VRアトラクション情報 コラム

本日オープン!池袋「MAZARIA(マザリア)」へ行って、Project I Canの「本気」を確かめてきました!【後編・コヤ所長、タミヤ室長インタビュー】

明日オープン!池袋「MAZARIA(マザリア)」へ行って、Project I Canの「本気」を確かめてきました!【前篇・内覧会レポート】

その時、我々は池袋におりました! 7月9日、我々VRonはバンダイナムコアミューズメントが明日12日よりオープンするアミューズメント施設「MAZARIA(マザリア)」の内覧会にお邪魔させていただきまし ...

昨日からお送りしております、バンダイナムコアミューズメントが12日よりオープンしたアミューズメント施設「MAZARIA(マザリア)」。本日はオープニングレセモニーにお邪魔しました!

見てくださいよこのフラワースタンドの数々! この施設が如何にして注目されているかがよくわかりますね!

当日は初日から「MAZARIA」を体験しようとたくさんのお客様で長蛇の列が出来ておりました。すごかったー!

明日オープン!池袋「MAZARIA(マザリア)」へ行って、Project I Canの「本気」を確かめてきました!【前篇・内覧会レポート】

その時、我々は池袋におりました! 7月9日、我々VRonはバンダイナムコアミューズメントが明日12日よりオープンするアミューズメント施設「MAZARIA(マザリア)」の内覧会にお邪魔させていただきまし ...

さて、本日いよいよオープンしました「MAZARIA」、昨日は内覧会の模様をお送りしましたが……、

今回は後編として、予告させていただきました通りProject I Canのコヤ所長(写真右)とタミヤ室長(写真左)にじっくりとお話を伺ってまいりました。そちらを余すところなくお届けしますよ!

コヤ所長・タミヤ室長インタビュー(囲み取材)

ーよろしくお願いします。まずはVRZONEとの一番の違いを教えてください。

コヤ所長 VRZONEを3年から4年ぐらいやっていく中で、VRっていうものがお客さんにどういう認識をされているのかを十分にチェックしたうえで、やはり「VRって難しいな」という感じるお客さんが結構いるってことがわかったんです。8割ぐらいのお客さんはVRを体験したにも関わらず、VRは難しいなというふうに捉えているようですね。

そこで、「VR」と呼ぶのをやめまして、VR=我々の解釈、「アニメとゲームに入れる楽しい体験」ができると言いきっちゃおうと。これはバンダイナムコだからこそ出来る言い方ではないかなあと考えまして、「アニメとゲームに入る場所」としてVRZONEとは違ったコンセプトとして発進しました。

ーとなると、アニメとゲームではない、リアルとバーチャルを融合したもの……たとえば「釣りVR」とか、そういうものは順次変わっていくのですか?

コヤ所長 まず我々は、この施設を見て頂ければ解る通り、「遊園地」という概念そのものからメチャクチャ考えておりまして、例えばお客さんの目線や世界観の作りこみの部分かといったところから、「ゲームセンター」でも「遊園地」でもない「新しい2次元と3次元の狭間」というコンセプトをこの(MAZARIAの)中に詰め込んでるんです。そういったところから言うと、VRを楽しむ、というよりも「世界観」を皆で楽しんでもらいたいなぁと考えています。この部分がこれまでのVR ZONEとは非常に全く違う所ですね。

ーでは、「釣りVR」のような(リアルとバーチャルを融合した)ものは今後もあり得る、ということですね?

コヤ所長 はい、あり得ます(キッパリ)。

(カッコ内は筆者による補足・太字は筆者によるもの・以下同様)

ーVRにするときの「難しさ」とか「工夫した点」を教えてください。

タミヤ室長 VRの体験って、なんでもできてしまうがゆえに主人公にしがちなんです。例えば「スーパーマンになれます」なんてありがちなんですけど、実際に自分がスーパーマンになってしまうと、コンクリートを殴った時に簡単に壊せるんですが、あまりにも自分が持っている能力との差がありすぎて、むしろ、現実感が喪失してしまうんですね。

なので、我々コンテンツを作るときに良くやっているのは、我々自身がそのままの体で夢の世界、憧れの世界に入る(という考え方)。エヴァンゲリオンで言えば、自分自身がそのままパイロットになったら……ですとか。またドラクエの場合は、自分自身が戦士とか魔法使いとしてあの世界に入ったら(どうなるのか)っていうような形で、必ずその世界の主人公たちが「うわっ本当は凄いんだな」と思うような、そういう体験を作ることで、自分自身のリアルさと、その世界の整合性をとるという事を工夫してやっています。

ーという事は、最初から(各アクティビティの)コンテンツは(本編とは別に)作り直しというか、それ(VR ZONE / MAZARIA)用に企画しているんですか?

