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VTuberがランウェイを歩く。新しいファッション & ライブイベント「FAVRIC」を9月29日に開催
株式会社ガールズアワード、株式会社冬寂などで構成される「FAVRIC UNION」は20日、”世界初“のVTuberによる新感覚ファッション&音楽エンターテインメントイベント「FAVRIC」を、201 ...
株式会社ガールズアワード、株式会社冬寂などで構成される「FAVRIC UNION」は29日、”世界初“のVTuberによる新感覚ファッション&音楽エンターテインメントイベント「FAVRIC」を幕張メッセにて開催しました。
観客動員は主催者発表で5,100人、ニコニコ生放送では約8万人の視聴者数カウントを記録。非常に野心的な試みとなった本イベント、VRonは取材でお邪魔させていただきました。当時のツイートを振り返りながら、レポートをお届けすると致しましょう。
こんにちは!
本日は幕張メッセにて開催されます #FAVRIC に取材でお邪魔しております。きっちり取材の後、後日レポートさせて戴きますので、お楽しみに! 実況ツイートできるかなー? pic.twitter.com/iaUDDPZMSQ— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
いやー、まさにフルハウスというのはこのことをいうんだな、ってくらいにお客さんの入りがすごかったですね! 早々にA席が埋まり、B席もほぼ満員という動員力は、さすがは「ガールズアワード」などの大箱系ランウェイイベントを手掛けているだけあるな、と感心させられましたねー。
ぎゃあああ! オープニングDJの #ミライアカリ さんがスピンしたのは #MZM の「up to date」! 開幕で俺号泣!
#FAVRIC pic.twitter.com/3AnvnvRgtl— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
私筆者、イベント開始早々に泣いてしまうという体たらくでございましたが、いやー、それほどなまでにミライアカリさんのセレクトが絶妙だったんですよ!
FAVRICお疲れ様でしたぁ!
オープニングDJ楽しめたかな?????????
盛り上がれたかな?????✨✨
DJで流したセットリストを
公開します(๑>•̀๑)????????初めてランウェイを歩けて
大勢の前でDJしたり、、貴重な経験が出来て最高でした!
またDJやる機会があったら
是非見に来て下さい✌️✌️????#FAVRIC pic.twitter.com/KTMksE0qj5— ミライアカリ(Mirai Akari)???? (@MiraiAkari_prj) September 29, 2019
実は、物販のBGMの選曲も非常にツボをついたラインナップでございまして(ヒメヒナの「ヒバリ」とか!)、お客さんが「おいおい、ここはバーチャフリークか!」と笑いながら興奮していたのにはウンウンとうなずくしかありませんでした。
とにもかくにも、ミライアカリさんの絶妙なDJプレイで完全にフロアを掌握されてしまったわけでございまして、これは盛り上がらないほうが嘘でしょ! という安心感まで感じ取っちゃうんだから、アカリパイセンすげー!
DJタイムの後は、今回のために特別に用意された衣装を身にまとった出演者たちが、仮想空間のランウェイを歩く「ファッションショーパート」。人数的にもおそらく10分~長くても30分くらいだろうなー、と思っていたので、約15分、という時間配分は想定内でした。今回ランウェイを囲うようにしてディスプレイが配置され、演者の移動に同期する形でディスプレイに表示がなされる、という趣向が非常に野心的といいますか、かなり思い切ったなーという印象を強く持ちましたね。
そして、大箱系ランウェイイベントの本領はここから。いよいよライブパートの始まりです!
そのままの勢いでライブパートへ。シロちゃんとアイドル部が「ロキ」をぶちかます!
#FAVRIC pic.twitter.com/IkSN1QsJkM— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
実はこのとき、サイドのディスプレイには他の出演者が登場していたんですね! そうか、我々プレスのスチールエリア(会場後方)からは死角になってて、それでわからなかったのか……。でも、上の写真で最推しのMonsterZ MATEのお二人が楽しげに踊っていたので良しとします!(いいのか)
シロちょんがそのままの勢いで「ダンスロボットダンス」でフロアを上げに上げていきます! #FAVRIC pic.twitter.com/QThXhYxFVv
— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
ヤバイ、ツイート追っつかない! どっとライブによるパートの後、 #もこ田めめめ と一緒に出てきたのは #ピンキーポップヘップバーン! この組み合わせ、、、目の前でてぇてぇが繰り広げられております。 #FAVRIC pic.twitter.com/Dak42vXkBW
— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
照明やパーティクルの使い方とか、さすがはスタイリッシュだなー、と感心するばかりだったのですが、もう一つどうしても見逃せない点がありました。これはイベント開催前から伝わってきていたことなのですが、開催側のVTuberに対する理解度の高さが半端なかったんですよね。その最たるものが、この流れかと。
ピンキーポップヘップバーンさんの出演は先に決まっていて(第1弾で発表)、その後に追加で電脳少女シロさんとアイドル部の皆さんの出演が発表されていたんですが、まさか、ここで平田さんとめめめちゃんの邂逅を実現させるとは……! ちょっと事前に予想していなかったこともあり、この展開には非常に驚きました。
それに、FAVRICの公式アカウントから発される出演者紹介がめちゃくちゃ細かくて、各出演者の動向をある程度追わないとわからないような情報をきっちりと発信されていたんですね。ビジネス的な観点で表現すれば「相当のリサーチを行った」のかもしれませんが、私筆者はこのときに「ははーん、FAVRIC UNIONの中の人には『わかってる』人が間違いなくいるな」と直感しました。
でなければ、この下りを持ってくる、ってなかなかできないことだと思うんです。平田さん(PPHさん)がもこ田めめめちゃんの限界オタクであることはPPHさんの動画をきっちりと見ていないとわからないはずで、しかもこのスキットにかなりの時間が割かれていた……ということは、ある程度のメッセージ性を持ってこのスキットを用意した、とも言えるわけです。
そのままの勢いで始まったのが「ワールドエンズダンスホール」! 舞台中央にも登場して一緒に歌い踊る二人。てぇてぇは世界を救うかもしれない。#FAVRIC pic.twitter.com/9W08CgNi7E
— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
この後、PPHさんは持ち歌「PING PONG QUEST」に続いて「アイドル活動!」を熱唱するのですが、これがよかった!
