SIGGRAPH Asia 2018 TOKYO コラム ニュース 特集

SIGGRAPH Asia 2018 TOKYOレポート13(「展示会その1 / デジタルハリウッド・Dell・『VTuber Made』」)

2018年12月4日から7日までの日程で、東京・有楽町にあります東京国際フォーラムにて開催されました「シーグラフアジア2018」(SIGGRAPH Asia 2018)。現在各プログラムに出展されていた皆さんをご紹介しております。

今回からは「展示会」の模様をお伝えしてまいりましょうー!

展示会は、地下2階「ホールE」のメインをなすエリアです。上のマップでいうところの「上半分」をこれまでご紹介してきましたが、今回は「下半分」。一気にご紹介していきますよー!

デジタルハリウッド

まずはエリア中央、大きなプレゼンブースがとっても目立っておりました「デジハリ」さんのブースにお邪魔しました!

デジハリさんといえば「デジタルハリウッド大学 / 大学院」などの教育機関に加え、採用や外注部門の「xWORKS」で知られます。SIGGRAPH Asia 2018のゴールドスポンサー、そして……

先日ワールドカップが開催されたばかりであります「HADO」の公式スポンサーでもいらっしゃいます。MVPを受賞したBIG-U選手の左にいらっしゃるのが、学長の杉山知之さん!

メインステージでは、デジタルハリウッド大学のマイケル・ブランセ教員による『Technical Art in Unreal 4』セッションが開催されておりました。Unreal Engine 4(UE4)におけるテクスチャマッピングやシェーディングの手法について、コンパクトにまとめられた講義です。

マルチプラットフォーム開発エンジンでありますUE4のインターフェイスは、比肩される「Unity」と全くスタイルが異なるのですが、そのスタイルの違いを紹介しつつ、写真のCGにて使用されている「炎の表現」をどうやって実現させるのかを初心者にもわかりやすい形でレクチャーされていました。

ほら、UE4ってフローチャートみたいな「ノード」をつないでいくヤツ(ビヘイビアツリー)があるじゃないですか。あれをヒョイヒョイっとつないでいって、あっという間にランダマイズな炎のテクスチャを作っていくのが、UE4に対するイメージを変えてくれるような感じで、UE4をあまりよくわからない筆者でもそのすごさを感じ取ることができました!

また、メインステージの後方には2つのブースが用意されておりました。

「SR」(藤井直敬・Reality Science Lab)

こちらは、ハコスコの代表取締役として活躍されております藤井直敬さんが専任教授を務められている「デジタルハリウッド大学大学院」の「現実科学ラボ(Reality Science Lab)」のブース。こちらでは、HTC ViveとLeap Motionを用いた「SR」(代替現実)の展示が行われていました。

藤井さんが提唱・開発されている「SRシステム(代替現実システム)」とは、ヘッドセットに映される現在と過去の映像を切り替えることで、体験者は今と過去を区別して認識することが難しくなり、今でも過去でもない「もう一つの現実」を認知する……という体験を提供するというもの。今回の展示はそのSRシステムに基づいています。

今回の展示、具体的には、Leap Motionが前方についたHTC Viveを着用して周りを見渡すと、現在の映像と、ちょっと前に体験した人がHMDをかぶった時の映像、そしてそのさらに前に撮影された映像……が透過する形で投影されるようになっている……という仕組みです。これにより、複数の人間が体験した視野をミキシングした映像を通して、異なる時間軸の空間を追体験できる、という内容になっています。

筆者も体験させて頂きましたが、これはなかなか不思議な体験でした! そこにはいないはずの杉山学長が見えたり、ちょっと前までこのブースにいて、今は別のところへ出かけられている藤井さんの姿も映り込んだり……というような「過去の視界」が、現在の生の視界と一緒に出てくるんですね。面白かったー!

「のらねこふぁいとR」(NextR)

もう一つは、デジタルハリウッド・ブースの空間制作を担当された株式会社スタジオ・ハーフ・オンスさんの「NextR」によるMRコンテンツ「のらねこふぁいとR」です。

のらねこふぁいとR」は、Microsoft HoloLensを使用したPVP型コマンドバトル。プレイヤー同士で行う「三すくみ」をベースにしたゲームになっていて、ルールとしては「じゃんけん」に近いものになっています。

こちらが実際にHoloLensで見ているときの画面。シェアリングをすることで、のらねこ達が戦う姿をプレイヤーが同時に見ることも可能になっていて、気軽にMRコンテンツを楽しめる作りになっています。

猫をキャラクターにしたことで親近感も抜群! ルールこそシンプルながらうまくアレンジがされていることもあってか、体験者の皆さんがわいわいと遊んでいらっしゃいました!

Meta2(デル株式会社)

お次はBTOパソコンの世界ではもうおなじみ! デルさんのブース。今回デルさんが展示されていたのは……

Meta 2」です!

今年1月にデルさんが業務提携を発表したのがこちらのARゴーグル「Meta」でございます。HoloLensと違い外部PCが必要ですが、視野角90度を実現しているのが大きな特徴。現時点ではまだ開発者版で、アメリカのDell本家でもこの開発者版の取り扱いこそありますが、日本では現時点で正規ルート販売がされていません。

実際の映像がこちら。

たしかに外部PCが必要なだけあってHoloLensの機動力には勝てませんが、90度の視野角はとっても新鮮な体験でした! 解像度も申し分ないですね(2560×1440px)。このMeta2をブース展示として投入したってことは……、今後の展開に期待できるかもしれませんね!

「VTuber Made」(株式会社オプト、株式会社バーチャルキャスト、株式会社スパイス)

本日最後は今年を象徴する「VTuber」関連です!

こちらは企業向けVTuberソリューションサービス「VTuber Made」。株式会社オプト、株式会社バーチャルキャスト、株式会社スパイスの3社が提携して提供しています。

「VTuber Made」サービスは、デジタルにおける企画や運用を強みとするオプトさん、VRプラットフォームではもうおなじみ! バーチャルキャストさん、そして3DCGモデルの制作やモーション撮影を得意とするスパイスグループさんの強みをそれぞれ生かした形でパッケージングされているのが大きな特徴です。

実際の運営・番組制作やプラットフォーム周りをバーチャルキャストさんが、モデリングやモーション撮影周りをスパイスさんが担当しつつ、オプトさんの企画運用・PRノウハウをベースに製作を進めていく、という感じです。以下がその概念図です。

株式会社オプト プレスリリースより(https://www.opt.ne.jp/news/pr/detail/id=4527)

すでに具体的な実績として、茨城県公式(自治体初)のVTuber「茨ひより」さんに「VTuber Made」が活用されているそうです!

VTuber関連でもこのようなパッケージビジネスが台頭しつつあるんだなー、というのが明快にわかるブース展示でございました。実際のデモンストレーションには多くの来場者が足を止めていらっしゃいまして、VTuberへの関心度の高さが伺えますね!

どの展示会取材でもそうでしたが、今年は本当にVTuber関連の展示が多かったんですよ! この流れはSIGGRAPH Asiaでも例外ではなかったんですが、さすがはSIGGRAPH、他の展示会とは一味も二味も違っておりましたので、それは今後の記事をお楽しみにしてくださいませ!

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