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NTTドコモ、世界で初めて360度8KVRライブ映像配信・視聴システムを開発

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株式会社NTTドコモは26日、360度8KVRライブ映像配信・視聴システム(以下、本システム)を開発したことを発表しました。NTTドコモによれば、世界初の試みとなります。

NTTドコモによる360度8KVR配信システムは、5Gと密接にかかわる次世代の技術

NTTドコモ、「ドコモ5Gオープンラボ OSAKA」を大阪市内に開設

株式会社NTTドコモは23日、2020年の商用サービス開始を目指している第5世代移動通信方式(以下、5G)実験基地局装置などを無償で利用できる、常設5G技術検証環境「ドコモ5Gオープンラボ™ OSAK ...

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先月に常設5G技術検証環境「ドコモ5Gオープンラボ™ OSAKA」の開設を発表したばかりのNTTドコモさん、今回リリースされたのは、8K画質のVR映像をリアルタイム配信するシステムです!

まず、8Kの360度VR映像というのがどんだけ「重い」か、というのをご説明する必要がありそうですね。

たとえばこのVR動画。これは4K画質でYouTubeに投稿されているもの。

こちらが8K画質で投稿されているものです。

4K、8Kと表現しているのは、動画のデータを平面に広げた際の「横のピクセル(画素)数」のこと。4Kは「4,000ピクセル級」といった意味で、だいたい3,840ピクセルとかを4Kと称していることが多いです。

で、8Kは「8,000ピクセル級」で、大体は7,680ピクセルを指します(もちろん、それ以外の場合も多くあります)。VRonでもよく紹介しているVRヘッドセット「Pimax 8K」の横ピクセル数がまさしく「7,680ピクセル」です。つまり、8Kは4Kに対して2倍横長に多いピクセル数を持つ、ということ。

そしてさらに、横のピクセル数が単純に「倍」になるだけでなく、縦も同じ比率で長くなります。したがって8K動画は4K動画に比べて、単純にデータの量が「だいたい4倍」になる、と考えるとわかりやすいです(データ圧縮の方法やコーデックの種類などが関係するため、キッチリ4倍になるわけではありません)。

高負荷+大容量のデータ処理を、FPGAを採用することで解決

もちろん、データが4倍になりますからして、その膨大なデータを処理する機器の負荷もやっぱり4倍なんだそう。

360度8K映像の配信に必要な映像合成や圧縮をリアルタイムに行うことは、演算処理負荷が4Kの4倍と非常に高く、ソフトウエアで実現することが困難でした。

-プレスリリースより

そこでNTTドコモさんは考えました。配信のために執拗な合成・圧縮などを行う機器に高い処理能力を持つFPGA(Field Programmable Gate Array)を採用。さらにFPGAに合わせた形でアルゴリズムをチューンアップ(高密度実装開発、と表現されています)することで、映像合成や圧縮のリアルタイム処理(30fps)を行うことに成功したそうです。以下がそのシステム概要図。

配信された360度8K映像は、複数の切り出し映像(タイル)に分割し視聴方向だけの映像を再生することで再生にかかる処理負荷を下げる「パノラマ超エンジン」TMエンコーダを使用し、こちらについてもライブ配信向けにリアルタイム動作が可能となるよう、アルゴリズムを工夫したエンコーダをあわせて開発しているそうです。

でですね、上を見て頂けると赤い四角形で「5G」と書かれた部分の矢印があるのがお分かりいただけるかと思います。

リアルタイム配信を8K画質で行うためには、それ相応のネットワーク回線が必要になります。ましてや遠隔地や屋外からの配信となれば、無線でのネットワーク接続が必須です。現在のケータイ(スマホ)で使われている「4G(LTE)」回線ですと、通常でだいたい2~30Mbps、良くても100Mbps台くらいが関の山。これではせっかくの8K画質配信にネットワークが追いつきません。

そこで!「5G」回線の出番。「4G」回線の100倍とも称される5Gネットワークの速度は10~20Gbpsと言われていますので、100Mbpsクラスの8K配信データが束でかかってきても安心、というわけです。

「ドコモ5GオープンラボTM Yotsuya」に展示予定、今後の展開に期待!

なお、本システムは、「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」参画企業・団体向けに提供されている常設5G技術検証環境「ドコモ5GオープンラボTM Yotsuya」にて展示を行う予定だそうです。また、今回のシステムは株式会社PALTEK、株式会社ベクトロジーと共同で開発しているそうでございまして、今後も研究開発が続けられます。

360度VRのリアルタイム配信(ライブストリーミング)は現在もNextVRなどが果敢に実施していますが、360度のVRコンテンツの場合、VRゴーグルの視聴範囲や、上記の回線ネットワークとデータ処理の問題などにより、現在普及している4K画質では「鮮明」な視聴環境を提供しにくい状況。360度VRライブ配信の高画質化に大手各社が躍起になっているのは、そのためなんですね。

今回の発表ではフレームレートが30fpsとのことですが、これが仮に60~72fpsを超えだすと、かなり没入感の高いライブ配信になるんじゃないでしょうか。その意味でも、NTTドコモさんのこれからの取り込みには引き続き注目していきたいですね!

記事元:NTTドコモ報道発表資料「(お知らせ)世界初、360度8KVRライブ映像配信・視聴システムを開発-ドコモ5Gオープンラボ Yotsuyaに展示-」

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