この選曲も、PPHさんが「アイカツ!」のオタクである、ということが理解できていればものすごいメッセージを伴うことになります。この展開で私は確信しました。「ああ、FAVRICの中の人は、相当の覚悟を持ってやっているな」と。ただ人気のVTuberを集めてランウェイイベントをやりましょう、という発想では少なくともないんだな、ということを私は感じ取ったのです。
来るぞ!!#MZM #FAVRIC pic.twitter.com/GQ5COn317g
— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
その思いは次に登場した「最推し」MonsterZ MATEのパートでさらに深まります。
選曲もそうですが、なんと言っても、彼らのMVで使われた背景が見事にディスプレイ上で溶け合って、真新しい服を着てランウェイを縦横無尽に駆け回る二人のパフォーマンスを彩っている様は、もう「僥倖」としかいいようがありませんでした。「彼らのMVで使われている背景がそのままライブで使われ溶け合っている」というのが最大のポイントで、これはもう……MZMを追いかけている人にとってはたまらない瞬間でありました……。
ダメ押しは「hero_」!!こんなん、泣くわ、、、????#MZM #FAVRIC pic.twitter.com/hCjHnAacrp
— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
また泣いてるし。
お次は #YuNi !
もちろん「透明声彩」からの「ウタオウヨ、ウタオウヨ」!
#FAVRIC pic.twitter.com/waydvkWZIk— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
YuNiちゃんの衣装が素晴らしかった! 3DCGだからこそできる、フリル部分のパーティクルエフェクトがお見事でした。いやー、キレイでした……。
続いて #KMNZ!
#FAVRIC pic.twitter.com/sVRZpyJZri— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
KMNZのお二人のパフォーマンスも盤石! この大舞台を物ともしない抜群の安定感で、安心して見ていられました!
お次はでろーんこと #樋口楓!
#FAVRIC pic.twitter.com/vju3JHcKNS— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
でろーんさんのパフォーマンスも非常によかったですねー! 写真ではまだその効果が出ていませんが、「雷鳴」の時には会場の盛り上がりに同期するようにして服の色が浮かび上がる、という演出が施されていて、会場がわあっと盛り上がっていたのがとっても印象に残っています。
お次は、#花譜! #FAVRIC pic.twitter.com/KFihfiO4sl
— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
【特殊歌唱用形態 瑠璃鶲】
るり-びたき【瑠璃鶲】
日本を代表する3DデザイナーAkira SaitoがプロシージャルソフトHoudiniを駆使し、花譜のために生み出した"成長を続ける"衣装。リアルな布は時間と共に劣化するが、瑠璃鶲は生を伴う。その到達点は、人類が予想不可能な領域へと進む。
#FAVRIC pic.twitter.com/FG9t7H7gdx— FAVRIC@9.29幕張メッセ (@favric_live) September 22, 2019
やっぱり花譜さんは、その場にいる人すべてを魅了してしまいますね……。今回身にまとった「瑠璃鶲」が非常に素晴らしかった! 花譜さんだからこそ生きるフォルムとエフェクト、そして、この「ハレ」の舞台で彼女が竹内まりやの「プラスティック・ラブ」を歌うわけですよ! もう唸ることしかできませんでした……。
ここからは暫し写真撮影が不可になります。そう、#EGOIST の登場です!
#FAVRIC pic.twitter.com/QChQOfatEb— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
別格、でした。
素晴らしい、の一言に尽きます。それ以外に言葉が見つかりません。
EGOISTの出演が発表されたのは、開催を間近に控えた9月20日のこと。私達の耳にもそれはその日に届きまして、大層驚いたものです。
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【新春スペシャル】それからのシーグラフ(1・バンダイナムコスタジオその1)
皆様、大変長らくお待たせいたしました! 昨年末、我々は外に飛び出しておりました。SIGGRAPH Asia 2018でのご縁を経まして、今回SA2018事務局様、バンダイナムコスタジオ様、オー・エル・ ...
