SIGGRAPH Asia 2018 TOKYO コラム ニュース 特集

SIGGRAPH Asia 2018 TOKYOレポート18(「REAL TIME LIVE!」その3)

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2018年12月4日から7日までの日程で、東京・有楽町にあります東京国際フォーラムにて開催されました、「シーグラフアジア2018」(SIGGRAPH Asia 2018)。18回に渡ってお送りしてまいりましたイベントレポートも今回がいよいよ最終回となります。まずはこちらから!

Real-time character animation of BanaCAST (株式会社バンダイナムコスタジオ)

来ました! バンダイナムコスタジオさんの「BanaCAST」です!

BanaCAST」は、モーションキャプチャ技術とリアルタイムCGレンダリングを活用したライブコンテンツ提供サービス。

「CGキャラクターを使った舞台や、ライブエンターテイメントの創出、CGキャラクターとのインタラクティブな対話やふれあいなど、次元を超えた一体感を生み出すシステム」と銘打たれておりまして、バンダイナムコスタジオさんの持つ高度なリアルタイムモーションキャプチャ技術により、ほぼ遅延のない、高度なアクションを3Dアバターで表現することができます。

2014年から開発が始まり、翌年2015年には社内での技術内覧会で初お披露目されました。その後は社外でも実現できるように進化、同年の東京ゲームショーでは遠隔地からのモーションキャプチャ配信を成功させています。

現在では舞台やライブなどでの豊富な稼働実績を誇ります。特に知られるのが「EGOIST」のライブパフォーマンスや、「THE IDOLM@STER MR ST@GE!!」(DMM VR THEATER)! VTuber界隈では、スクウェア・エニックスさんの「プロジェクト東京ドールズ・ヤマダダ」がBanaCASTを使用していますね。

(C) ACM SIGGRAPH 出典: SIGGRAPH Asia 2018

今回のデモンストレーションではバンダイナムコスタジオのオリジナルキャラクター「ミライ小町」ちゃんが登場! VOCALOIDとしてもリリースされている彼女の歌と共にパフォーマンスが披露されたのですが、まー、小町ちゃんが動く動く!

階段からぴょーんと飛んでみたり、

プレゼンタ―さんが「回って~(スピンして、という意味のつもり)」と声をかけたら、あろうことか側転からバック転まで披露しちゃったり、

さらには二人目の小町ちゃんが登場! ここぞとばかりに激しく踊りまくるなど、さすがは数々の現場経験を誇るBanaCAST、圧巻のパフォーマンスでございました。

(C) ACM SIGGRAPH 出典: SIGGRAPH Asia 2018

このハイクオリティなモーションキャプチャ技術を支えているのが、こちらのセットであります。基礎的なシステムは基本のエンジンはUnrealEngine・Unityを使い、そこにViconの光学式モーションキャプチャーシステムを合わせた構成です。このセット、慣れたスタッフならテスト込で2時間半くらいで組み立てちゃうんだそうで!

実際に拝見した印象としては、「とにかく遅延が少ない!」「バリバリ動けちゃう!」「2体同時にゴリゴリ動いても全くキャプチャエラーが起きない!」……とため息が出てしまうほどに凄かったですね……!

The Power of Real-Time Collaborative Filmmaking 2(PocketStudio / フランス)

続きまして、フランス・PocketStudioによるプレゼンテーション。

今年の本家SIGGRAPHでお披露目されたのが「The Power of Real-Time Collaborative Filmmaking」。今回は「2」と題した発表が行われました。

題名の通り「リアルタイム・コラボレーションによる映像制作の力」ということで、互いに離れた所から同時に3D映像の制作を行う、というものです。ワークフローとしては

  • 一つのアプリケーションを共同で使いながら、3Dアニメーションムービーを作成し、出来上がったムービーをその場でフィードバックさせつつ修正
  • 修正したムービーのシーンをスマホにダウンロードして、ARとして表示し仮想カメラとして使用
  • RTXテクノロジを使用してレンダリングされたムービーのバージョンをサーバー上でリアルタイムに表示

という流れ。これを僅か10分程度の時間でやってしまおう! というデモンストレーションでございました。

(C) ACM SIGGRAPH 出典: SIGGRAPH Asia 2018

何がスゴイって、これを東京とフランスの2か所で同時にやっている、ということが驚きでした。3D空間だけでなく、3DCGの映像をリアルタイムで、しかも共同作業で作れちゃう、というのが先進性を感じましたね……!

Live Replay Movie Creation of Gran Turismo(株式会社ポリフォニー・デジタル)

そして……SIGGRAPH Asia 2018の大トリを飾ったプレゼンテーションは、株式会社ポリフォニーデジタルさんの「グランツーリズモ」! 昨日「グランツーリズモSPORT」が第74回国民体育大会(国体)の競技タイトルに選ばれたばかり、レーシングシミュ―レーションゲームの金字塔がREAL TIME LIVE!に登場です!

グランツーリズモSPORT」は4K / 60fpsの超美麗なCGが圧巻の出来栄えであります。しかもPlayStation VRに対応していまして、運転席から迫力満点なドライビングを楽しめるのが大きな特徴です。

(C) ACM SIGGRAPH 出典: SIGGRAPH Asia 2018

何といっても出色だったのは、実際にPlayStation VRを使ってプレゼンされていたことでしょう。SIGGRAPH Asiaという檜舞台に出せるほどのクオリティを持っているのが「グランツーリズモSPORT」。作品に対する自信と信頼の高さをビシビシっと感じました。

一番最後に公開されたのは、リアルタイムレンダリングされた、超美麗なクラシックカーの3DCG。映像ではこの凄さが伝わりにくいのがもどかしい! ホンットにきれいでした! ぐりぐり動かせるしライティングも変幻自在だし……と驚かされるほどのクオリティの高さ……。脱帽でございました!


 

以上を持ちまして、これにて全てのプログラムが終了しました。

SIGGRAPH Asiaとして初めての東京開催となった今年、史上最大規模となる10,000人近い事前登録者数を記録して、SIGGRAPH Asia 2018は盛況のうちにその幕を閉じました。

「終わりよければすべてよし」という言葉があります。今回VRonはメディアパートナーとして、会期中様々な出来事を見てまいりました。特にREAL TIME LIVE!ではトラブルにより発表の順番が変わったり、画面表示が乱れたりと見ているこちらがハラハラドキドキする瞬間も。

でも、「終わりよければすべてよし」、なのであります。日本ではことわざとして使われるこの言葉、実はシェークスピアの戯曲「All is well that ends well」の日本語訳です。その意味は「物事は結果・結末がもっとも大事で、途中の過程は問題ではない」ということ。

宴が終わった今、結果として改善すべきところは次に生かし、素晴らしかったところはさらに前へ進むための糧とする。これこそが大事なのだと思います。世界中の研究者たちにより培われた叡智が、これからどのように活かされていくのか。私たちはメディアとしてその「先にある結果」を、これからも皆様にお伝えしていく所存です。

と、いうわけで……。

次回予告

SIGGRAPH Asia 2018の「その後」を取材してまいりました! 現在鋭意執筆中! ご期待くださいませー!!

※こちらで公開している映像については、SIGGRAPH Asia 2018の許可に基づいて、映像収録と掲載を行っています。

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