10月16日から19日までの日程にて幕張メッセで開催されております「CEATEC JAPAN 2018」。出展社様のご紹介をさせて頂いております。お次はこちらです!
NTTドコモ「8KVR動画ライブ配信システム」
今回もNTTさんはグループでの出展。その中でもNTTドコモさんが展開している「docomo 5G」をベースにした展示が充実していました。目玉となるのは、NTTドコモさんによる「8KVRライブ配信システム」であります。
実は昨年の「CEATEC JAPAN 2017」でも「8KVR映像配信システム(60fps)」を発表されていました。
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コンテンツ東京2018に行って、VR/AR/MRの最先端を見てきました!(その4・株式会社クロスデバイス)
4月4日から6日にかけて東京ビッグサイトにて開催されました「コンテンツ東京 2018」内の展覧会「先端デジタルテクノロジー展」、本日も取材させて頂いた出展社さんをご紹介して参ります。 本日はこちらです ...
株式会社クロスデバイスさんとNTTテクノクロスさんの共同開発エンジンである「パノラマ超エンジン」を活用し、NTT独自開発のHMDを使用。視聴者が見ている映像の範囲だけ8K画質で描画する、というテクニックが注目されたのも記憶に新しいところです。VRonもクロスデバイスさんのブースで実際に体験させて頂きました。
さて、今回の「8KVRライブ映像配信システム」は去年と何が違うのかというと……
市販のHMDで視聴可能にしてしまったこと(写真はHTC Vive Pro)、それに5Gでの無線伝送を前提にした「ライブ配信」である、ということです。
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NTTドコモ、世界で初めて360度8KVRライブ映像配信・視聴システムを開発
株式会社NTTドコモは26日、360度8KVRライブ映像配信・視聴システム(以下、本システム)を開発したことを発表しました。NTTドコモによれば、世界初の試みとなります。 NTTドコモによる360度8 ...
ライブ配信の仕組みは上の図解の通り。配信のためにFPGAを採用している他、FPGAに合わせた形でアルゴリズムをチューンアップすることで、映像合成や圧縮のリアルタイム処理(30fps)を行うことに成功しています。
当日は上の図解にもあります通り、4K画質のカメラに魚眼レンズを組み合わせたものが5台ブース内に設置されておりまして、会場内の様子をリアルタイムに見ることができるようになっていました。
スタッフの方曰く、「今回はあくまでデモンストレーションのためデータ伝送は有線通信で行っています」とのことですが、5Gでの無線伝送を想定して開発を行っているそうです。実際に拝見しましたが、さすがは8K画質! って感じで美麗な360度映像を体験できました!
NTT「360度テーブルトップ型裸眼3D映像表示技術」
同ブースでもう一つ注目を集めていたのが、NTTさんによる「裸眼3D映像表示技術のデモンストレーション」です!
写真や2D映像では伝わりにくいのが大変もどかしいのですが、上の写真にあります「建物」や「重機」が3Dで見えるんですよ! もちろんゴーグルの類は一切つけていません。完全な「裸眼3D」です。
スタッフの方のお話では、だいたい上下5センチの立体視が実現できるそうでして、上に何も載っていないはずのテーブルで様々な3Dアニメーションを見ることができました。
この3D立体視を実現しているのが……
天井にぐるーーーーーっと設置されたプロジェクター群と、テーブルに仕込まれている特殊な集光系スクリーンでした!
天井に設置された数十台のプロジェクタアレイから、円形の特殊な集光系スクリーン(空間結像アイリス面型スクリーン)に向けて映像が映写されることで、テーブル上に3D映像が結像する……という仕組みになっています。
東北大学大学院光学研究科の技術協力を得ている他、NTT独自の視覚の知覚メカニズムを活用することで、プロジェクターの数を従来よりも1/4〜1/10に減らすことに成功しています。博物館や美術館のデジタル展示や、遠隔地で行われているスポーツなどの模様を360度どこからでも観戦できる……といった用途を想定しているとのことです。
これ以外にも、NTTグループさんそれぞれの会社による豊富な展示が行われていますので、要チェックですよ!
CEATEC JAPAN 2018は明日までです。次回も出展社様のご紹介をさせて頂きますので、どうぞお楽しみに―!