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「 #HADO WORLD CUP 2019」#HWC2019 に行って、ARスポーツの未来に涙してきました!【取材レポート】

その時、我々は渋谷ヒカリエにおりました!

株式会社meleapが主催するARスポーツ「HADO」の世界選手権大会「HADO WORLD CUP 2019」が、2019/12/15(日)に渋谷ヒカリエホールにて開催されました。

ARスポーツ「 #HADO 」の世界一が決まる! 12月15日「WORLD CUP 2019 #HWC 」直前観戦ガイド

株式会社meleapが主催するARスポーツ「HADO」の世界選手権大会「HADO WORLD CUP 2019」が、2019/12/15(日)に渋谷ヒカリエホールにて開催されます。 本大会に出場する全 ...

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今年でVRonは3度めの世界大会取材となります。回を重ねるごとにHADOは大きくなっていきましたが、特に今年は2018年までの開催会場にしていたスターライズスタジオを離れ、より大きな会場へと進出した、まさに「挑戦」の年だったと言えるでしょう。

会場となりました渋谷ヒカリエホールには万来の観客が訪れました。

 

今年から導入された「飲食ブース」「HADO体験ブース」はもちろんのこと、各チームのブースも勢揃いしロビーからもうにぎやかでした! ロビー中央に配置されたパネルで記念撮影をする海外チームのお姿も。本当に和やかな風景でしたね。

ホールを贅沢に使ったメインフロアはこれまで以上にショーアップされていましたねー。

選手スタッツがリアルタイムで表示されたり、予選リーグの状況が逐一左右の大型ディスプレイに表示されるなど、これまで以上に「エンターテイメント」を意識した空間デザインが施されていました。

司会の斎藤さん、ゲストの森渉さんはSUMMER CUPから続投。そして解説を務めたREE選手(華より酒!)は長く「SLAM DIVA」で活躍し続け、現在「華より酒!」で活動する選手。彼女の目線によるハキハキとした解説が非常にわかりやすかった!

今回特に感心したのが、大会冒頭に実施されたチュートリアル。HADO CREWの皆さんが実際に試合をしながらステ振りまで解説をしきってしまうという、なかなかにハイレベルな内容でございました。これは初見の方にも理解しやすいですねー!

上の写真は、「シールド」のステ振りによってシールドの色が違うことを示しているもの。真ん中がステ「1」、両端が「5」。色が違うなんて初めて知りました(不勉強……)!

しかも試合をDRAWに持っていってオーバータイムマッチまで実際に行うとは……! 山邉かすみさんのMCも超わかりやすいし、もう完璧じゃないですか!!

というわけで、当日のツイートを交えながらレポートさせて頂きます(10,000文字を超えてしまいました!)。この場を借りまして、ご配慮いただきました皆さまに厚く御礼申し上げます。

写真もバリバリ撮りましたので、ギャラリーを交えながらお届けしましょ。なお、当日の模様はすべてYouTube Liveで生配信されましたので、そちらを御覧いただきながら読み進めていただければこれ幸いです!

HADO WORLD CUP 2019 当日レポート

予選リーグ

 

シャケーザ様!?HADO WORLD CUP 2017にて第4位になった「シャケーザ新鮮隊」のリーダー。同チームに所属していた「パンちゃん」選手は現在ヒュブリスに所属)

本大会を一言で表現するなら「アップセットの嵐」とでも言いましょうか。とにかく番狂わせの試合が続出しました。まずその先鞭をつけたのは「BuG Bro.」です。この時点でランキング11位、予選を勝ち上がり世界大会に進出してきました。そのBuG Bro.がランキング5位の「思考行結-あひる組-」に挑んだ一戦。

オーバータイムマッチにもつれこんだこの戦いを制し、まさしく「アップセット」を遂げたBuG Bro.はこれで勢いに乗ります。

マレーシア代表「Team MAS」、本大会の海外勢の中でも一番決勝に近い存在とされてきました。それもそのはず、「iXA/ANATSUCHI」がHADOの海外遠征を行うためのクラウドファンディングに挑み見事ゴール。その最初の地として彼らが選んだのが、マレーシアでした。

