只今「Inter BEE 2018」「DCEXPO 2018」の出展ブースをもりもりとご紹介中です。本日はこちら!
Noitom International, Inc.「Noitom x VTuber」
こちらは北京とアメリカ(マイアミ)を拠点に活動しているNoitom International社さんのブース。写真をご覧いただければお分かりの通り! VTuber(バーチャルアバター)に関するソリューションの展示です!
展示名もド直球の「Noitom x VTuber」。会場では同社の全身モーションキャプチャーデバイス「Perception Neuron」と、VTuberといえばご存知!「Facerig」を組み合わせたデモンストレーションが行われておりまして、非常に目立っていましたねー。
「Perception Neuron」は、「Neuron」と呼ばれるセンサーを最大32個まで同時に処理することで、リアルタイムでの全身モーションキャプチャを実現しています。個々のセンサーに慣性計測装置が内蔵されていて、それをセンシングで読み取る仕組み。このため、全身キャプチャ用のカメラが必要ありません!
この「Perception Neuron」と、定番のフェイスキャプチャツール「Facerig」を組み合わせることで、低コストで全身+顔のキャプチャリングを可能にしているそう。facerigに同梱されているキャラクターデータを使えば、すぐにVTuberになれますよ! というソリューションになっております。
こちらが実際に同期させている様子。モデルさんの身体についているのがNeuronのセンサーですね。顔のセンシングは首にかけているウェブカメラを使っています。
お値段はNeuron PROが3,999米ドル。センサーやハーネス、専用アプリなどがセットになった「Neuron 2.0」は株式会社アユートさんで正規販売がされておりまして、税込209,800円となっております。おー、これはかなりお値打ちなんじゃないでしょうか?
株式会社シルバーウッド「ダイバーシティ×VR」
こちらは株式会社シルバーウッドさんのブース。
シルバーウッドさんはもともと薄板軽量形鋼造の設計,構造パネル製作・販売や、高齢者住宅施設の企画・運営・設計施工を主な事業にしている会社さんですが、昨今はVRコンテンツ制作に力を入れていらっしゃいます。
特にシルバーウッドさんがVRコンテンツ制作の世界で知られるようになったのが「VR認知症」です。
「VR認知症」は、認知症ではない人がVRの技術を活用し、認知症の中核症状を体験する、というもの。これまでに様々なアプローチによる「認知症体験」をテーマとしたVRコンテンツを制作しており、体験者数はすでに2万人を優に超えているそうです。
そんなシルバーウッドさんが、これら「VR認知症」の知見を踏まえて現在取り組んでいるのが……
「ダイバーシティ×VR」。
立場や視点の違いにより発生している問題を解決するために、テクノロジーを活用した「アングルシフト」を通じて、それぞれがもともと持っているパラダイムに影響を与え、新たな関係性を構築することを目的として進められているプロジェクトです。ここでフィーチャーされているのが「LGBT」。
まだカミングアウトしていないレズビアンの主人公と、カミングアウトを済ませているパートナーの目線を通じて、LGBTの人たちが感じる気持ちや心への「共感」をVRで体験し、ダイバーシティ=「多様性」についての理解を目指すコンテンツになっています。
「ワーキングマザー/ファーザー」をテーマにしたVRコンテンツなど他のコンテンツ制作にも精力的で、すでに多くの教育機関や自治体などでの採用実績を持っていらっしゃるんですね。
そして! このたびシルバーウッドさんは、監修を担当したフジテレビ制作のVR作品「ダイバーシティ体験VR『世代間ギャップ、上から見るか?下から見るか?』」において、先進映像協会日本部会主催の「ルミエール・ジャパン・アワード2018」準グランプリを受賞!
さらに、DCEXPOによる「Innovative Technologies 2018」採択技術として「VR を活用したアングルシフト~他者の一人称体験によりダイバーシティ・インクルージョンへ~」が採用されました! おめでとうございます!
VRコンテンツをどのような形で生かしていくのか、という点において、シルバーウッドさんの取り組みは非常にポジティブで、それでいて強い芯を持った目的意識のもとで制作が行われている、という「意志の強さ」を、作品を拝見しながら強く感じました。今後の作品についても注目していきたいですね!
InterBEE / DCEXPO特集はまだまだ続きます! お楽しみにー!