VR/AR向けハードウェア、ソフトウェア開発などを手がけている中国のPico Technology Co., Ltd.は現地時間で7月31日、最新のスタンドアローン型HMD「Pico G2」を発表しました。
「SIMVR」筐体でも大活躍! Picoの新たなスタンドアローンVRHMDは「最軽量」+「低価格」
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コンテンツ東京2018に行って、VR/AR/MRの最先端を見てきました!(その5・しのびや.com / Pico Technology Japan)
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今年のコンテンツ東京でもご紹介させて頂きました、中国のVRHMDメーカーのPicoさん。これまでに「Pico Neo」「Pico Gobrin」など、様々なタイプのスタンドアローンVRHMDをリリースされています。
特に「Pico Neo」は「Vive Pro」や「Samsung Odessey」などと同クラスの2880×1600ピクセル(3K)、視野角(FOV)は101度。6DoF(6自由度)のインサイドアウトトラッキング機能を持っているなど、そのスペックの高さで注目されましたが、今回発表された「G2」は、なかなかなカジュアル路線ですよ奥様!
本体僅か280グラム、3K解像度に64GBストレージのハイスペック3DoFスタンドアローンVRHMD
今回の「Pico G2」は、従来商品にくらべて約40パーセントの軽量化と3Dof(3自由度)のコントローラーつきとなった最新モデル。その重さは「280グラム」とかなり攻めたフォルムになっています(Oculus Goは470グラム)。
チップセットは「Qualcomm Snapdragon 835」を搭載しており、4GBのRAM+64GBの内蔵ストレージを確保しています。またディスプレイは3.5インチ3K(1440×1600)のLCDディスプレイを2枚搭載し、リフレッシュレートは最大90Hz、視野角も101度、と「Pico Neo」と同レベルのスペックを持ってきました。
HMDの前面にはカメラがついておりまして(2D)、これで外を見たりQRコードのスキャンもできる仕様。ただポジショントラッキング用ではなく、自由度はあくまで「3DoF」になるようです。
さらにBluetooth BT4.2、MIMO(2×2)のIEEE 802.11 b/g/n/ac・2.4G/5GのWi-Fiをサポートしている他、3,500mAhのバッテリー容量で約3時間の長時間駆動を実現、microSDスロット(最大256GB)も搭載していますよ。
これでお値段45,000円(税抜)! Mirage Soloと真っ向勝負?
最大のポイントは「お値段」でしょう。これまでPicoさんでは一般販売よりもBtoBでの展開を重点的にされておりました(Pico 1など一般販売されたゴーグルもあります)が、今回は昨日より中国ですでに一般販売がスタートをしておりまして、さらに9月10日(月)から日本での発売も予定されております。
そのお値段、なんと45,000円(税抜)!
価格帯やスペック的にはLenovoさんの「Mirage Solo」と真っ向勝負って感じの商品になりそうです(チップセットが全く同じ)。
- かたやMirage Soloは「6DoF対応」「重量が重い(645g)」「DayDream対応」「解像度ではPico G2に負ける(2560x1440)」という特徴。
- 一方、Pico G2は「軽い(280g)」「解像度が高い(2880x1600)」「独自UI(Pico UI)」という違いがあります。
お値段としては若干Pico G2の方が安くなりそうですが、まだ販売形態や搭載OSなどの情報がはっきりしていませんので、今後の情報がカギを握りそうです。
先日には実に27億円以上の資金調達に成功しているPicoさん、今後の動向から目が離せません!
記事元:Pico Technologyが7月31日、中国で最新のスタンドアローン型HMD「Pico G2」モデルを発表! -ValuePress!