Team MASの面々は本場日本からやってきたANATSUCHIの指導を直接受けたプレーヤーたち。結果、マレーシアの選手人口はもちろんのことレベルが急激にアップ。満を持して精鋭たちで組まれたチームが日本の土を踏んだのです。

果たして、彼らは「師匠」をあと一歩まで追い詰めます。試合はTeam MASが先行する中ラスト1秒でANATSUCHIが追いつきオーバータイムマッチに。ここで辛くもANATSUCHIが逃げ切りましたが、その戦いぶりは日本トップレベルと全く遜色ありませんでした。世界が、ついに日本を追い越そうとし始めた瞬間でした。

 

勢いにのったBuG Bro.は止まりません。彼らが入った「Cグループ」は日本チームが3チームいるという、いわば「死のグループ」。しかも「わちゃごな」「あひる組」という強豪がひしめいています。

そんな中、彼らはまたもやオーバータイムマッチをもぎ取りランキング3位の「わちゃごな☆ピーポー」から貴重な勝ち点1をゲット、決勝進出を決めたのです。まさしく「ジャイアントキリング」が達成された瞬間でした。

BuG Bro.がまさかの一抜けを決めた結果、わちゃごな✕あひる組の戦いは予選通過が掛かった本大会屈指の注目カードになりました。

薄氷を踏むような試合は、わずかに攻撃力の高さと無尽蔵の体力で勝った「わちゃごな」に軍配が上がりました。あひる組、ここで無念の予選敗退です。

次こそは。

師匠をあと一歩まで追い詰めた「Team MAS」は、破竹の勢いで成長を続ける「チャリオット」(ランキング9位)と決勝トーナメント進出を争う戦いに臨みます。チャリオットはこれを制すれば初のグランドスラム決勝トーナメント進出、絶対に負けられません。

勝負の女神が微笑んだのは「Team MAS」でした。これで「Kuro Fukuro」と共に海外勢としてチーム初の決勝トーナメント進出を奪取。「チャリオット」、悲願の決勝進出はなりませんでした。

今年の勢いはまさに「本物」でした。また来年の活躍、期待させてくださいね。

決勝トーナメント1回戦

わちゃわちゃ☆ピーポー(Aグループ1位)✕わちゃごな☆ピーポー(Cグループ2位)

決勝トーナメント1回戦は、奇しくも兄弟対決になりました。何度も決勝の舞台で相対した2つのチームが決勝1回戦でぶつかる。それはつまり、どちらかのチームが脱落することを意味します。

これまで絶対王者として君臨しながら、前回のグランドスラム「SUMMER CUP 2019」で無念の準優勝に甘んじ、グランドスラムの連勝記録を止めた「わちゃわちゃ☆ピーポー」。

対するは、今年様々なメンバーチェンジを経て9月に「元わちゃわちゃ」のYUKARI選手が加入、監督・トレーナーも加入し並々ならぬ闘志で挑む「わちゃごな☆ピーポー」。

兄弟同志だからこそできる、ハイレベルな戦いが繰り広げられました。

ぶちょう。「ベスト8というところでこのカードになるのは寂しいところもあるのですが、しっかり勝ってベスト4に進みたいと思います」

KODAI「まさかね、ベスト8で兄弟チームと戦うことになるとは、という感じなんですけども、昨年のWORLD CUP 2018決勝戦でわちゃわちゃに敗れているので、ここで借りを返して一コマ進めたいと思います」

1ラウンド目はお互いの戦力伯仲を象徴するようにドロー(5-5)、オーバータイムマッチへと移行します。この時点でわちゃわちゃの「D」選手と「ぶちょう。」選手のライフは1、この状況をわちゃごなの「YUKARI」選手は見逃さず、冷静に「D」選手のライフを削りK.O.。

