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コンテンツ東京2019に行って、XRのビジネス最前線を見てきました!(その2・クリーク・アンド・リバー社 / Pico Technology Japan)

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4月3日から明日5日にかけて、東京ビッグサイトにて開催中の「コンテンツ東京 2019」、今回から出展社様のブースをご紹介して参りますよ。

まずは、今回図らずも真っ向勝負(してないしてない)と相成りましたこちらから!

Pico Technology Japan「Pico G2 4K」

Pico Technology、4K解像度のスタンドアローン型VRヘッドセット「Pico G2 4K」を発表

北京のHMDメーカーPico Technology Co., Ltd.は現地時間で27日、スタンドアローン型VRヘッドセットの最新モデル「Pico G2 4K」を発表しました。 スタンドアローンHMD ...

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まずは先日もご紹介いたしました「Pico G2 4K」を実機展示しておりますPicoさんのブースから。

ブースにはこれまでPicoさんがリリースされてきたゴーグルが展示されておりました。これ、ぜーんぶスタンドアローン型HMDです。

左から、6DoFに対応した「Pico Neo」、3DoFタイプとしてリリースされた「G2(無印)」、前方にカメラが付いた「G2 Pro」、そして1番右が今回の「G2 4K」ですね。

「Pico G2 4K」スペック

スペックを再度ご紹介しましょう。前回の記事に加えて今回の展示で判明したスペックについては太字表記しています。

  • チップセット:Qualcomm Snapdragon 835
  • メモリ:4GBメモリに32GBの内蔵ストレージ、MicroSDスロットあり(最大256GB)
  • 解像度:4K(3840×2160)、5.5インチTFT液晶、818ppi
  • リフレッシュレート:最大75Hz
  • 視野角:101度
  • レイテンシー:20ms以下
  • 自由度:3DoF / 3DoFコントローラーを標準装備
  • 内蔵ステレオスピーカー・イヤホンジャックあり
  • 内蔵バッテリー:3500mA、約3時間の連続稼働可能
  • 通信:USB-C、Wi-Fi(b/g/n/ac、2x2 MIMO)、Bluetooth4.2+HSに対応
  • 重量:276g
  • プラットフォーム:PICO STORE / VIVEPORT

G2シリーズは今年のCESでイノベーションアワードを受賞。無印から順当な進化を遂げてきたHMDだと言えます。

「Pico G2 4K」体験レポート

実際に装着して映像を体験してきました。装着感はバッテリー部分が後頭部側に移動したことで、前回の無印に比べてかなり安定していました。元々筐体の軽さやシンプルなスタイルがウリであるG2にさらに重心の安定感が加わって、より快適なつけ心地になっています。

4K画質のディスプレイは「キメの細やかさ」がビンビンに伝わってきます。無印に比べて横のピクセル数が2880px→3840pxに上がった分、明らかに映像が高精細化しているのがはっきりと分かる感じです。新型のフレネルレンズも歪みが少なく、フレネルの溝が気になることもありませんでした。

リフレッシュレートが無印の「90hz」から「75hz」に下がった分、見ている感覚は「Oculus Rift」よりも「Oculus Go」に近い印象を受けます。G2(無印)と比べてレートが下がったものの、それがハッキリわかるということでもなく、VR動画の閲覧などをしている分にはまーったく問題なし。

G2ならではの「手軽さ」に、4Kという高画質が加わった「G2 4K」。お値段次第では一般向け販売も全然行けそうなスタンドアローンHMDでした。現在予約受付中で、4月下旬から出荷予定(価格未発表)です。

さて、一方こちらのHMDはいかがでしょう…?

クリーク・アンド・リバー社「IDEALENS K4」

明日から! 4月3日~5日、「コンテンツ東京」が開催。クリーク・アンド・リバー社では4K解像度のVRHMD「IDEALENS K4」が初披露(直前ガイド)

今年も行ってきますよー! リードエグジビションジャパン株式会社は1日、4月3日から5日にかけて東京ビッグサイトにて開催されます「コンテンツ東京 2019」の出展社の一部詳細を公開しました。 目次1 前 ...

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一昨日の記事でもご紹介しました「IDEALENS K4」を引っさげて出展されておりますクリーク・アンド・リバー社さん。様々な展示をされていましたが、その中心に据えられておりましたのが……

こちらの「IDEALENS K4」です。

「IDEALENS K4」は、中国のIDEALENS社が開発しているスタンドアローン型HMDの最新機種で、クリーク・アンド・リバー社さんが日本総代理店をお務めです。これまでC&R社さんでは「K2+」(2560 x 1440、リフレッシュレート75hz、視野角120度)が主力でしたが、今回満を持して4K画質を湛えた新型HMDの投入となります。

「IDEALENS K4」スペック

2日に発表されたリリースでは詳細なスペックが発表されていませんでしたが、昨日の取材でそれもバッチリ判明しましたよ! こちらです!

