コラム

それでは聞いてください。ブンブンサテライツで『A HUNDRED SUNS』。【年末年始のご挨拶】

VRonWEBMEDIAです。

本年はこちらのエントリを持ちまして最終更新とさせていただきます。本年も多くの皆様から多大なご協力、ご支援を賜りました。誠にありがとうございました。この場を借りまして、熱く御礼申し上げます。

今年、VRonは一つの大きな変化を迎えました。みなさん、うちのサイトの一番上にあるサイト説明文が今年から変わったことに、お気づきになりましたか?

それまで「VR・AR・MR」を中心としてきたニュースの取扱範囲を今年から大幅に広げました。Vtuberについて明示させて頂いた他、新たに「E-Tech」という分野を加えたんです。

E-Tech、というのは「Emerging Technology」、つまり「最先端技術」。

昨年12月にメディアパートナーとして参加させていただいた「SIGGRAPH Asia 2018」。ここで世界中の最先端技術に触れた我々は、「XRだけにとらわれることなく、今最先端の現場でどんな研究が行われ、未来につなげるためにどのような努力が行われているのかをもっと伝えなければならない」ということを痛感しました。

もともと「VR」に関する情報を集め、アウトプットすることをメインとしていた我々にとって、これは非常に大きな決断でした。「VR」という名前から大きくコンテンツの幅を広げることは、そんなに簡単なことではありませんから。でも、今まさに最先端でどのようなことが行われ、来たるべき未来がどうなるのかを知るためには、このプロセスがどうしても必要でした。

この思いを胸に様々な取材をさせていただきました。その数は去年の取材本数の倍以上にもなります。そんな中、ありがたいことに若い人たちの研究の最前線にお邪魔させていただき、彼ら、彼女らの息吹を知ることができました。我々が「Youthのチカラ」というテーマで特集を組むきっかけにもなりました。来年はこの「Youthのチカラ」を合言葉に、もっともっと若人たちの頑張り、努力を少しでも皆さんにお伝えできればと思っています。

今年、特に多くの取材をさせていただいたのが「アバター」にまつわる様々な技術・文化・取り組みでした。最先端のモーションキャプチャー技術に触れ、アバター文化の最前線にバーチャル空間上に赴き、そしてその技術を追い求めている方たちのお話をたくさん伺いました。まだまだこのアバター文化が世の中に浸透していくには時間がかかると思いますが、その上で今の息吹を伝えていくことは、来年我々がもっと力を入れていくべきことだと思っています。

また、今年のキーワードとして大きい流れを感じたのが「テレイグジスタンス」です。CEATEC 2019の取材で強烈に感じたのは、日本の大企業がこぞってこの分野にアプローチを行っているという事実でした。そのためのロボット技術、ハプティクス技術、デジタルツインなど、様々な技術への取り組みに初めて踏み込んだのも今年から。来年は、もっとこういった分野へのアプローチを増やしていきたいと考えています。

今年末には、年末スペシャルと題しまして、白井暁彦先生のインタビュー記事を掲載させていただきました。

GREE VR Studio Lab主催・VTuber技術を対象とした研究チャレンジコンテスト「VTech Challenge」では、VTuberをテーマに新たしい技術が競われます。まさしく「Youthのチカラ」にふわさしいこのコンテストに協賛として関わることができることは何よりも光栄なことで、我々にとって誉れです。新年は、こちらの白井先生との取り組みを中心に特集記事をお届けしていければと思いますので、そちらにもご期待ください。

そして、我々が今年最後の取材場所に選んだのが「バーチャフリーク」でした。

我々が「VTuber」をテーマに加えた今年、VTuberの世界は激震ともいうべき変化を迎えました。そんな中確実に成長を遂げ、大きなうねりとなろうとしているのが「VTuber+音楽」のアプローチです。「バーチャフリーク」には、この分野で先頭を走る天才たちが集結していました。

もちろん、このようなエンターテイメント分野の中にも技術のチカラは発揮され、このイベントでも様々な技術的アプローチが行われています。であるならば、我々がそれをご紹介しない手はありません。来年はVTuberの世界で起きていることについても引き続き追いかけていければ、そう考えています。「バーチャフリーク」については年明けにレポートを書かせて頂く予定ですので、そちらもお楽しみに。

 

最後はこの曲で。良いお年をお迎えください

最後は、大好きなこの曲を聞いてください。BOOM BOOM SATELLITES 『A HUNDRED SUNS』です。

来年もよろしくお願いします。それでは1曲聞いてください。レイ・ユア・ハンズ・オン・ミー。

こんにちわこんばんわ。 もう少しでVR元年が終わろうとしています。 弊社も仕事納めを迎えました。今回のエントリで今年は最後。来年は6日頃より更新予定です。 今年最後なので、2016年を振り返ってみよう ...

今からちょうど3年前の年末、筆者が決意表明のつもりで書いた記事があります。その時にご紹介したのがブンブンサテライツでした。それは、これからやってくるであろう未来に対する希望と不安を、ラジオのような感じで表現できないだろうか、なんて考えた末にひねり出した、ある種の「鎮魂歌」のようなものでした。

あれから3年が経ちました。昨年も大きく変わった1年でしたが、そこから今年はさらに変わりました。すでにVRHMDの潮流は完全に変わり、コントローラを使わないハンドトラッキングがもうすぐ実用の域に入りつつあります。また今年はARグラスが大きな飛躍を遂げました。もはや3DoFではなく6DoFのコンテンツが幅を利かせる中で、XRではない新たな分野の勃興があちらこちらで始まっています。

もう一度、私の大好きな曲をかけながら、去年誓った決意を振り返り、心を新たにしようと思います。

我々は、ワンアンドオンリーの「近未来テックニュースサイト」として自分の足で立ち続けるべく、今まで以上に取材に明け暮れ、記事を書きまくり、皆さんに言霊をお届けしてまいります。それがひいては、皆さんにおいて少しでも未来への道標にならんことを祈りつつ……。

来年も、VRonWEBMEDIAをよろしくお願いいたします。また、お会いいたしましょう。

2019年大晦日 編集責任者:大森弘昭(oomori@81plus.co.jp)

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