コヤ所長 はい、専用の企画です。ただ、例えばドラクエだと、多分お客さんは(本編の)ゲームの中でハヤブサの剣とかズバズバ振ってると思うんですね。これをやるとみんな気が狂ったように剣振ってるんです(笑)。物凄い勢いで剣振ってジャンプしたりして、へっろへろになってますよ。最後なんか皆さん、息も絶え絶えになってます。

ーVR ZONE SHINJUKUは期間限定でしたが、今回は常設でしょうか?

コヤ所長 ながぁぁいです。いろんなアクティビティがありますけど、今後はどんどんどんどん拡大していきます!

ーSHINJUKUでも十分そうだったのですけど、そこで学んだことが情報の所で重要な面であったりなところとか、お客さんの反応であったりとか、それこそ収益であったりとか、そういった所での色々な反省であったりとか得たものは沢山あると思うんですが、それをMAZARIAにどのように生かして、反映されているのでしょうか?

コヤ所長 経済的なところでいうと、まずアクティビティを準備するためにめちゃめちゃ労力をかけていたんですが、それをかなり軽減しましたね。

タミヤ室長 これからアクティビティを体験して頂きますとわかりますけども、オペレーターがしゃべる分量が減っています。映像を使ったり、HMDも自分で付けていただくような形で、運営面でそこらへんをいろいろ改善した形で、今の時点ではまだこなれてはいないですけども、いろんなアクティビティやっていただければ「あ、そういう風に今回はやるのか」というのは感じていただけると思います。

コヤ所長 この映像の中で自分でセッティングするような、イメージや図が出てくるんです。

タミヤ室長 今は太鼓の達人とか、ハード・コールとか、新しいタイトルのほうでまずはそれを見ていただくと、かなりスタッフが何も説明しなくても次々にすすむといういうのは見て取れる形になっていると思います。

コヤ所長

コヤ所長 あと! VR ZONEは4つ(のチケット)で4500円でした。今回はなんと20種類、いやドラクエは別だから、19種類を4500円で遊び放題です!

タミヤ室長 フリーパスみたいなやつですね!

コヤ所長 大盤振る舞いじゃ!(会場笑) さて、では収益は逆に大丈夫なのか?……という点ですが、フリーパスの方がお客様は何度も何度も遊んでくださるんです。(VR ZONE SHINJUKUでは)「ボトムズ」などを10日間だけフリーパスでやってみたんですね、そうしたら、稼働率が450%に跳ね上がったんです。

やっぱり、繰り返し遊びたいものは遊びたいんですね。もう一回遊ぶのにもう一回千円かよ……ってなるんだったら、ここはもう思いっきり遊んでもらって、どんどん上手くなってもらって、また友達と来てもらおう……と。

実はそういう(ボトムズのような、繰り返し遊ぶことでスキルアップする楽しみがある)アクティビティがいっぱい埋もれていたので、(今回のフリーパスで)もう一回再評価されると思います。

タミヤ室長 そういう意味で新アクティビティ、太鼓の達人とかパックマンチャレンジみたいな、「もう一回チャレンジしたいな」と思えるようなタイトルをご用意しております。

タミヤ室長

ー新宿の時にアリーナを使ってライブをやってたと思うんですけども(CG STAR LIVE)、ああいったものは今後やられるんでしょうか?

タミヤ室長 計画中です(笑)。今はまだ……(ニヤリ)。

ー新宿の時に最初の記者発表会で目標として「100万人動員」というのがありましたが、今回「MAZARIA」はなにか数字を置いてるものはありますか?

コヤ所長 やっぱり2020年じゃないですか、オリンピックじゃないですか、オリンピックといったらやっぱりインバウンドもいっぱい来るじゃないですか、ここですごくそこで遊んでもらいたいと思っていて、インウンド受けするような、例えば「入り口のハザードの演出」ですとか、(海外からのお客様が)大好きな感じになっています。

タミヤ室長 実際の数字の方は……(室長、スタッフを見る、スタッフが×を出す)はい、NGでーす(笑)。

ー下のナンジャタウンとの連携みたいなのはあるんですか?

コヤ所長 ナンジャタウン、行けます! 4500円払えば、12時から入るお客さんは(ナンジャタウンへ)行けて、下で餃子をたべて、餃子スタジアムでビール飲んで、また上で遊んで…ということができます、もちろん「MAZARIA」にもご飯がたくさんありますよ!

