Oculusは26日(アメリカ現地時間)、現在開催されております年次開発者会議「Oculus Connect 5」の初日基調講演において、新たなスタンドアローンVRヘッドセット「Oculus Quest」を発表しました。
「Go」と「Rift」の間を埋める、ハイエンドスタンドアローンVRHMDが登場
まずは公式のトレーラー動画をご覧いただきましょう!
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Oculus、スタンドアローン型VRヘッドセット「Oculus Go」を2018年に199米ドルで発売
Oculusは12日、日本時間で深夜2時から始まったイベント「Oculus Connect 4」にて、PCやスマートフォンを必要としないスタンドアローン型VRヘッドセット「Oculus Go」、及び位 ...
元々VRonでも「Santa Cruz」としてご紹介していたもので、今回このSanta Cruzが正式に「Oculus Quest」としてリリースされることになります。
まずはその最大の関心事でありますスペックから。ざーっと書き出してみましたよ。
- 解像度:1600x1440ピクセル×2(Oculus Goと同じ光学システム)
- ポジショントラッキング:6Dof(インサイドアウト方式)
- コントローラー:6Dof(Oculus Touchと同等で、コントローラ―自体は専用のもの)
- MR機能を搭載:HMDをかぶった状態で現実空間の投影も可能
- スタンドアローン:動作にPCやスマートフォンは必要なし(※Oculus Goと同様、セットアップ時にのみスマホが必要になります)
- オーディオ:ヘッドホンを内蔵
- 予定価格:399米ドル(64GB)
- 発売時期:2019年春
ということで、これまでの報道通り「攻め」のスペックでの登場となります。
Oculusさん曰く、「シリーズ初のオールインワンVRゲームシステム」と、ゲームコンテンツ面でのアピールを強めていることが大きな特徴です。なんせ、同時に発表されたのが……
「出るぞ出るぞ!」と言われていた「スターウォーズVR」、その名も「Vader Immortal: A Star Wars VR Series - Episode I」!
今回のスターウォーズVRの他、「Robo Recall」「The Climb」「Moss」といった人気ゲームを含む50タイトル以上のゲームコンテンツを、来春の発売時に用意することも併せて発表されております。今回の「Quest」が明らかに「ゲーム」へフォーカスを当てていることが明快に映った、今回の発表でございました。
Questの登場で「ロケーションVR」に変革が起きること間違いなし!? 今後の続報に注目
今回の「Oculus Quest」発表により、一番影響を受けるのはおそらく「ロケーションVR」界隈でしょう。今回の「Quest」ではインサイドアウト方式のポジトラを搭載したことで、かなり広い範囲の空間を認識し動き回れるようです。
となれば、これまで「バックパックPC+VRHMD」というスタイルでアリーナ型のロケーションVRを提供していたのが「Oculus Quest」だけで済んでしまう、という可能性が出てくるわけでして、この点もOculusが「VRゲームシステム」という言葉を使ってゲームコンテンツ推しをしている、大きなポイントなのではないでしょうか?
気になる発売は来春。価格は、内蔵ストレージが64GBのモデルで399ドルを予定しており、ストレージ容量によって変わるそうです。つまり、64GBのタイプにおいて「Oculus Rift」と価格が並ぶことになります。
販売地域や日本での発売はまだ公式な発表はありませんが、この後「Oculus Connect 5」の日本語字幕版基調講演映像が公開されることを考えれば、あんまり心配しなくても良さげな感じ。これは今後に超期待ですね!