株式会社DEGICAは22日、世界最大級のPCゲームプラットフォーム「Steam®」および、世界で最も利用されているVRプラットフォーム「SteamVR™」を展開するValve社が開発した、最新鋭のVRハードウェア 「VALVE INDEX®」 の日本国内正規取扱を開始することを発表しました。発売は2019年11月28日(木)10時より。本日11月22日(金)より、事前予約販売の受付を開始しています。
ついに「おま国」の呪縛から放たれた! 『Half-Life: Alyx』とともにVALVE Index、いよいよ日本上陸!
いよいよ、あの注目のVRHMDが日本の地に足を踏み入れます!
「VALVE INDEX®」は、ゲームプラットフォーム「STEAM」で知られるValve社が「Steam VR」のリファレンスHMDとしてを発表したVRHMDです。おおまかなスペックは以下の通り。
- ディスプレイ解像度:2,880×1,600px(1440×1600が2枚)。HTC Vive Pro / Oculus Questと同等。LCD液晶を使用
- フレームレート:90Hz、120Hz、144Hz
- 前方に2つのRGBカメラあり(パススルーOK)、また前方にUSB 3.0の拡張スロットあり
- 視野角:最大130度
- アウトサイドイン形式のポジトラ。ベースステーションはHTC Viveのベースステーション2.0と互換
- スピーカー:耳に接触しないヘッドホン仕様
- 周辺機器として、五本指を認識する専用のコントローラも同時リリース
なんといっても大きなポイントは上記のうち、太文字で示した4つ。この際解像度は横並びになるので置いておきまして、「144Hz駆動」「130度の視野角」「HTC Vive 2.0BS互換」「新開発のコントローラ」が魅力満点であります。
これまでは日本は販売対象地域に含まれておらず、いわゆる「おま国」(「お前の国には売ってやんねーよ」 の略)状態でしたが、やっと正規販売代理店も決まりまして、いよいよ日本にて本格発売と相成ります。
独自設計のHMDは「1440px×1600px」のLCDパネル。フィルファクターもOLEDの3倍優れているとのことで、スクリーンドア効果の大幅な低減を狙っています。
フレームレートの標準が120hzという点も非常に特筆すべきで(Oculus Rift Sは80Hz)、90Hz(Ouclus Riftと同じ)動作にも対応。最大130°の視野角は、既存の競合他社フラッグシップモデルと一線を画すスペックです。
また、搭載されているスピーカーは耳に接触しないまま音響がフリーに流動するオフイヤースタイルを採用しており、頭と耳の形状にとらわれない形状になっています。もちろん、HTC Viveのように位置調整も可能。「ハニカムパネル スピーカーのドライバーは、180 度に近い発散パターンでも周波数帯をすべてカバーするそうです。
もう一つの注目ポイントは、なんといっても専用のコントローラーです。
実に87個のセンサーを使用して、手の位置、指の位置、動き、圧力を追跡。指の動きを緻密に捉えた自由な動きを反映させることが可能。
従来のコントローラを握るスタイルではなく、ハンドストラップを用いて固定する方式を取り、常に握り続けていた状態から開放されることで、手を広げた状態で物体を落としたり投げたりする、ハンドサインで意思疎通を図る、じゃんけんでコミュニケーションを取るといったことを、特定のボタンの組み合わせを覚えること無く、自然な形で表現することができます。
メインボディには手のサイズと変化する皮膚の静電容量のチェック絶えず行っている他再調整が行われます。その他に握力を感知するセンサーと振動ユニット、さらに表面にはボタンとタッチセンサーを内蔵したトラックパッド、スクロールホイール、各種ボタンを完備。「VALVE INDEX®」対応タイトルはもちろん、、既存のVRタイトルでも利用が可能です(SteamVRでのキーアサインの設定が必要な場合あり)。
その他、ベースステーションは追加することで最大10m✕10mのトラッキングに対応。単一コード化されたレーザーと無指向性のウィンカーにより、他のIRデバイスとの共存を可能にしています。これにより、別のデプスカメラやモーションキャプチャーシステムからの耐性が上がっているそう! これはイベントなどでのデモンストレーションなどで威力を発揮しそうですね。
そしてこちらも注目したいのが、HMDのフロントカバーを外した先に設けられた「Frunk」という名のコンパートメント、平たく言えば「拡張スロット」です。USB 3.0 Type-Aポートを介して、サードパーティーによる拡張デバイスや自社開発した拡張デバイス等との接続を可能にしています。
すでに主要製品(ヘッドセット、コントローラ、ベースステーション)についてはCreative Commonライセンスの下で、CADファイルをはじめとした詳しい仕様を公開済み。これらのリソースで設計、作成したものは、自由な使用はもちろん販売もOK!(事前にValveへ要確認)。
この拡張性は「VIVE Cosmos」にも見られた方向性ですが、この部分の進化が「VALVE INDEX®」の普及の鍵を握りそうですね!