タミヤ室長 2パークパスポート(MAZARIA&ナンジャタウン パスポートセット)もご用意していますので、それを購入して頂ければ本当にに上から下まで遊び放題になります!

ー下でいろんなIPさんとコラボした企画やっていると思うんですが、同じIPをここ(MAZARIA)でもやるみたいなことはありますか?

タミヤ室長 上と下の連動も、面白そうですよね~!

コヤ所長 言いたい! でも言えない……(笑)

ー今回MAZARIAではプロジェクションマッピングですとか、(フロアで)体験する前に楽しませようという仕組みとか沢山ありますが、それはやはりVR ZONEを経験されてから、今回はより多くしようと?

コヤ所長 そうですね、VR ZONEはどちらかというと「パビリオン」というか「展示場」のようなそういった室内だったと思います。他のVR施設もそんな感じと思うんですが、今回は完全に「遊園地」として(楽しんでいただきたい)。

実は、スタッフたちも「スタッフ」ではなくて、AI・アンドロイドという設定なんですね(笑)。アンドロイドとしておかしな行動するかもしれないし、そういった「なりきっている形」でこの施設全体を(我々が)愛しているように設計しているんです。

タミヤ室長 VR ZONEはいかに「各それぞれのアクティビティを好きになってもらうか」って言うところに注力した施設だったんですけども、今回の「MAZARIA」は「施設をどれだけ好きになってもらえるか」というところに注力をしている、という部分が大きく考え方として変わってきているところかな、と思います。

VRon 今回オープニングからいろいろ拝見させていただいて感じたことがあるんですが、すごく「ワンダーエッグ」の雰囲気が色濃く写るんです。「ギャラクシャン3」ですとか……、それってやっぱり意識されているんでしょうか?

コヤ所長 それはもう……めちゃくちゃ僕は意識してます(笑)。だってあれですよ! 1990年に入社して最初の研修が「花博(※)」と「ワンダーエッグ」ですから!

※ 花博…1990年に開催された国際博覧会「国際花と緑の博覧会」の略称。ナムコ(当時)はこの花博で「ドルアーガの塔」と共にワンダーエッグ「ギャラクシャン3」の原型となる「PROJECT DRAGOON(プロジェクト・ドラグーン)」を出展した。

コヤ所長 私はそういう意味で「浴びて」ますから。遊園地やテーマパークをあれだけ楽しんだっていう、そこで入社してきていますので、意識しないわけがないんです。実はここを設計している同期のオサダって奴はそこの事業を一手に背負ってた人間なので、連携をとってがっつりやっています!

VRon ということは、「ギャラクシャン3」的なアクティビティを今後期待しても……?

コヤ所長 んもうー、そのためにUGSFのパネルとかいろいろ置いてあるんじゃないですかー!(笑)

 

 

今回総勢3名のスタッフでMAZARIAを訪れ、強烈感じたこと、それが前回も書かせていただいた「ワンダーエッグ」の匂いでした。

当時未成年だった私にとって、ワンダーエッグは夢のような世界でした。子供の頃から愛してやまないゲームセンターのキャラクターたちが、まさに主役となって遊園地の世界を彩っている、こんなに自分の好きなものしかない場所なんて他にあるだろうか、と。
今になって思えば、子供心に熱狂する気持ちがよーく身にしみます。

バンナムさんは、あの「夢のような世界」を、今の最新の技術を駆使して再び地上に作り上げたのです。それはまさに「現実と非現実が混ざり合う世界」。もうオジサンになってしまった筆者ですが、心躍るものがありました!

実は、MAZARIAに来て一番感銘を受けたのが、上の写真にある「超巨大パックマン」だったんです。これって、子供の頃のあこがれの権化みたいなもんなんですよ。ほら、バケツにいっぱいのプリンを作って食べたい、みたいな、叶いそうもない憧れ。それが今こうやって、現代の技術を使って(この場合はプロジェクションマッピング)、現実に目の前にある、そのエモさといったら……ハンパなかったですね……!

決めた! MAZARIAに行ってパスポート買って、できるだけ多くのアクティビティを体験します! ここまでバンナムさんがやってくださったんですもの、我々のできる恩返しとして、徹底的にプレイレポートをしようと思います。

オジサンなのでどこまでできるかわかりませんし、なんせオープン直後、かなりの混みようかと思いますが、頑張りますよ! 今後のレポートをお楽しみにー!

取材協力:「MAZARIA」PR事務局

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