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KDDI、国内で初めて「5G」ドローンを用いた4K映像のリアルタイム伝送に成功

KDDI株式会社は14日、東京大学中尾研究室、トライポッドワークス株式会社、株式会社プロドローンと共同で、2018年6月8日に次世代移動通信システム「5G」(以下 5G) を用いたドローンからの4K映像伝送実験に成功したことを発表しました。国内初の事例となります。

いよいよ「5G」の標準仕様策定が完了! 移動体通信は次の次元へ

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KDDIは25日、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の協力のもと、2018年1月25日から2018年1月27日の期間中、上野駅で実施される地域再発見プロジェクト「宮城産直市」にて「南三陸さんさん商店 ...

次世代移動通信システムであります「5G」、VRonでも様々なメーカーさんによる実験や取り組みについてご紹介をして参りました。それはなぜかと言われれば、VRの進化において「5G通信網」の発達がほぼ必須の要素だからです。

VRで私たちが目にすることになる空間や映像の情報は、日に日に高精細なものになってきています。昨日も5K解像度の「StarVR」を紹介したばかりですし。

ビーライズ、「第26回3D&バーチャルリアリティ展」にて視野角210度HMD「StarVR」を使用した展示を公開

株式会社ビーライズは14日、6月20日から22日まで東京ビッグサイトで開催されます「第26回3D&バーチャルリアリティ展」(ブース番号:東8ホール 東5-15)へ出展することを発表、展示内容の ...

これはつまり、将来的に超高解像度のVRゴーグルが普及したとして、それを家でも外でも使えるようにしよう! とした場合、その高解像度のデータをどうやって伝送するのか? という問題が立ちはだかります。

現在のケータイで使われているのは「4G」(LTE)ですが、調子が良くても数十Mbps出ればいい方。この速度では、例えば4K画質の360度動画をずっとケータイの電波で受信しつづけるのは、ぶっちゃけシンドイですね。

それを一気に解決しちゃおう!というのが「5G」です。すでにLTEと連携させる「ノンスタンドアロン方式」の仕様策定は完了していましたが、奇しくもKDDIさんがこれからご紹介するドローン実験を成功させた日と同じ14日に、3GPP Plenary(Third Generation Partnership Project, Plenary)の会合にて、5G単体で動作する「スタンドアロン方式」の標準仕様の策定が無事完了したのでございます。めでたい!

早ければ2019年にも海外でサービスが始まる見込みでございまして、商用サービスが始まれば「数十Gbpsという高速接続」「超低レイテンシー(数msレベルと言われます)」「超多接続」が実現します。だからこそ、VRの世界において「5G」の普及は不可欠、というわけ。

KDDIが成功させた実験は、「空中からでも5G接続を実現できる」ための一歩

で! 今回KDDIさんが発表した実験「「5G」ドローンを用いた4K映像のリアルタイム伝送」ですよ!

今回の実験は、東京大学の柏IIキャンパスにSAMSUNGの5G装置を使った実験エリアを作りまして、プロドローンさん提供のドローンに搭載した4Kカメラからの空撮映像を、5Gに対応したタブレットを通じてリアルタイムにデータを送り(アップリンク伝送、という方法です)その受信に成功した! ……というもの。ドローンは150mもの高さに高度を上げても、安定して4K画質の動画を送ることができたそうです。

今回の実験成功により、「建物や橋梁などの検査」や「農作物の育成状況の確認」といったさまざまな分野で、ネットワークにつながるドローンからの鮮明な映像を使った展開が可能になる、としています。

4K画質のドローン伝送が可能になった、ということは、同じレベルの解像度であります「4K解像度のVR動画」だって伝送できる、ということになりますね。ドローンに取り付けた360度VRカメラを「5G」で送って、そのまま地上でゴーグルを通してリアルタイムにVR動画を見られちゃう、ということがもうすぐ現実になるわけでございまして、これは胸熱!

各メーカーが今ガンガン5Gの実験やアピールをしていますので、今後も「5G」の動向に注目していきましょう!

記事元:国内初、「5G」ドローンを用いた4K映像のリアルタイム伝送に成功 -KDDIプレスリリース-

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