第2ラウンド、わちゃごなが先行し、それにわちゃわちゃが追いつくという展開、残り15秒の時点で4-4とお互いが譲りません、しかし、ここでわちゃごなは持ち前の体力で踏ん張ります。「KODAI」選手、「SHO-TA」選手が最後の最後で2ポイントを得て突き放し、そのままタイムアップ。

わちゃごなは去年の借りを返しました。おたけびを上げるKODAI選手、地面につっぷしたまま起き上がらないYUKARI選手。そして、試合を決めたSHO-TA選手にかけよるTAKA選手。TAKA選手は直前になって体調を崩し、本大会も決勝からのベンチ入りでした。

けーこぴー選手、BIG-U選手らわちゃわちゃの元に駆け寄り、握手を交わすYUKARI選手の姿が、本当に印象的で! 皆さんの胸に去来する思い、察するに余りあります。

ヒュブリス(Dグループ1位)✕Team MAS(Bグループ2位)

今シーズンの「JAPAN LEAGUE」でも決勝進出を決めている「ヒュブリス」(ランキング4位)。彼らもまた、今年様々な思いを抱えながら本戦を迎えました。

度重なるメンバーチェンジの末、今年新たに「りゅう」選手、「パンちゃん」選手、「みなたく」選手(現在は監督)、そして「Seimei」選手(元わちゃごな)が加入したことでメンバーは一新されましたが、その結果得られたのは世界大会シードという、昨年の勢いを取り戻すほどの快進撃でした。

前P「予選大会を全勝で上がって、こうやって海外のチームと戦える、というのがこのワールドカップのすごいところだし、自分たちも嬉しいところでもあるので、この決勝、一試合一つ一つ楽しんで、感謝して戦いたいと思います」

Team MASとの戦いは、まさしく「横綱相撲」と言っても良い内容でした。終始フィールドを支配し的確に相手のライフを確実に削っていきます。Tema MASもこれまでの基本戦術にしてきた「タンク(1135)」1名を壁にする戦術で対抗しますが、ヒュブリスが1枚も2枚も上手でした。ヒュブリスはこの試合を2タテで制し、準決勝に進出します。

とにかく「前P」選手のプレイが堂々としていて、自信に満ち溢れていました。「りゅう」選手とのコンビネーションも抜群な上、Seimei選手が的確に立ち回り戦況を安定させていて、見ていて安心感が半端なかったですね……!

iXA/ANATSUCHI(Bグループ1位)✕和心(Dグループ2位)

SUMMER CUP優勝という金看板を引っさげ、満を持してこの大舞台に望んだ「iXA/ANATSUCHI」。それに対し、1年ぶりのグランドスラム進出を遂げ、決勝までコマを進めた「和心」。去年のワールドカップで両チームはあと一歩で決勝に進めず(ANATSUCHIは予選リーグにて得失点差で敗退、和心は敗者復活リーグで敗退)し、涙をのんでいます。

SHINTARO「ここまでこれました。僕ら去年のワールドカップで予選落ちして、ここに立ちたかったという思いが強くて、この1年頑張ってきてここに立てたことをまず感謝します。でも僕たちは僕たちだけの戦いじゃなくいろんな人の思いを背負ってるんで、必ず勝って最後に笑いたいです。よろしくお願いします」

しゅんいち監督「和心です。ここまできたらもう全力で(選手に)頑張ってもらうしかないです。楽しい試合になるので、皆さん楽しみにしていてください」

ここで筆者はあることに気づきました。他の決勝に進出した選手が真剣な表情を崩さない中、和心の皆さんが「この状況をとっても楽しんでいる」ことに。

もちろん気が抜けているなんてことはなく、真剣に試合に臨まれているのですが、硬さがないというか、終始笑顔で皆さん全員が試合してるんです。タンクとなった「D.U」選手が絶妙なタイミングで硬いシールドを貼り防御を固め、「ろぜ君」選手が積極的に前に出て相手を翻弄する一方で「津軽三味線健太郎君」選手が後方から確実にエイムを決める……流れるような戦術を見せてくれました。