私達VRonは、EGOISTさんのパフォーマンスについてよく存じておりました。あのバンダイナムコスタジオが叡智を結集して作り上げたライブモーション・キャプチャーシステム「BanaCAST」。EGOISTが登場する、ということはつまり、あの国内でも最高クラスの3DCGライブパフォーマンスが目の前に出現することを意味します。
そして、EGOISTの皆さんはまさしく「ライブパフォーマンス」を幕張メッセに持ってきました。そこにBanaCASTが使われたのかどうかはわかりません。しかし、ここまで繰り広げられてきた3DCGとは全く異質のレベルだったことは、間違いありません。
なぜ、この大トリにEGOISTを持ってくる、という英断を下したのか。ややもすれば、それまでの出演者との差異を指摘・批判されかねないほどのリスクを背負う選択でもあるわけで、それは主催者側も想定できていたはずです。ましてや、数々の3DCGコンテンツを制作されてきた冬寂さんが手掛けるわけですから、なおさら。
EGOISTの皆さんの圧倒的なパフォーマンスに打ちのめされた私は、
さあ、EGOISTのパートが終わりました。ラストは全出演者が登場して大団円でしたが、まだ肝心の「アレ」が残ってますよね? 会場は大「アンコール」!
#FAVRIC pic.twitter.com/3egucZs5bT— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
会場に巻き起こる大「アンコール」に身を委ねながら、この後に訪れるであろう大団円を待つすがら、考えに考えていました。
照明がはためき、ディスプレイが何かを映し出したのに気づいて頭を上げた私が見たのは、志高く、今まさにヴァーチャルの世界で一生懸命に活動をしている「Rookies」の皆さんでした。
Rookies Runwayに選出されたVTuberの皆さん一人一人を紹介する公式アカウントのツイートが目に浮かびます。そのどれもが愛情に溢れ、心がパンパンにこもったものでした。
そうか。このイベントに横たわるメッセージとは、現在進行系のバーチャル・ビーイングをありのままで表現し、その上で新たなる可能性の存在を明示することだったのか。そう私は結論づけることができました。そしてそれは「野心的」とか「チャレンジング」という表現では有り余るほどの「覚悟」を携えて。我々の前に掲示されていたのです。
色んな事が断片的に思い出される。
新橋の貸会議室で、スタッフが集まってセットリストを作ったのを覚えている。自分が参加した時点で23時を過ぎていたと思う。— 北田@FVRCから文楽まで (@kitada3_flame) September 30, 2019
冬寂の代表を務められている北田さんが、FAVRICを創り上げていく中での心中を吐露されています。ぜひ全ての連ツイをお読みいただきたいのですが、相当の苦難・困難を伴われたようです。
今回の「FAVRIC」、すでに様々な意見がネット上でかわされています。筆者もメディアという立場上、どこまで言及しようか逡巡しました。いろんな意見があって良いと思いますし、VRonが特定の意見に与することはありません。ただ今回は、私が、私の目で、耳で、心で感じたことを書こう、そう決めました。そしてその結果出てきたのが、上の文章です。
私はとにかく、このイベントから「覚悟」の二文字を感じ取りました。それはおそらく、様々なベクトルを向いた「覚悟」なのだと思います。そして、その「覚悟」には間違いなく「物語」が寄り添っていました。VTuberというムーブメントを追いかけてきた人が感じ取ることのできる数々の「物語」です。この2つが重ね合わさりあの素晴らしい熱狂を生んだことは、事実としてここにはっきりと記したいと思います。
まさしく大団円。素晴らしい幕切れでした。最後「see you next year.」とのメッセージを残し、 #FAVRIC は以上を持ちまして終了! お疲れ様でした!
素晴らしいイベントでした。後日改めてレポートさせて戴きます。お楽しみに!
現場からは以上です。 pic.twitter.com/hg5LZn8VOD— VRonWEBMEDIA【公式】 (@VRonjp) September 29, 2019
私筆者はこの「覚悟」と「物語」から、大団円を感じ、そうツイートしました。偽りのない正直な気持ちです。私にとって、FAVRICは素晴らしい、素晴らしいイベントでした。
おそらく、ネットで交わされている意見を一番重く受け止めているのは、北田さんご本人でしょう。であれば、我々は「SEE YOU NEXT YEAR.」の先を、待ち焦がれるのみです。DIVE XRさんが初音ミクさんの胸を借り、そしてFAVRICはEGOISTさんの胸を借りました。今度は……、自らの力のみで立ち上がれるのか……そこが焦点になっていく、そんな気がした、9月の熱い夜でした。
来年、またお会いできるのを楽しみにしております! 皆様、本当にお疲れさまでした!
取材協力:FAVRIC PR事務局