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NTTドコモ、5Gビジネス創出をめざす実証実験を海外へ拡大。まずはグアムから

株式会社NTTドコモは27日、第5世代移動通信方式(以下、5G)を活用した新たな利用シーンの創出に向けて、日本に加え米国イスラエルなどの海外企業・団体と共同で、5Gネットワークを活用した実証実験での協力について基本合意したことを発表しました。

世界中のキャリアがしのぎを削る「5G」、ドコモはいよいよ海外拠点へ進出

NTTドコモ、「ドコモ5Gオープンラボ OSAKA」を大阪市内に開設

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H2LとNTTドコモ、「Bodysharing技術」と5Gを活用した新サービスに向けた連携をスタート

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只今、国内のみならず、携帯キャリア会社による「5G」への取り組みは世界中で加速度を増しつつあります。日本でのau、softbank、docomoの3社による取り組みについては、これまでVRonでもご紹介してきた通りです。

特にドコモさんは5Gにおいて、幅広いパートナーと共に新たな利用シーン創出に向けた取り組みを行う「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」を展開しておりまして、2000を超えるさまざまな分野の会員企業・団体(2,000超の団体※1 以下、パートナー)が参加、5Gの技術や仕様に関する情報、意見交換を行うワークショップの場を提供しています。

今年1月には大阪に続いて沖縄に常設5G技術検証環境「ドコモ5Gオープンラボ™OKINAWA」(沖縄県那覇市)を開設されたばかり。そんなドコモさんが次に進出する新たな拠点が「グアム」であります。

今回の実証実験には、グアム現地の電力会社である「Guam Power Authority」、「University of Guam Office of Information Technology(グアム大学情報技術室)」をはじめ、結婚式運営サービス、マラソン大会事務局など、米国グアム島の主要企業・団体がフィールドパートナーとして参加。5Gを活用した先進的なソリューションを導入することにより、これらのパートナーとともに5Gの利用シーンの創出と社会課題の解決をめざす、としています。

「ドコモ5Gオープンラボ®」が本日グアムにてオープン。すでに80社を超える海外の企業・団体が参加

さて、本実証実験の舞台となりますのが、本日グアム島にてオープンしました「ドコモ5Gオープンラボ® GUAM」であります。

本施設ではパートナーのさまざまなニーズにいち早く対応し、日本とは異なる米国での検証環境を提供するとのこと。今年の夏以降には5Gネットワークの屋外における検証環境を整備し、5G対応端末と5Gネットワークの組み合わせによる実践的な検証が可能にする予定だそうです。すでに日本国内の企業・団体に加え、5Gの先進技術を有する数多くの海外ベンチャー企業が参加を表明しており、5Gオープンパートナープログラムに参加する海外の企業・団体は既に「80社」を超えているそうですよ!

また、こちらのグアム拠点では、ソニー株式会社とドコモパシフィック社の共同により、2019年夏以降に提供開始予定の屋外試験環境を活用し、ソニーが開発したニューコンセプトカート「SC-1」の遠隔操作実現に向けた共同実証実験の実施について別途合意が成立しています。

こちらの「SC-1」は、ソニーが開発したAI×ロボティクスの取り組みの一環として新たな移動体験の提供を目的としたカート車両。人の視覚能力を超えるイメージセンサーを車両前後左右に搭載しており、周囲の環境を把握できることに加え、高解像度4Kディスプレイを搭載しているのが大きな特徴です。

ソニーさんとの実験は、5Gの低遅延、大容量、高速の特長を活かし、長距離間における本カートの遠隔操作に必要な伝送速度の確認や操作品質評価などをグアムの5Gネットワーク試験環境を経由することにより検証する予定だそうですよ。

というわけで、東京、大阪、沖縄に続いてドコモさんが新たにグアムにて5Gの実験拠点を展開していくことになります。

今回の大きなポイントは、海外拠点という地の利を活かした国際的な5Gベースの協業を狙いに行っている、というドコモさんのスタンスにありそうです。特にNTTグループは最近海外での活動が目立っておりまして、その象徴的なものの一つが、アメリカ最高峰のモーターカーフォーミュラカテゴリ「インディカーシリーズ」の冠スポンサー就任でしょう。

一昔前までは「ガラパゴス」と呼ばれた日本の携帯・通信系企業も、今や海外で名前を目にする時代になりました。その中でも我々VRon的に目が離せない「5G」の世界で、ドコモさんを始めとする日本企業がどこまで頑張れるのか……! 引き続き注目していきたいですね!

記事元:NTTドコモ プレスリリース

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