もちろんANATSUCHIの皆さんも負けていません。D.U選手のシールドを持ち前の破壊力でどんどん壊していくさまはまさに圧巻の一言。互いの戦術こそ違いますが、「盾対矛」のような試合はもつれにもつれ、ラスト7秒で4-4の同点に。このままオーバータイムマッチに突入するか……と思われた残り0秒、ろぜ君選手、津軽三味線健太郎君選手が放った球が前に出ていたSHINTARO選手に立て続けにヒットし、このラウンドをもぎ取ります。

アリーナMCを務めた仲田雄一さんさんが思わず「ブザービーター!」と叫んでしまうほどの電光石火!

第2ラウンド、和心はD.U選手ととぅるん選手が交代し、「タンク(1135)」を2名にする戦略に切り替えます。対するANATSUCHIはメンバーチェンジをせず、同じステ振りで臨みます。

ここは戦術に対応し始めたANATSUCHIが持ち前の攻撃力の高さ・ヒット率の高さを生かして早々とシールドを処理し、確実に後半もヒットを決めこのラウンドをゲット。1対1のイーブンに持ち込みます。

第3試合、お互いメンバーチェンジをせずに迎えましたが、ここで和心がタンクのステ振りを止め全員がアタッカー・スナイパーにする戦略にスイッチします。お互いがガチで打ち合う、まさしく正面突破の様相に。

 

この「賭け」に、和心は勝ちました。

去年苦汁をなめ、雪辱を果たすためにこの舞台に上がってきた2つのチーム、その雌雄を決したのは第3ラウンド後半で見せた抜群の回避能力でした。前方に出るANATSUCHIの猛攻撃を後方でことごとく避け、的確にヒットを決めていった結果、ついたスコアは「2-5」。和心、ついにチーム初となるグランドスラム準決勝進出です。

ANATSUCHI、悲願の世界大会制覇はなりませんでした。試合が終わっても、ゴーグルをつけたまま呆然とするSHINTARO選手。しかし、今年ANATSUCHIは絶対王者を倒しグランドスラム王者になり、世界を飛び回るほどのチームになりました。この経験と実績は、決して嘘を付きません。

来年のさらなる飛躍を、期待しています。

BuG Bro.(Cグループ1位)✕Kuro Fukuro(Aグループ2位)

まさかの1位通過で初の決勝に挑む「BuG Bro.」。その佇まいからは絶対の自信が見て取れました。結成自体が今年3月というまだまだ若いチームながら、新戦力として「すすす」選手、「ゲン」選手が加入し、BEGINNERS CUP、ADVANCE CUPと着実に階段を登ってきました。本大会最大のアップセットが、今まさにこの場所で生まれています。

ユート「BuG Bro.が、死のグループを抜けてきたぞー!!(会場歓声) 僕らが上がった分落ちたチームもいるので、その思いを背負って、全力を尽くして絶対に勝ちます!!」

まさに盤石でした。これこそが「勢いに乗る」ということなのでしょう。ユート選手の宣言通りKuro Fukuroを2タテし、準決勝に進出。特にゲン選手が前に出てからのエイムがエグい! 破竹の快進撃が止まりません!!

準決勝

わちゃごな☆ピーポー✕ヒュブリス

悲願の雪辱を果たしたわちゃごな、悲願の決勝進出まであと一歩のヒュブリス。お互いに去来する思いはそれぞれですが、目指す頂は一つです。果たして、2017年以来2年ぶりの世界大会優勝か、あるいはチーム初となるグランドスラム制覇か。

KODAI「準決勝まで来ました。ヒュブリスは大変強いチームで、夏の大会では1回戦で負けました。その悔しさを今日晴らします!」

Seimei「今回、JAPAN LEAGUE、WORLDと続いて「ヒュブリス」で戦わせていただきます。わちゃごなは僕にとっても前年度一緒に戦って悔しい思いをした仲ですが、今回は「敵同士」ということで、負けないように全力で戦って、どっちが強いか見せつけようと思います!」

