株式会社ハシラスは21日、「グローバルIPのVRコンテンツによる世界進出」を目指すべく、昨日付でコーポレートロゴの刷新、本社住所の移転、ドメイン変更を行ったことを発表、併せて現在制作している著名IPタイトルや、新たなる試み「オルタランド」についても発表しています。
「GOLD RUSH VR」などで知られるロケーションVRコンテンツ製作の雄、世界に向けて次のステップへ
-
SXSWを沸かせたあのVRアトラクションが日本初上陸! レッドホースエデュテインメント、オービィ大阪にて「GOLD RUSH VR」を8/21より期間限定で稼働開始
レッドホースエデュテインメント株式会社は21日、同社が運営するエンタテインメント型ミュージアム「オービィ大阪」(大阪府吹田市・EXPOCITY内)内において、株式会社ハシラスとソニー・ミュージックグル ...
株式会社ハシラスさんはVR専門のコンテンツ制作会社。あのSXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)にも正式出展した「GOLD RUSH VR」は今やVR PARK TOKYO(渋谷・福岡)などでの稼働実績を持つほか、「Urban Coaster」に至ってはVR Center(埼玉)を始め愛知・香川にて常設稼働しているなど、多くのVRアトラクションをリリースされていることで知られます。
そんなハシラスさんがこの度「コーポレートロゴの刷新、本社住所の移転」をされたわけですが、それには「グローバルIPのVRコンテンツによる世界進出」という、大きな目標を掲げられての新たなる船出でありました。
VRon的に注目したいのはこちらの方。早速ご紹介してまいりましょう!
「進撃の巨人」と「キャプテン翼」、二つの超有名コンテンツをハシラス流にVR化!
今回の発表でフィーチャーされたのが、2つのVRアトラクション。一つはあの!「進撃の巨人」です。
©諫山創/講談社
©Sony Music Communications Inc.
こちらが「VR進撃の巨人 THE HUMAN RACE ~逃走戦線~」。ハシラスさんの社名にもなっている乗馬型VRアトラクション「Hashilus」の筐体を改造したつくりになっていて、女性の姿をした巨人「女型」から馬で必死に逃げるあの有名なシーンをVRで再現しています。
もう一つは「キャプテン翼」!!
©高橋陽一/集英社・2018キャプテン翼製作委員会
©Sony Music Communications Inc.
「JAEPO 2018」でもプレイアブル出展されておりました「VRキャプテン翼 燃えろストライカー」です。ソニー・ミュージックコミュニケーションズ,タイトー,ハシラスの共同で開発が進められておりまして、「実際にサッカーボールを蹴って遊ぶ」のが大きな特徴です。
こちらの2つは、ソニー・ミュージックコミュニケーションズさんが秋葉原UDXにて8月9日・10日の日程で開催した、同社30周年記念イベント「W/(ウィズ)」にて、プロトタイプ筐体としてお披露目されたもの。
現在もソニー・ミュージックコミュニケーションズさんと共同で鋭意開発中だそうですよ!
ハシラスが新たに提案する「1回VRHMDを被るだけですべてのVRアトラクション体験ができる空間」。その名は「オルタランド」
そして! 今回ハシラスさんが新たに提案するロケーションVRソリューション、それが「オルタランド」です。上記イラストはその実際のイメージ。
現在の多くのロケーションVRは「各所それぞれの場所にあるアトラクションを選んで、その場所に設置されているVRヘッドセット(VRHMD)をかぶって体験する」というスタイルですが、ハシラスさんは「入場時に1度VRヘッドセットをかぶったら、あとはずっと外さずにVR空間の中でアトラクションを選んで遊ぶことができる」という、入れ子構造のスペース開発を進めています。
まさしく「大勢で自由に歩き回れるVRの遊園地」そのもの! この空間に入場してVRHMDをかぶれば……
こーんな世界がVR空間に広がっているという……。こりゃまた、ハシラスさんはスゴイものをお作りでいらっしゃる!
施設型のマルチプレイにおけるこの試みは世界初(ハシラス調べ)とのことで、人件費・造作コストの大幅削減が期待できる、高い没入感と効率良い経済性を両⽴したパッケージビジネスモデルとなっています。
で! ハシラスさん、この「オルタランド」を東京ゲームショウ2018(9/20〜23)で初披露するそうです! えー! もう実現しちゃうんすか!!
そんなハシラスさんの新住所、新公式サイトは以下の通りです。
新ドメインのウェブサイト(予定)
https://www.hashilus.co.jp/ (日本語)
https://hashilus.com/ (英語)新住所
(本社)〒103-0027 東京都中央区日本橋2-15-8
(開発スタジオ)〒114-0012 東京都北区田端新町1-20-5
今回ソニーさんとのタッグで開発中の2タイトルは、いずれもこれまでに他企業さんによる同じIPのVRコンテンツが発表されています。それらと比べると、「進撃の巨人」で着用するケープが実は「転倒防止用の補助具」の役割をはたしていたりとか、「キャプテン翼」の方では「実際に蹴るボールがVR上でシュートとして再現される」とか、さすがハシラスさん!と言いたくなるなるような、独自の視点からのアプローチが光りますね。
「オルタランド」の今後の展開、はたまたこれからリリースされるであろう新作を含め、ハシラスさんの今後に期待です!