本日から事前予約販売の受付を開始! 驚きの価格を見よ!
さて、本日デジカさんから発表されました、商品ラインナップと価格を御覧いただきましょう。こちら!
デジカ・販売ラインアップ及び価格一覧
製品:VALVE INDEX VRキット(HMD、コントローラー2つセット、ベースステーション2台セット)
メーカー希望小売価格(税別):¥125,800製品:VALVE INDEX ヘッドセット+コントローラ2つセット
メーカー希望小売価格(税別):¥94,800製品:VALVE INDEX ヘッドセット
メーカー希望小売価格(税別):¥62,800製品:VALVE INDEX コントローラ2つセット
メーカー希望小売価格(税別):¥35,800製品: VALVE INDEX ベースステーション(1台)
メーカー希望小売価格(税別):¥19,800<公式オンラインストア>
Degica FAN (https://degicafan.com/)
おおっ! これはなかなかいい価格をツイてきたんじゃないでしょうか!? しかもね、システム要件も見ていただきたいんですよ! こちらです!
「VALVE Index」システム要件
<最低要件>
[OS] Windows 10, SteamOS, Linux
[Processor] デュアルコア(ハイパースレッディング対応)
[Memory] 8 GB RAM
[Graphics] NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD RX480
[Network] ブロードバンドインターネット環境
[Additional Notes] DisplayPort (Version1.2) 及び USB 2.0+ポートが必要<推奨環境>
[Processor] クアッドコア以上のCPU
[Graphics] NVIDIA GeForce GTX 1070 またはそれ以上の性能を持つ製品
[Additional Notes] DisplayPort (Version1.2) 及び USB 3.0ポート(ヘッドセットのパススルーカメラ使用時)
おおおおお、これはPCHMDのスタンダードなVR ReadyPCなら行けるんじゃないですか!? なかなかPC要件を抑えてきた印象です。このレベルのあのスペックが行けるなら、ぜんぜん買いではないかと!
また、本日Valve社より発表された新作VRゲーム『Half-Life: Alyx』が、後日VALVE INDEX購入者に特典として配布される予定です。このトレーラーがまたかっこいいんすよ! ワクワクしちゃいますね!
なお、VALVE INDEXのシステム要件を満たしているかどうかをチェックできる無料ツールも用意されていますので、気になる方はぜひどうぞ。
- Are You Ready for Valve Index? (https://store.steampowered.com/valveindex)
- SteamVR Performance Test (https://store.steampowered.com/app/323910/SteamVR_Performance_Test/)
販売はデジカさんの公式ストアで販売されるほか、
- イートレンド
- ツクモ
- ドスパラ
- パソコン工房
- ビックカメラグループ(ビックカメラ、ソフマップ、コジマ)
- 無線パーツ
の各小売店で販売が行われる予定です。また展示機設置店舗などの情報については、VALVE INDEX 日本向け製品ページ(「VALVE INDEX®」)で確認できますよ。
というわけで……、長きに渡り我々をやきもきさせてきたあの「VALVE INDEX®」がやってきます! 早速…
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