  • チップセット:Qualcomm Snapdragon 835
  • メモリ:4GBメモリに64GBの内蔵ストレージ、MicroSDスロットあり(最大256GB)
  • 解像度:4K(3840×2160)、5.7インチ液晶
  • リフレッシュレート:最大75Hz
  • 視野角:110度
  • レイテンシー:20ms以下
  • 自由度:3DoF。ただしNOLO CV1(別売)による6DoFポジトラに対応 / 3DoFコントローラーに対応・ただしNOLO CV1(別売)による6DoFコントローラートラッキングに対応
  • 内蔵ステレオスピーカー・イヤホンジャック・デュアルマイクを搭載
  • 内蔵バッテリー:4000mAh
  • 通信:USB-C、Wi-Fi(b/g/a/n/ac、2.4G/5G)、Bluetooth4.0BLEに対応
  • 重量:未発表
  • プラットフォーム:VIVEPORT / Steam?(最低でも要NOLO CV1)

なんと言っても、最大のポイントはNOLO CV1」を介する形ながら「6DoF」への対応を発表したことでしょう。「NOLO CV1」は、外部センサーを持たない(3DoFの)スマホVRHMDなどにポジショントラッキング機能を付加するセンサーとコントローラーのセットです。

これまでにスマホVR(CardBoard / Gear VRなど)はもちろんのこと、Oculus Go(MI VR)などのスタンドアローンHMDにも対応してきました。で、NOLOさんの公式サイトにいくとわかるのですが、実はPico G2(無印)にもすでに対応してるんですね(今回の「G2 4K」が対応する否かは未発表)。

また、NOLO CV1のもう一つの特徴として「Steamへの対応」というのがあります。NOVO CV1を使うことで、スマホVR、PSVRやPimax 4KとかでSteamのタイトルがプレイできちゃうんです!

今回C&R社さんは公式に「NOLO CV1」への対応をアナウンスしていまして、この点をセールスポイントとしてプッシュしたいようです。流石にSteam対応までは書いていませんでしたので上記スペックには「?」をつけてありますが、ここまで前面に出すのであれば、Steam対応までこぎつけてほしいですね!

「IDEALENS K4」体験レポート

「IDEALENS」さんと言えば、この独特な「縦ベースに固定するHMDのフォルム」。Oculus GoもPico G2も、はたまたVive FocusやOculus Questも「横ベース」の固定形式ですが、IDEALENSシリーズは一貫して上記の写真通り「縦固定の構造」であります。

こちらが後頭部ね。この独自構造がIDEALENSシリーズの最大の特徴の一つである「着用感の良さ」「長時間の着用もOK」をもたらしています。今回の「K4」でもこのDNAはそのまま継承されておりまして、HMD自体の重心もぴったり。流石、着用感は抜群です!

もちろん4K画質というスペックに違わぬ決めの細やかさはこちらでも十二分に発揮されております。ちょっと隅の歪みが気になるかなー? ってくらいで、視界は良好。前回の「K2+」に比べて視野角が狭くなってはいますが、その点もあまり気になることはなく、確実に前バージョンよりもハッキリくっきりとした映像体験を楽しめます。

唯一気になったのは、ほんのちょっとだけ、前の「K2+」よりも重くなったかな……?(重量は未発表)。ただ、IDEALENSシリーズそのものが構造的に横固定タイプのHMDよりも重心をハッキリと感じるので、それが気になっているだけかもしれませんね。

こちらの「IDEALENS K4」は5月のリリースを目指して準備中、価格は「オープン価格」と発表されています。

どちらも甲乙つけがたい! 2つのビジネス向けスタンドアローンHMDの「今後」は果たして……!?

今回発表された両社のHMDを比較すると、驚くくらいに共通点が多いことがわかります。

  • チップセットが「Qualcomm Snapdragon 835」で同じ
  • メモリが同じ「4GB」、MicroSDスロットあり(最大256GB)
  • ディスプレイは双方とも「液晶」。解像度も同じ4K(3840×2160)1枚
  • リフレッシュレートが同じ「75Hz」
  • 双方ともに「VIVEPORT」プラットフォームに対応
  • 双方ともに「コンシューマ向け」ではなく「エンタープライズ向け」にリリース

どちらも同じ中国のHMDメーカーによるリリース、さらに中国で大々的に進められたHTCによる「VIVEPORT対応」という点などで共有する部分が多いのは容易に想像できますが、ここまで物理的なスペックが似てくる、というのは、おそらくではありますが、このスペックが今の世代の中国製スタンドアローン型HMDにおける一つの「基準」なのかもしれないですね。

双方ともフォルムが全く違いますし、両方体験したことで映像の見え方・味みたいなものの違いははっきりと感じ取れましたが、だからといって「どっちがいいのか悪いのか」という感じではありませんでした。なんと言えばいいのかな、「味付けが全然違うんだけど、どっちも同じくらいに美味しい!」みたいな。

スクリーンドア効果(ディスプレイの網目が見える現象)については双方共に前バージョンから軽減されています(解像度が上がってるから当然なんですけど)。強いて言えば……ですが、IDEALENS K4の方がちょーっとだけ目立つかなー、というくらい。ただ、これも映し出す映像の内容とかで見えやすかったり見えにくかったりしますので、甲乙はつけがたいですね!

惜しむらくは、どちらも一般販売という形態を取らないところでしょうか……。このあとすぐに登場するであろう「Oculus Quest」は間違いなくコンシューマ向けにリリースがされる線濃厚で、お値段もかなり攻めてくることが「Oculus Rift S」の登場でほぼ確実視されている中、この2つのスタンドアローン型HMDはどんな分野でチカラを発揮するのか……。

とは言え、すでにPico G2についてはインターピアさんの「VRコンテンツの業務利用やロケーション展開」を支援するソリューション「KANTAN VR」で活用されることが発表されていますし、IDEALENS K4に至ってはクリーク・アンド・リバーさんの豊富なエンタープライズユースに投下されていくことになりますから、今後お目にかかれる機会はとても多そうですね。今後の両社の展開に注目していきたいところです!

次回も出展社様のご紹介をしてまいります。お楽しみにー!

取材協力:クリーク・アンド・リバー社 / Pico Technology Japan

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