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VAQSO、ORENDAと共同で「フローズンの味が変わるVR」を開発。8月3日・4日に体験会を実施

香りVRデバイスを開発するVAQSO Inc.は30日、VRコンテンツ制作会社の株式会社ORENDAと、『フローズンの味が変わるVR』を共同開発したことを発表しました。

「匂いのVR」で世界をリードするVAQSO、次の一手は「味覚」

VAQSO、匂いが出るVRデバイス「VAQSO VR」の開発版キットを発売開始

匂いVRデバイスを開発するVAQSO Inc.は本日行われました記者会見にて、VR体験に匂いを加えるデバイス『VAQSO VR』のディベロッパーズキットを、本日よりVAQSOの直販サイトにて$999( ...

VAQSOさんと言えば、これまでにもVRonで何度かご紹介させていただきました、VRに「香り・匂い」のプレゼンスを付加する「VAQSO VR」を開発していることで知られます。

先月からはフランス南東部の都市アヌシーにて開催されるアートフェス「Annecy Paysages 2019」にて、エデンをテーマにした香りのVRインスタレーションを展示されておりまして、世界的な認知も進んでいらっしゃるようですね!

そんなVAQSOさんが次に取り組むのが、「味覚」であります。VRから香りを出すデバイスを開発するVAQSOでは、味覚を再現するための研究を続けてきたそう。

味覚は、舌で感じる五味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)と、鼻で感じる風味で構成されています。そこで、五味で作られたベースの食材(飲料)に、味覚の90%を占める風味を、香りの出るVRデバイス『VAQSO VR』を使用して風味を加えて味を再構築すること、そしてORENDAによるVRコンテンツの開発力によって、『フローズンの味が変わるVR』にたどり着いたそうです。

『フローズンの味が変わるVR』では、五味をベースに作られた本物のフローズンを持ち、VRゴーグルを装着すると、現実の空間にCGで合成されたフローズンが現れる、という仕組み。仮想空間上でメニューから味を選び、本物のフローズンをストローで吸うと、VRのアクションに合わせてバーチャルの風味と、現実のフローズンが融合して、味が再現されるようになっています。再現する味覚はいちご味、メロン味、レモ味、ブルーハワイ味などです。

また、『フローズンの味が変わるVR』の開発を踏まえ、明後日8月3日(土)・8月4日(日)の2日間限定で、「カラオケファンタジー新宿東口店」にて、『フローズンの味が変わるVR』の店頭体験イベントを実施します。五味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)で作られたフローズンをVR体験しながら味わうと、香りVRデバイスから風味が加えられ、味が変わる体験ができる『味覚VR体験』ができますよ。以下概要!

『フローズンの味が変わるVR』店頭体験イベント概要

場所: カラオケ ファンタジー新宿東口店
期間 :2019年8月3日(土)~8月4日(日) 11:00~18:00
住所: 東京都新宿区22 新宿3-22-3 三憩ビル
電話: 03-3356-1281
体験料金 :お一人様 380 円(税込)
*体験人数に限りがあります
*雨天の場合は中止になる場合がございます

外感覚をコントロールすることで味覚を制御する、という研究は世界各所で行われています。

日本では東京大学大学院 廣瀬・谷川・鳴海研究室の皆さんの研究が非常に有名ですね! こちらは同研究室、鳴海拓志先生が2010年に発表したメタクッキー」。クッキーにARタグが仕込まれていて、クッキーの見た目を変え、さらに香りも付加させることで味覚を変えよう、という研究です。視覚情報と嗅覚情報を重畳することで、クッキーの「風味」を変化させ、食べる人が受け取る味の認識を変化させるシステムになっています。

今回のVAQSOさんの試みは、このような五感制御による味覚コントロールを商業ベースで実施する、という点で画期的だと言えます。「匂いのVR」において一日の長があるVAQSOさんならではのアプローチ、今後に期待ですね!

情報提供:VAQSO inc.

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