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リットーミュージック、「御茶ノ水Rittor Base」にてSonic Surf VRを使った展示「Touch that Sound!」を開催。中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)、Corneliusらが参加

インプレスグループで音楽関連の出版事業を手掛ける株式会社リットーミュージックは25日、新しく設立した多目的スペース「御茶ノ水Rittor Base」にて、サウンド・インスタレーション展「Touch that Sound!」を、2019年3月15日(金)~24日(日)の10日間にわたって開催することを発表しました。

リットーミュージックが手がける「VR」、それはソニーによる独自の空間音響技術を駆使した「音に『触れる』体験」

来年もよろしくお願いします。それでは1曲聞いてください。レイ・ユア・ハンズ・オン・ミー。

こんにちわこんばんわ。 もう少しでVR元年が終わろうとしています。 弊社も仕事納めを迎えました。今回のエントリで今年は最後。来年は6日頃より更新予定です。 今年最後なので、2016年を振り返ってみよう ...

それでは聞いてください。ブンブンサテライツで『STARS AND CLOUDS』。【年末年始のご挨拶】

こんばんわ。VRonWEBMEDIAです。 本年はこちらのエントリを持ちまして最終更新とさせていただきます。本年は多くの皆様から多大なご協力、ご支援を賜りました。誠にありがとうございました。この場を借 ...

筆者はBOOM BOOM SATELLITESが大好きです。節目節目の時にブンブンサテライツについての記事を書かせて頂いてまいりましたが、ようやく3回目の記事を書くときが訪れたようです。

今回リットーミュージックさんが御茶ノ水「Rittor Base」で開催されますサウンド・インスタレーション展「Touch that Sound!」は、いわばリットーミュージックさんが導き出した「VR」という表現に対する「回答」なのではないかと思います。

その「回答」の一部は、今回キュレーターを担当されている、あの「サンレコ」の編集長を務められていた國崎晋さん(リットーミュージック)のコメントから垣間見えます。

21世紀に入ってからVR、AR、MRなど、仮想現実を利用したアート/エンターテイメント作品は数多く発表されているが、そのほとんどがビジュアル偏重で、サウンドは蔑ろにされている。そんな状況に我慢ができず、サウンド&レコーディング・マガジンの編集長/編集人を務めていた間、5.1chサラウンド、さらにはイマーシブ・オーディオといった立体音響について、それこそくどいくらい記事にして啓蒙を続けてきた。そんな中、昨年、ソニーが新たに開発したSonic Surf VR(SSVR)が作り出す音場を体験し、従来のサラウンドを超える音のリアリティに心底びっくりした。ヘッドマウント・ディスプレイをアタマに装着することなく、自由に動き周りながら音と戯れることができたのだ。

【何も装着しないVR体験 ─ キュレーター/國崎晋(リットーミュージック)】より引用

Inter BEE 2018 / DCEXPO 2018に行ってXRの最前線を見てきました!(その5・IGNITIONトークセッション)

先日幕張メッセで開催されました「Inter BEE 2018」。これまでは出展ブースをご紹介を中心にお送りしてきましたが、今回の取材における2つの目玉! その一つがこちらのトークセッションであります。 ...

昨年のInter BEE 2018でもセッションテーマになっていた「音響とVRの関係」。今回國崎さんが御茶ノ水Rittor Baseを舞台に掲示するものこそが、この問いに対する答えなのですね!

今回採用されている「Sonic Surf VR(SSVR)」とは、ソニーの音響技研究チームが開発した、「波面合成技術によって制御された新規開発マルチチャンネルスピーカー」と「専用ソフトウェア」を組み合わせた、没入感を提供する空間音響技術。

音源を空間の中に自由に配置し、なおかつ自在に動かすることができるようになっていて、従来平面で聴いていた音楽を立体的に聴くことができるそう。今回のインスタレーションでは実に「128ch」のスピーカーで構成されたSSVRが設置されておりまして、あたかも音に触れるような体験が可能になるとのことです。

そして……、國崎さんが「新たなサウンドや音場について積極的かつ先進的な感覚を持つ気鋭のアーティストたち」として、作品制作を依頼したアーティストの皆さんが、こちらです!

