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バンダイナムコエンターテインメント、配信 AI キャラクタープロジェクト「プレイBYライブ」を本格始動

株式会社バンダイナムコエンターテインメントは29日、株式会社バンダイナムコ研究所(以下:バンダイナムコ研究所)と協力して、AI技術を活用したライブ配信・実況を行うAIキャラクターのプロジェクト「プレイBYライブ」を発足しました。

バンナムが一歩先を征くIPプロジェクトをスタート

おおおお、バンナムさんがまた新しいプロジェクトを始めますよ。

今回スタートする「プレイBYライブ」は、バンダイナムコエンターテインメントが展開する、IP(キャラクターなどの知的財産)メタバースや動画配信、ライブ会場などのエンターテインメントに、バンダイナムコ研究所が研究開発を進める最先端のAI技術を組み込むことで、完全独立型の新たなバーチャルキャラクター像を具現化させるプロジェクト。

特徴となるのが、「AIキャラクター」というAIベースのキャラクターが主役になっていること。AI向けに最適化されたゲーム環境、高品質な音声合成を含むゲーム実況システムなど、最先端のAI等を搭載したAIキャラクターが視聴者を盛り上げる存在として実況・配信する、というなかなか攻めた内容です。

まずは、2022年6月より実験公開しているAIキャラクターによるゲーム実況「ゴー・ラウンド・ゲーム(ごらんげ)」を今秋本格稼働します。

「ゴー・ラウンド・ゲーム(ごらんげ)」は、AIキャラクター同士がゲーム対戦し生配信するYouTubeチャンネルとして先行で稼働中。

AIキャラクターが視聴者からのコメントを読み取り思考したうえで、感情を表現しながら返事をしたり、コメント欄からの指示や投票を頼りにゲームを攻略したりするため、誰にも先の見えない展開を繰り広げることが大きな特徴です。

視聴者の存在を意識しながらゲームを攻略する意思決定AI

「プレイBYライブ」で開発しているAIは、観戦している動画プラットフォームの視聴者を楽しませることを目的に開発されているため、視聴者が盛り上がるプレイやキャラクターの個性が感じられたりするプレイを意識してゲーム攻略を思考するそう。視聴者の意見を取り入れて攻略方針を柔軟に変えたり、AIが現在進行形で考えていることや次に実施したい作戦を視聴者に説明出来たりと、ライブ配信者として必要な思考機能を搭載したシステムとして開発を進めているそうです。

 「1 対 複数」の場で視聴者の声を拾いリアクションすることに特化した集団対話AI

チャットボットなどのAIはと違い、「プレイBYライブ」の対話AIは、AIキャラクターひとりに対し数百人の視聴者が自由に配信チャットに投稿する場を想定。大量の感想や質問、キャラクターに投げかけるコメントの中から、いま取り上げると面白いコメントや紹介したいコメントをピックアップして、その場を盛り上げるようなリアクションを返すことができるようになっています。

感情を表現しながら語りかける新型の音声合成AI

「プレイBYライブ」のAIキャラクターは、その場を一緒に楽しんでいる存在として、ライブ感あるリアクション音声で話すのも大きな特徴です。成功も失敗も視聴者と共に分かち合うことを目指して開発された、感情のこもった新型の音声合成システムを搭載しているそう。

こちらは3人のキャラクターのうち「夕映」さんによる麻雀実況配信。コメントに応じて、かなり突っ込んだ受け答えをしているのがわかりますね。

現在はYouTubeチャンネルにて麻雀の実況を行っていますが、今後の展開として「新たなAIキャラクターを登場」「視聴者のコメントを反映しながらそれぞれのAIキャラクターが個性豊かなプレイスタイルへ成長」「キャラクター同士のリーグ戦など、AIキャラクター同士の戦いをバーチャル観戦・応援する楽しみの拡大」を予定しているそうです。

また、「プレイBYライブ」システムは現在、バンダイナムコエンターテインメントが制作中の「ガンダムメタバース」に向けても開発が進んでいるそう。ガンダムファンが集う場所を盛り上げることに特化したAIキャラクター「メロウ」も登場する予定になっています。

「ゴー・ラウンド・ゲーム(ごらんげ)」は2022年6月より「season1」としてYouTubeにて試験運用を開始しておりまして、今年の秋より本格稼働へと移行することになります。

・YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCr7VSye4WqUhgtsglSUKB9g

『じっきょロイド(実況特化型・人工知能配信者)』がゲーム実況を行い、ゲームを攻略しつつ、チャット欄と会話し、投票に従ってプレイをしていくという流れ。また、途中で行われる投票によりプレイスタイルも変化する、というギミックも用意されています。投票はコメントで「1」「2」などと選択肢の番号を打つしくみです。

現在行われている試験運用配信を見ても、かなりのレベルで実施されていることがわかります。AIが全てを取り仕切るゲーム実況配信の進化系は、果たしてこれからどんな姿に進んでいくのか? これは注目ですね!(AI)

©Bandai Namco Entertainment Inc.
Animation Powered by Live2D

記事提供:株式会社バンダイナムコエンターテインメント
株式会社バンダイナムコ研究所

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