2000×2040の映像を表示 |
パネルリフレッシュレート | 90Hz、120Hz |
レンズ間距離 | 調整可能 |
視野角 | 約110度 |
センサー | モーションセンサー: 6軸検出システム (3軸ジャイロ・3軸加速度) 装着センサー: IR近接センサー |
カメラ | トラッキングカメラ×4 (VRヘッドセット、VRコントローラートラッキング用) IRカメラ×2 (視線トラッキング用) |
フィードバック | ヘッドセットの振動 |
PS5との通信 | USB Type-C® |
オーディオ | 入力: 内蔵マイク 出力: ステレオヘッドホン端子 |
PlayStation VR2 Senseコントローラーの主な仕様
ボタン | [右]
PSボタン、オプションボタン、アクションボタン(○ボタン/×ボタン)、R1ボタン、R2ボタン、右スティック/R3ボタン [左] PSボタン、クリエイトボタン、アクションボタン(△ボタン/☐ボタン)、L1ボタン、L2ボタン、左スティック/L3ボタン |
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センシング/トラッキング | モーションセンサー:6軸検出システム (3軸ジャイロ・3軸加速度) 静電容量式センサー: 指検知IR LED: ポジショントラッキング |
フィードバック | トリガーエフェクト(R2/L2ボタン)、ハプティックフィードバック(各コントローラーにつき1つのアクチュエーターを搭載) |
端子 | USB Type-C®端子 |
通信 | Bluetooth® Ver5.1 |
電池 | 種類: 内蔵型リチウムイオン充電池 |
まだ価格も姿も公開されていませんが、スペックがマジでそそりますね……!
当然競合相手となるのがMeta社の「Quest 2」になるのは必至の情勢で、となれば焦点が集まるのは「価格」であります。現在Quest 2 256GBタイプの価格が5万弱なので、この価格がターゲットになりそう。
PSVR2の場合はPS5とのセットが必須になる関係上、PS5の価格も含め気になるところです。今だと訳あり新品で9万前後、完全新品で10万弱ぐらい。PS5そのものが在庫僅少というか圧倒的な需要過多の状況の中、はてさておいくら万円でQuest 2に戦いを挑むのか。注目です!
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