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SIGGRAPH Asia 2021 TOKYO取材レポート(10・E-tech 2)

コンピュータ科学分野の国際学会(ACM)の分科会「シーグラフアジア2021(SIGGRAPH Asia 2021)」が昨年12月14日から17日までの日程にて、東京国際フォーラム(リアル開催)、及びオンラインのハイブリッドにて開催されました。

只今各発表・展示について順次ご紹介しております。本日は「E-Tech」第二弾です。

Depth-Aware Dynamic Projection Mapping using High-speed RGB and IR Projectors(日本・東京工業大学、東京エレクトロンデバイス)

東工大・渡辺研究室と東京エレクトロンデバイスによる共同研究。動くオブジェクトに対して驚異的なレイテンシーの低さで映像を写し続けるプロジェクションマッピングをRGBプロジェクタ、超高速のIRプロジェクタ、ハイスピードIRカメラの組み合わせで実現するというもの。写真では全く伝わりませんので、まずは以下の公式映像をどうぞ。

その遅延、わずか「8ms」。3Dトラッキングに至っては0.4msという驚異的なレイテンシーです。

大きな特徴は「マーカーレス」であること。マーカーをトラッキングして3D認識をしているのではなく、最大3600fpsのIRカメラと2つのプロジェクタの組み合わせでオブジェクトを認識しているのがミソであります。

これが実演している様子ですが、プレゼンターの方が持っているヘッドをめちゃくちゃ激しく降っております。写真じゃ伝わらないなー! とにかく8msという低遅延によりまったくプロジェクションに違和感がなかったのが衝撃的でした。本当に注意深く見ないと気づかないくらい。この技術によりできるソリューション、非常に楽しみですね。

Midair Haptic-Optic Display with Multi-Tactile Texture based on Presenting Vibration and Pressure Sensation by Ultrasound(日本・東京大学)

こちらは東京大学、篠田・牧野研究室による発表。同研究室は空中超音波触覚ディスプレイを使った空中ハプティクスで数多くのSIGGRAPH / Asiaでの採択数を誇り、空中ハプティクス研究の道筋をつけたことで知られます。

例えばこちら。なんと2008年時点の研究で、2008年のSIGGRAPH本家「E-Tech」に採択されています。

今回はこんな感じで上部から2つの超音波デバイスを設置し、下にあるソニーの空間表現ディスプレイに表示されているオブジェクトへの触覚を掲示しよう、という試み。今回は触覚の圧力だけでなく、テクスチャの掲示にまでチャレンジしているのが大きな特徴です。

体験者のトラッキングはIRカメラによるデプス検知で行われ、オブジェクトのある地点に指が来たら超音波でブルブルっと触覚を与える、という仕組みになっています。ハードウェアの仕様で解像度が荒いんです、なんて仰っていましたが、非常に面白い体験でした。超音波を使った触覚掲示そのものはデバイスの製造元である新光商事さんが無人受付端末などに応用されていたりしますが、さすがは篠田・牧野研究室さん、その先を行きますね!

引き続きE-Techをご紹介していきます。お楽しみに!

取材協力:「シーグラフアジア2021(SIGGRAPH Asia 2021)」運営事務局

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