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SteamVRのValve、VRコントローラーをカスタマイズできる「SteamVR 入力」のベータ版を発表

Steam VRの運営会社であるValveは14日、Steam VR上のコンテンツにおけるボタン配置をカスタマイズすることができる機能「SteamVR 入力」のベータ版提供を開始しました。

共通規格「OpenVR」の強みをさらに発揮! 各VRHMDのコントローラーがあのゲームでも使える!

Steam VRは、ゲームプラットフォーム「Steam」が提供しているPC向けVRコンテンツ・VRゲームのプラットフォーム。元々HTC Vive専用のプラットフォームでしたが、現在は共通の規格「OpenVR」により、Oculur Rift、Windows MRにも対応しています。

ただ、各VRヘッドセットについてくる「コントローラー」についてはもともと規格が統一されていないこともあり、各ゲームタイトルごとに対応されているかが異なる状態でした。HTC ViveとOculus Touchではボタンの配置が違う! なんてことがザラにあったわけですね。

そこでValveさんは、このコントローラーにおけるキーアサインを制御できる「カスタムボタンマッピング機能」のテストを今年初頭から行っておりましたが、この度晴れてベータ版のリリースにこぎつけた、という次第。それが「SteamVR 入力」です。

今後リリース予定のコントローラーにも対応、左利き・障碍者向け設定や、設定の共有まで可能に

「SteamVR 入力」の大きな特徴は、ゲームリリース時には存在しなかったコントローラにもキーアサインができ、また左利き、身体的障害、個人の嗜好などに合わせてゲームを操作可能にできる、というところ。また、作成した設定をSteamワークショップを通してユーザー間で共有することも可能になっています。

今回のリリースにより、ゲーム開発側は各種コントローラのデフォルト設定を制御することで、ゲーム自体をアップデートしなくても代替の制御スキーマを直接提供することが可能になることで、開発側の各種コントローラへの対応が楽になる、というわけ。

いわば「コントローラー制御のプラットフォームを一元化」することで、各VRヘッドセット・コントローラー間の操作感を、開発側もユーザー側もきめ細かく制御できる、というのが最大のポイントです。

開発者向けAPIやドキュメントもgithubにて公開中。Steam VRでのVR体験がますます便利に!

すでにベータ版は15日より公開中。「Steam VR」のプロパティにある「ベータ」タブから有効にすることで使用可能になります。

また、アプリ開発者向けにはgithubにて詳細・ドキュメント・ドライバAPIが公開されています( OpenVR SDK 1.0.15ドキュメントドライバ API )ので、そちらをぜひ。今後のVRゲームコンテンツ開発に大きな影響を与えそうなこの新機能、引き続き注目していきましょう!

記事元:Valve公式リリース「コントローラ、コントローラ、コントローラ: SteamVR 入力の紹介」

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