そう。Seimei選手はわちゃごなを離れた後ヒュブリスに加入、この準決勝の舞台で、奇しくも元所属チームと相対することになったのです。

第一ラウンド、拮抗するかと思われた試合は中盤からヒュブリスが先行する展開になり、終始リードし続けたヒュブリスが「4-8」で制します(上のツイートはチーム名も含めまして誤りです。こちらにて訂正させていただきます)。

迎えた第二ラウンド。この戦いもヒュブリスがわずかながらリードを保ちながら試合が進行していきますが、徐々にわちゃごなが戦局に対応し始め、ヒット率を上げていきます。そしてラスト1秒、YUKARI選手とSHOTA選手が放った球が残り「1」になっていた前P選手、りゅう選手のライフを立て続けに削り、一挙に2ポイントをゲット。土壇場も土壇場、ジャスト0秒でドローに持ち込みます。

この時YUKARI選手、KODAI選手のライフは1。一方前P選手、りゅう選手は削れたライフが回復し4となり、わちゃごなが圧倒的不利の状況下でオーバータイムマッチを迎えますが、長い長い延長の末、SHO-TA選手が後方から放った球がSeimei選手のライフを2枚抜きし、ゴールデンスコアをもぎ取ります。これで1-1。

 

第3ラウンド、前P選手の豪腕がうなりました。実にヒット率40%、4ポイントを奪う大活躍を見せ、2-7で勝利。ヒュブリスが悲願の決勝進出を果たしました。

わちゃごな☆ピーポーが破れたことで、優勝経験チームがすべて敗れ去ったことになります。それはつまり、今日がHADOにとって新しい歴史の1ページを刻むことが確定した瞬間でした。

和心✕BuG Bro.

お互いが、すでに未知の領域にいます。和心は昨年トップチームとして結果を残しながら、今年はグランドスラムへの切符をなかなか手にできない日々を過ごしました。かたやBuG Bro.はここまで破竹の勢いで階段を駆け上がってきたチーム。勝利の女神が微笑むのは、果たしてどっちだ。

ろぜ君「和心は1年ぶりの大きな大会ということで、ここにくるまでめちゃくちゃほんわかしたチームに見えて、実はすげえ苦しい思いをしたり、それでもいろいろな人に支えられたこの場に立つことができました。この場に立ったからには僕らに負けたチーム、さっき戦ってくれたANATSUCHI、マレーシアのみんな、すべての思いを背負ってこの試合、その先の試合(決勝)にぶつけるので、皆さん応援よろしくお願いします!!」

ユート「BuG Bro.がここまで来ると予想した人は少ないんじゃないでしょうか。でも、僕らも苦しい思いをして、全力でいままで練習に向き合ってきました。その結果としてこの大舞台でベスト4まできました。さっき和心が言っていたのと同じように、僕らにも負けられない、涙をのんだチームがたくさんいます。なので僕らはここで絶対に勝って決勝に行きます!」

ここでろぜ君選手、津軽三味線健太郎君選手のエイム能力が火を吹きます。すすす選手がタンクとなって貼ったシールドを早々に潰していき、その間に確実にヒットを重ねていった和心が終始優勢に進め第1ラウンドを取ります。

 

メンバーチェンジをしないまま突入した第二ラウンド、ここでBuG Bro.は和心の戦術に対応し始めます。お互いがまったく引かない状態でオーバータイムマッチに突入。この時点で和心はろぜ君選手のライフが1。ライフ差では若干BuG Bro.が有利か。

しかし、この状況下でろぜ君選手が驚異的な運動神経で相手の球を避けまくります。ろぜ君選手による絶対回避に翻弄されたゲン選手が前に出てきたところを、最後は後方から津軽三味線健太郎選手が仕留め、和心が悲願の決勝進出を果たしました!

