VRクリエイティブプラットフォーム「STYLY」を提供する株式会社Psychic VR Labは30日、VR空間を手軽に撮影できるカメラ機能を標準搭載したことを発表しました。
どんどん進化するVRプラットフォーム、待望の「カメラ機能」が追加!
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Psychic VR Lab、「STYLY」にVR空間自体の編集ができる新機能「VR Editor」を搭載
VRクリエイティブプラットフォーム「STYLY」を提供する株式会社Psychic VR Labは29日、VR空間内のアセットだけでなく、空間自体を拡大・縮小しながら編集することができる「VR Edit ...
「STYLY」は純日本産かつアート・ファッションシーンをバックボーンに広がりを見せている、空間構築型のVRプラットフォームです。
「WebブラウザのみでのVR空間制作」をベースとしているのが大きな特徴で、VR対応型PC以外の普及型パソコンでも稼働するのがポイント。さらに、MAYA, Blenderなどの3Dソフトはもちろん、Youtube、SoundCloud、Instagramといったサービスと連携しているので、複雑な操作なしに各種素材を取り込み、空間制作に活用することができるようになっています。
昨年11月には待望「VR Editor」機能をローンチ。VRHMDとコントローラーを使用して、VR空間内にあるアセットの移動をはじめ、拡大・縮小、複製・削除はもちろん空間自体を縮小し、俯瞰視点の箱庭感覚でもVR空間の編集を行うことができる機能の追加により、よりVR空間構築をやりやすく、かつ直感的に実践できるようになりました。
そして本日、新たに搭載されたのが「カメラ機能」!
STYLY WebEditorに搭載されたカメラ機能で、VR空間の「2D録画」が実現
今回搭載された「カメラ機能」は、STYLY WebEditor上でVR空間の動画撮影を行うことができる、というものです。
カメラ機能にはマニュアルモードと自動モードの2種類があります。上の写真の左が「マニュアルモード」で、右が「自動モード」。順に説明していきましょう。
マニュアルモード
マニュアルモード撮影では、キーボードの「W」「A」「S」「D」キーで前後左右に、「E」「Q」キーで上下に移動しながらVR空間を撮影できます。キーボードを使って2DのVカメを動かす感じですね!
カメラスピードの変更やズームイン&ズームアウトにも対応、撮りたい絵をイメージ通りに撮影することができる、としています。
自動モード
「自動モード」撮影は、軸を中心とした回転する動画を撮影することができる、というものです。
回転の中心となる軸は手動で変更することができる他、回転の半径やカメラの角度・高さの変更や、カメラ自体の反転もOK。カメラが自動的に動いてくれるので、様々なバリエーションの動画を手軽に撮影できるそう。
こちらが実際に自動モードで撮影したもの。おー、いい感じに回転してます。撮影した動画の保存形式は「WebM」ということで、そのままWebサイト用の動画データとして使えますね!
このカメラ機能を使って撮影した映像データを元にSTYLYさんで制作されたミュージックビデオがこちら!
こちらの動画は「マニュアルモード」を使ってVR空間を撮影し、その後生成されたデータを元に編集をしたものとのこと。なるほど! 活用の幅が大きく広がります!
その他、カメラ機能に関する詳細な情報は、以下の公式ドキュメントをご確認ください!
- STYLY WebEditor カメラ機能の使い方:https://styly.cc/manual/webeditor-cameramode-manual/
空間を構築していくタイプのVRプラットフォームは、セカンドライフのリンデンラボが開発している「Sansar」、アバター間のコミュニケーションで話題の「VRChat」など多くのサービスがしのぎを削っていますが、今回の新機能追加により、「STYLY」というプラットフォームがよりクリエイター向けとしての舵取りを鮮明にしてきた感があります。
今後もこういった「クリエイティブ目線」の機能追加や取り組みが進みそう。その点でも、STYLYさんの今後の展開から目が離せませんね!