にじさんじ所属のバーチャルライバー、月ノ美兎さんが12日、YouTubeファン数100万人を達成しました。
にじさんじの「アイコン」、委員長がついに達成した金盾の先に見えるものとは
月ノ美兎さんは2018年2月にデビュー(厳密には、1月31日にTwitterで活動を始め、2月7日にYouTubeに初動画を投稿)。
2020年10月には、ソニー・ミュージックレーベルズ( SACRA MUSIC )よりメジャーデビュー楽曲となる1stシングル『それゆけ!学級委員長』を発売、翌年の2021年8月11日に1stアルバム「月の兎はヴァーチュアルの夢をみる」をリリースし、オリコン・Billboard Japanの週間アルバムチャートトップ10内にランクインするなど、現在までVTuberの第一線で活躍を続けています。
上記の突破待ち配信では御本人が自らの歴史を綴っていらっしゃいました。また、多くのVTuberがツイッターなどで100万人突破を祝福、Twitterでもトレンド入りを果たしました。
彼女の金盾獲得。100万人という数字だけ見るならばにじさんじに限っても先人が多くいます。ですが、彼女が100万人を突破することはVTuberという世界を俯瞰する上で非常に重要なエポックであると言えるでしょう。
それは、月ノ美兎がVTuberの歴史を語る上で絶対に外すことのできない、大きなマイルストーンを打ち立てた存在だからです。
彼女が所属しているANYCOLOR(当時は「いちから株式会社」)が、バーチャルライブアプリ「にじさんじ」を公表したのが、今から5年近くを遡ること2018年1月11日。iPhoneXのAnimoji(ARKit)を活用して表情を認識し、リアルタイムに2Dイラストを変化させる機能を有していました。
今では多くのVTuberが使用している「Live2D」をフル活用。このときにLive2Dサンプルモデルの一つとして用意されていたのが、現在の月ノ美兎さんのモデルです。横には鈴谷アキさんと、盟友・樋口楓さんのお姿も。
このリリースと同時に開催されたのが、後に委員長が応募し採用されることとなる「公式バーチャルライバー」募集です。
かくして2月8日ににじさんじより「1期生」8人がデビュー。その一人目として発表されたのが、委員長でした。当初は「LiveはMirrativにて、編集動画、ゲーム実況等はYouTubeにて配信」というスタイルだったんです。懐かしいですね。
キズナアイさんや電脳少女シロさんの活動を見てVTuberを志し、ネットで検索したら唯一出てきたにじさんじのオーディションを受け、この世界に飛び込んだ委員長。その類まれなき才能の片鱗は、すぐに姿を表し始めました。
その快進撃は、御本人がまとめた「10分で分かる月ノ美兎」シリーズを見れば一目瞭然でしょう(この動画も4年前(!)に投稿されたものです)。
抜群のワードセンスと企画力、そして様々な分野への造詣とリスペクト。委員長の配信と動画はどれもがワンアンドオンリー、オリジナリティ溢れる内容でキラキラと輝いています。
それまで3Dモデル・動画ベースの活動が主勢力だったVTuberのトレンドを、一気に「2Dモデル・配信ベース」へとゲームチェンジさせた立役者、それが月ノ美兎委員長のマイルストーンであり、歴史的快挙です。
以降、VTuberの世界において二大勢力とまで言われる程に規模を拡大したにじさんじの「アイコン」として、常に先頭を走る勢いで活動を続けられていきました。
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今回の曲には、一つ、アレンジが加わっていました。
「君の/近く/もっと/近くにいるから」、サビ前で、委員長がはっきりと、凛とした声で、「行きましょう」と投げかけます。目の前には、楓さんと共に目の前の観客に手を差し伸べる姿が。その瞬間、
全員がシルエットになり、これから前へと進むんだという力強い意思を、後光がまばゆいばかりに照らし、我々に教えてくれていました。
もう大丈夫だ。この箱はもっともっと大きくなる。少なくとも、にじさんじは止まらずにこれからもずっと走り続ける。両国国技館にいるすべてのファンに安息と福音をもたらすのに十分すぎるほどの光に包まれていました。
2021年にはワンマンライブも成功、幾ばくかのお休みをはさみながらついにこの日、いよいよ100万人突破を迎えたのです。
12日の配信では、にじさんじ制作による記念動画も公開されました。委員長をデビュー時から追っていた筆者には、涙なくしては見られません!
委員長の直筆メッセージがまた彼女らしい。
「おもしろい女」を目指し、自らの表現・アウトプットスタイルをを貫き通した稀代の名ライバーは……
今、何周回ったのかもわからない勢いでハイセンスな動画を立て続けに公開しています。
そのどれもが抱腹絶倒で、言葉通り「彼女にしか作れない」作品。VTuberの技術進化やトレンドを巧みに取り入れながらあくまで自分のスタイルで表現し続けるそのスピリッツこそ、月ノ美兎委員長が委員長として愛される所以なのだろう、と痛感させられるばかりです。
月ノ美兎委員長の生き様はすなわち、にじさんじというVTuberグループの生き様でもあります。100万人という通過点を超え、委員長がこれからどんな栄光の道を進んでいくのか、我々はその歩みを見つめていこうではありませんか。
それこそが、この世界を照らす光の道であることを信じて。
情報提供:ANYCOLOR株式会社