Touch that Sound!」参加アーティスト

中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)

1997年に川島道行とBOOM BOOM SATELLITESでデビュー。エレクトロニックとロックの要素を取り入れながら未知の音楽を創造し続け世界的に高い評価を得る。2016年川島道行が逝去し、バンドとしての活動は終了。以降さまざまなアーティストのプロデュース、アレンジを手掛けていたが、今回の作品は久々の自作曲となる。

Cornelius / 小山田圭吾

1989年にフリッパーズギターのメンバーとしてデビューし、1993年よりCorneliusとして活動開始。2003年リリースのDVD『Five Point One』からはサラウンドの制作も行うようになったほか、近年は「デザインあ展」や「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」など、サウンド・インスタレーションも手掛ける。

evala

先鋭的な電子音楽作品を国内外で発表し続けるサウンド・アーティスト。2016年より"耳で視る"という新たな聴覚体験を創出するプロジェクト「See by Your Ears」を推進。SXSW 2018ではその最新型としてSSVRを使用した作品「Acoustic Vessel "Odyssey"」を披露し大いに話題となった。

Hello, Wendy! + zAk

Hello, Wendy!は2014年に大野由美子、マイカ ルブテ、AZUMA HITOMI、新津由衣の女性4人で結成されたシンセサイザー・カルテット。2018年にリリースした2ndアルバム『No.9』に収録された「Moment of Eternity」のMVは360°VR仕様で、エンジニアのzAkによりSpatial Audio対応のミックスが施され注目を集めた。

清水靖晃

作曲家/サキソフォン奏者。マライアでの活動を経て、1985年~91年はパリとロンドンを拠点に活動。近年、1980年代の作品が欧米で再評価されリイシューが進んでいる。1996年からは"バッハ - サキソフォン - スペース"のコンセプトで地下採石場など特異な空間を利用した録音を行い、独特の音場を創出し続けている。

 

ということで、こちらの5組のみなさんが本展のために書き下ろした楽曲や新たなミックスを施した楽曲が、約30分ほどのシーケンスで毎日12:00~20:00の間上演されます(最終日は18:00まで)。

いやーーーー、もうメンツがヤバイの一言です!(語彙力) 中野さんや小山田さんが作る「立体音響」ってだけでもうご飯おかわり三杯いけちゃいますよ!(例えが悪い)

evalaさんが昨年のSXSW2018で手がけられました「Acoustic Vessel "Odyssey"」の公式ムービーがこちら。まさしくリットーミュージックさんの「本気」を十二分に感じ取れそうなインスタレーションになりそう! 以下概要!

「Touch that Sound!」開催概要

【展示期間】 2019年3月15日(金)~3月24日(日)

【開催時間】 12:00 - 20:00(入場は閉場の30分前まで。最終日は18:00に閉場)

【開催場所】 御茶ノ水Rittor Base 東京都千代田区神田駿河台2-1 OCCビルB1

【入場料】 無料(Peatixにて「日時指定入場予約」が必要です)
詳細はこちら https://www.rittor-music.co.jp/rittorbase/touchthatsound/

【トーク・イベント(有料:2,000円)】
3月15日(金)19:00 - 20:00 大野由美子(Hello, Wendy!) + zAk
3月17日(日)19:00 - 20:00 小山田圭吾(Cornelius) + 髙山徹
3月18日(月)19:00 - 20:00 中野雅之(BOOM BOOM SATELITES)
3月19日(火)19:00 - 20:00 清水靖晃
3月23日(土)19:00 - 20:00 evala

これはファンのみならず、VRに携わる方々にとっても非常に貴重な「音とVRの関係」を紐解ける機会なんじゃないかと思います! なお、上記の通りPeatixにて事前の予約が必要ですので、お早めのお申込みを!

記事元:中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)やCorneliusによるサウンド・インスタレーション展が、リットーミュージックの新スペース「御茶ノ水Rittor Base」にて開催 -PR TIMES-

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