3位決定戦 わちゃごな☆ピーポー✕BuG Bro.

3位決定戦はわちゃごな☆ピーポー✕BuG Bro.というカードになりました。「古豪」対「ジャイアントキラー」。歴史が塗り替えられることが決まった今、その歴史に名を刻むのは、どちらの猛者か。

この大会を通じて、BuG Bro.はずっと同じ戦略をキープしていました。タンク(1135)となったすすす選手が厚いシールドを張ってその後ろから攻撃を繰り出す戦略です。この対戦、第1ラウンドではわちゃごながシールドの破壊に苦戦し出遅れてしまいます。この出遅れが響き9-1でBuG Bro.が制します。

第2ラウンド、ここで古豪ならではの戦局対応力が牙を向きます。シールドを壊すだけでなくかいくぐる形でヒットさせる戦略にシフト、YUKARI選手が4ポイントを取る活躍でラスト2秒で追い抜き、このラウンドを取ります。

第3ラウンド、お互いが全く戦略を変えない中、ここで高いポイントゲット力を持つゲン選手がすすす選手のシールド展開をサポート、これが功を奏します。終わってみれば3-5。歴史に3位として名を刻んだのはBuG Bro.。最後までBuG Bro.は「ジャイアントキリング」をやりきりました!

ユート「正直、僕らはまだ若いチームで、ホントに苦しい戦いばっかりで、その中でチームのみんなを信じてここまで来れました! ありがとうございました!」

決勝 ヒュブリス✕和心

前P「和心とは、初めてとぅるんさんがスリーモンキーズカフェに来たときに一緒にやって、いろんな大会で戦って、和心が初めてグランドスラムに進出したときに初戦であたったのがヒュブリスという長い長い因縁があって、それが、お互いが初めて立つ決勝の場で戦えるというのが本当に嬉しいです。いままでいろんな思いでやってきたんで、両チームが全力で戦う姿を見てください。。よろしくお願いします!」

D.U「和心です!(笑) 僕たちは2019年シーズンは春・夏ともにグランドスラムを逃して、僕自身は解説として参加させていただきました。一年ぶりのグランドスラムでまさか決勝に立てるとは思っていませんでした。その相手がヒュブリスということで、今前Pが言っていたように、ヒュブリスとはHADOを始めたときからずっとお世話になっている人たちです。そういう人たちと共にこの素晴らしい舞台で戦えることを光栄に思います。僕たちも全力でぶつかります。そして、優勝を勝ち取りたいと思います。応援よろしくお願いします!」

 

2019年12月15日。この日は、HADOという歴史において永遠に語り継がれる日となるでしょう。それはHADOというスポーツが新たなる世代の台頭を生むことに成功した日。そして、現在のビギナーズカップ、アドバンスカップ、マスターズカップというステップアップシステムを経験してきた世代が頂点に上り詰めた、記念すべき日です。

最後の2ラウンドは実力が拮抗した中で、お互いの特徴が如実に現れた、とても素晴らしい試合でした。抜群のチームワークでここまで試合を組み立ててきたヒュブリスと、対戦相手や戦局に応じて縦横無尽にステ振りや戦術をスイッチする和心がガブリ四つに組み合った結果、優勝したのは「和心」でした。

とぅるん「僕たち和心は結成してちょうど2年になるんですけども、1年目、ちょっと調子が良くって、ポンポンポーンとグランドスラムに出ることができて、ただ今年に関しては非常に苦しいシーズンだったんですけど、やっとここへ来て、世界一という念願が叶いました! ありがとうございます!」

仲田「D,Uさん、先日ご一緒したとき(SUMMER CUP)には解説席にいらっしゃって……今どうですか?」

D.U「解説者も素晴らしいお仕事で、本当に楽しかったんですけど、やっぱり今(解説席にいる)REEちゃんもわかると思うんですけど、プレイヤーとしてこのフィールドに立つということがどれほど素晴らしいことか。それを優勝という結果を得られて……(言葉に詰まる)本当に嬉しいです。和心は正直実力ではまだまだだと僕自身も思っています。チャンピオンとして2連覇を目指しますとか、そういうことはまだ言えないんですけど、和心なりに精一杯がんばりますので、これからも引き続き応援いただければと思います。ありがとうございます!」

