ポリゴンマジック株式会社(東京都港区)は27日、「視覚によって刺激される聴覚体験」をコンセプトにVRコンテンツ『擬音VR - Seeing is Hearing -』を製作したことを発表しました。
クロスモダリティ(感覚間の相互作用)を応用
擬音とVR!? というこの組み合わせだけでもヒジョーに独創的ですが、今回のコンテンツは「見るだけで触感が伝わるシステム」といった、クロスモダリティ(感覚間の相互作用)を応用したVRやMRの研究で知られます、早稲田大学理工学術院 河合隆史教授の着想に基づいて製作されました。
無音のVR空間の中で「ヒュ」「ザー」といった擬音が、風や雨などの天候を模したアクションで表現される様子を、ヘッドマウントディスプレイとノイズキャンセリングヘッドホンを装着して見渡すうちに、聞こえないはずの「音」を感じるという、一種の錯覚現象を意図して作られているとのこと。こんな感じー!
うーん、画像だけを見るととってもシュール!
10月30日にUPLINK渋谷にてお披露目
『擬音VR - Seeing is Hearing -』は、10月30日(月)にUPLINK渋谷にて開催される『闇の中の眠り姫』サラウンド上映後のトーク「闇と視覚とVR(河合教授×七里圭監督)」にてお披露目を行うそうです。以下概要!
■『闇の中の眠り姫』 サラウンド (2016年,80分)
声 :つぐみ、西島秀俊、山本浩司 他
原作 :山本直樹(原典:内田百閒「山高帽子」)
音楽 :侘美秀俊
監督 :七里圭
© charm point■上演後のアフター・トーク
映画以内、映画以後、映画辺境
「闇と視覚とVR」
河合隆史×七里圭
音のみという異色の映画上映に続いて、映像のみで音を表現するVRを紹介するという、実験的な試みになるとのこと。VRにおける映像表現の新しい形として注目があつまりそうです。気になる方はぜひ!
© POLYGON MAGIC INC.