只今「Inter BEE 2018」「DCEXPO 2018」の出展ブースをバリバリとご紹介中です。本日はこちら!
凸版印刷株式会社「TOPPAN WARP TOURISM」
本日からはいよいよ!「DCEXPO 2018」に出展されているブースをご紹介してまいりましょう。まずはこちら、凸版印刷さんから!
凸版印刷さんは、1997年から取り組まれている「文化財のデジタルアーカイブデータ公開手法」としてVR技術を用いた独自の取り組みである「トッパンVR」の開発で知られます。 以前もこちらの取り組みについてご紹介させて頂きましたね!
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国文学研究資料館と凸版印刷、日本文化の多様性や魅力をデジタルコンテンツで再創造する共創プロジェクトをスタート
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国文学研究資料館と凸版印刷株式会社は29日、国文学研究資料館が所蔵する日本文化に関する幅広い分野の資料をデジタル化し、そのデジタルデータを活用して日本文化の多様 ...
この「トッパンVR」は、「立体形状計測」「色彩計測」「高精細画像処理技術」などのデジタルアーカイブ技術を基に取り込んだ高精細なデジタルアーカイブデータを使用しているのが大きな特徴です。これにより、「箱型」「ドーム型」などといった様々な形のシアター展示や、4K/8Kといった高解像度での視聴を可能にしています。
近年では光沢や表面の凹凸、微細な色調など、照明や観察方向によって見え方が異なる素材の精確な質感取得や再現にも取り組んでいます。例えば「洋画の筆致」や「素材の質感」をも取り込んでアーカイブ化してしまう、という感じ。
今回の展示は「TOPPAN WARP TOURISM」と銘打たれたシアター展示でした。同社が制作したVR作品を4面のスクリーンシアター+高解像度ディスプレイで投影する、という趣向で、スクリーンシアターでは3つのVR作品が上映されました。ちなみにこちらが実際のスクリーンシアター展示イメージ。
こちらは「帝国ホテル・ライト館」の模様ですね!
展示では、文化財の内部や現存しない建造物などをワープするかのような演出が施されておりまして、美麗な映像と相まってとっても厳かな雰囲気に包まれておりました。
また高精細ディスプレイの方では、来年1月2日~3月24日の日程で、TNM&TOPPANミュージアムシアターで上演されますVR作品『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』が展示されておりました! 月並みな表現ですが、めちゃくちゃ綺麗でした……! 気になる方はぜひ東京国立博物館へ!
ANAホールディングス株式会社「ANA AVATAR」「avatarin」
つづいてお邪魔したのが全日空さん(ANAホールディングス株式会社)。昨日ご紹介した……
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Inter BEE 2018 / DCEXPO 2018に行ってXRの最前線を見てきました!(その5・IGNITIONトークセッション)
先日幕張メッセで開催されました「Inter BEE 2018」。これまでは出展ブースをご紹介を中心にお送りしてきましたが、今回の取材における2つの目玉! その一つがこちらのトークセッションであります。 ...
にて、最後に江口靖二さんが触れていらっしゃったのがこちらの展示です。
全日空さんでは、現在「ANA AVATAR」というプロジェクトを推進しています。今年の3月、Society 5.0(超スマート社会)の実現に向けた取り組みの1つとして掲げた「AVATAR」事業を始動させるにあたって策定された『ANA AVATAR VISION』に基づき、様々な試み・実証試験などが行われています。
エアラインで繋げられる人は、世界人口のたった6%であることをご存知でしょうか。
世界中の人々を繋げるために、これまでの概念を超えて、新たな移動手段を創造します。
ANA AVATARとは、距離、身体、文化、時間、あらゆる制限を超える瞬間移動手段です。
ロボティクスや物を触ったときの感覚を疑似的に伝える技術等を用い、離れた場所にあるAVATARを遠隔操作して、あたかもそこに自分自身が存在しているかのようにコミュニケーションや作業を行うことができます。
必要とされる人や技術を必要としている場所に届けることも、いろいろなスキルをもった方がそれぞれ操作することで、1台で様々な役割を担うことも可能です。そうしたAvatarのまったく新しい技術と可能性を実用化し、既存の壁を超えて世界中の人々を繋ぐことで世界をより良くしていくことが、ANA AVATARの取り組みです。ANA AVATAR公式サイトより引用
ということで、まさに名前の通り「アバター」的なロボティクス技術を活用した展示が行われていました。それが!
こちらの「avatarin」(アバター・イン)です。
「avatarin」は、距離や時間などのあらゆる制限を超え、「見て」「聞いて」「触る」ことができるAvatarを通して、世界中の人々にリアルな体験を届けるプラットフォーム。専用のアプリケーションを介した遠隔操作を軸にしたサービスとして展開される予定で、2019年度のサービスインに向けた準備が行われています。
こちらが実際のデモンストレーションの模様(クリックで拡大します)。カメラとディスプレイを搭載した自走するロボットを介して、遠隔操作先の映像がダイレクトに表示されている様子ですね。操作は手前のパソコンでできるような仕組みになっておりました。
こちらのロボットについては、「ANA AVATAR AIRPORT SERVICE」として、地方空港支店のスタッフによる羽田空港支店のサポート業務、スタッフのリモートワーク、海外スタッフの言語サポート対応などの活用に向けた実験が、羽田空港との共同で続けられています。
来年のサービスインではどんなサービスが提供されるんでしょう? 今から楽しみですね!
次回も「DCEXPO 2018」のブースをご紹介していきます。お楽しみに!