試合後、ヒュブリスのりゅう選手がずっとうずくまって泣きじゃくっていました。さぞかし悔しかったのでしょう。表彰式を迎えてもその涙が止まることがありませんでした。その思いが次の原動力になり、未来へと繋がります。来年のさらなる飛躍を期待しましょう。

 

最終結果

  • 優勝 和心
  • 準決勝 ヒュブリス
  • 第3位 BuG Bro.
  • ベストパフォーマンス賞 わちゃごな☆ピーポー
  • ベストチャレンジャー賞 Team MAS(マレーシア)
  • ゴールデンエナジー賞(MVP) 津軽三味線健太郎君(和心)

ーー優勝おめでとうございます!

一同「ありがとうございます!」

ーー率直な感想を聞かせてください!

とぅるん「もう嬉しいしかないですよね。それにつきます!」

津軽三味線健太郎君「実感ないんですけども……、すごく嬉しいです」

ろぜ君「まさか僕らが優勝するなんて、僕らもみんなも思ってなかったんで、みんなびっくりしてると思います。僕らが一番びっくりしてます(笑)」

D.U「僕らはWORLD CUPに出ることが目標だったので……、それを叶えられて嬉しいね、楽しもうね、って言ってたんですけど……」

とぅるん「ちょっと勝つたびに欲が出ちゃったんですよね。次勝てばベスト4だよー、 次勝てば世界一じゃん……ってやってたら、世界一になっちゃいました!」

D.U「積み重ねてきた成果だと思います」

ーー来年に向けて一言お願いします!

とぅるん「和心にはもう一人、今PopCornに移籍している「へしこ」っていう選手がいるんですけど、来季は戻ってくる予定なので、一緒に優勝目指して頑張っていこうと思います!」

D.U「僕らって人生を賭ける、という感じじゃなく、ホントにHADOを楽しむメンバーが揃っているのが我々の強みなので、その強みを活かしつつまずは(グランドスラム)出場を目指して、またこの舞台に戻ってきたいと思います」

津軽三味線健太郎君「今回は優勝できましたけど、またグランドスラムに出られるかどうかはわからないので、まずはこれからも力をつけて頑張っていきたいと思います」

しゅんいち監督「選手をしっかりと支えていきたいと思います!」

ろぜ君「僕らってスター性が掛けているかもしれないけど、こんな僕らでも夢を見られる、叶えられるのがHADOだと思うので、みんなHADOをやりましょう! HADO FIGHT!」

こうして、アップセットとジャイアントキリングが舞い踊った、今年のHADO WORLD CUPが終わりました。まさに激動の大会だったと言えるでしょう。

様々な思いが目の前で交錯していく中で、筆者は一つの大きな思いを感じ取りました。それは和心というチームが根っこに持っている「HADOを心の底から楽しむ」ということ。

もちろん、すべてのチームがHADOを楽しんでプレイされていることと思います。ただ、和心の皆さんから一番その思いが試合を通じて痛いほど伝わってきました。もしかしたら、今回の戴冠の原動力はこの「Enjoy」という部分にあったのかもしれません。

昨日ランキングが更新され、和心は5位にジャンプアップ。Bug Bro.も8位にランクインしついにGOLDの域に突入しました。そして、HADOアカデミーから初めての公認チームも誕生しています。来年、HADOはいかなる進化を遂げるのか。その足跡を来年もVRonは追いかけていきたいと思います。

まずは皆さまに「お疲れさまでした」のお言葉を。そして、「和心」の皆さん、優勝おめでとうございます! すべてのチームがさらなる飛躍を遂げることを、心から祈っております!

取材協力:株式会社meleap

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